今浦 友喜×NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sメイン作例写真

今浦 友喜Yuki Imaura

NIKKOR Z14-30mm f/4 S

NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

「時と光を操る、
表現は未踏の領域へ」

自然の懐深く分け入ることの多い風景撮影で、機材のミニマム化は大きな課題だ。このレンズはフルサイズの超広角ズームでありながら、驚くほど小型・軽量である。そして特筆すべきことは、14mmからのズームでフィルターの直接装着を世界で初めて可能にしたこと。光の量を調整するNDフィルターや、反射光の影響を抑えるPLフィルターを装着することで、表現の幅は無限に広がり、これまで撮れなかった一枚を残すことができる。ズーム全域での高い解像力、優れた収差補正能力で作品の完成度はさらに深まっていく。

今浦 友喜×NIKKOR Z 14-30mm f/4 S作品

• カメラ:Z 7 • レンズ:NIKKOR Z 14-30mm f/4 S • 画質モード:JPEG FINE • 撮影モード:絞り優先オート • シャッタースピード:1/30秒 • 絞り:f/18 • ホワイトバランス:自然光オート • ISO 感度:オート(ISO 140) • ピクチャーコントロール:ビビッド

森の中には強い光が差し込み濃い影を生み出していた。葉の上で日を浴びていたバッタを葉の裏から見ると面白いシルエットになっている。夏の印象を演出するため、あえて太陽を画面に入れて美しい光芒が現れるようf/18まで絞る。強い光だが、ゴーストやフレアーはほとんど感じられない。

栃木県日光市のマックラ滝。滝壺の流れに落ち葉が集まり渦を描いていた。14mmからの超広角ズームレンズとして世界で初めてフィルターの装着が可能になったNIKKOR Z 14-30mm。ND16とPLフィルターの2枚重ねで8秒の露光時間を得られ、思い通りに渦の回転を描くことができた。

今浦 友喜×NIKKOR Z 14-30mm f/4 S作品

• カメラ:Z 7 • レンズ:NIKKOR Z 14-30mm f/4 S • 画質モード:JPEG FINE • 撮影モード:絞り優先オート • シャッタースピード:8秒 • 絞り:f/11 • ホワイトバランス:色温度(5000K) • ISO 感度:64 • ピクチャーコントロール:ビビッド

今浦 友喜×NIKKOR Z 14-30mm f/4 S作品

• カメラ:Z 7 • レンズ:NIKKOR Z 14-30mm f/4 S • 画質モード:JPEG FINE • 撮影モード:絞り優先オート • シャッタースピード:1/15秒 • 絞り:f/11 • ホワイトバランス:晴天 • ISO 感度:オート(ISO 220)• ピクチャーコントロール:ビビッド

初夏の一時期だけ、緑がかった深い紺色を見せる池。水の中に倒れた木には苔が生え、朽ちるのを待っているかのようだった。池の縁は足場がぬかるんでいて三脚を立てられないため手持ちで撮影した。コンパクトなこのレンズはZ 7との相性がとてもよく、いつもより一歩踏み込んだアングルを狙える。

雨が続くと現れる小さな池。そこへ、ゾウが鼻を近づけるように木の枝が伸びていた。そのユニークな木を主題とした。さらに、水底に折り重なる木の葉と、池に映る緑の風景も同時に写し取りたかった。PLフィルターで水面の反射をコントロールすることで、森の風景と水底、水面の景色を捉えることができた。

今浦 友喜×NIKKOR Z 14-30mm f/4 S作品

• カメラ:Z 7 • レンズ:NIKKOR Z 14-30mm f/4 S • 画質モード:JPEG FINE • 撮影モード:絞り優先オート • シャッタースピード:1/2秒 • 絞り:f/11 • ホワイトバランス:晴天 • ISO 感度:64 • ピクチャーコントロール:ビビッド

今浦 友喜×NIKKOR Z 14-30mm f/4 S作品

• カメラ:Z 7 • レンズ:NIKKOR Z 14-30mm f/4 S • 画質モード:JPEG FINE • 撮影モード:絞り優先オート • シャッタースピード: 2秒 • 絞り:f/11 • ホワイトバランス:色温度(5000K) • ISO 感度:100 • ピクチャーコントロール:ビビッド

水量の豊かな日光市マックラ滝。辺りに水飛沫が舞い、岩には苔が密生していた。水流を表現するためNDフィルターを装着し、雲間から差し込む光が飛沫にあたり光芒となる瞬間を狙う。自然の神秘を感じさせる一枚となった。

樹高が高く天に向かってまっすぐ伸びるラクウショウ。多くの木が立ち並んだ姿は端正で美しい。画面の中央に向かって木々が収束していく14mmならではの描写はダイナミックでインパクトのある画面を作り出してくれた。歪曲収差の極めて少ないこのレンズは、気持ちいいほどまっすぐに直線が描ける。

今浦 友喜×NIKKOR Z 14-30mm f/4 S作品

• カメラ:Z 7 • レンズ:NIKKOR Z 14-30mm f/4 S • 画質モード:JPEG FINE • 撮影モード:絞り優先オート • シャッタースピード:1/8秒 • 絞り:f/8 • ホワイトバランス:晴天 • ISO 感度:オート • ピクチャーコントロール:ビビッド

Interview

今浦 友喜プロフィール写真

風景写真家

今浦 友喜(いまうら ゆうき)

1986年、埼玉県川口市生まれ。楽器製作学校講師を経験した後、株式会社 風景写真出版に入社。雑誌『風景写真』の編集を経てフリーランスの写真家に。自然風景はもとより、野生生物や鉄道などの撮影にも精力的に取り組む。雑誌制作の経験、豊富なカメラ・レンズへの知識を生かし、写真誌への執筆や写真セミナーなどの講師も務める。

NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

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NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

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