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てくてくカメラ

Z 30と一緒に 「しながわ水族館」で、水の世界に癒やされる

Z 30を片手にまちを散策していると、「しながわ水族館」の案内が目に入りました。ふと子どもの頃の楽しい思い出がよみがえり、なんだか懐かしい気分に。調べてみると、イルカショーや水中トンネルも人気の水族館。美しい魚や珍しい魚にもたくさん出会えそう。足の向くまま立ち寄って、撮影と癒やしの時間を楽しみました。

Z 30と一緒に お散歩におすすめのポイント&設定

1.品川から世界までさまざまな水の生き物と出会う

世界中の水族館の約16%が日本にあるのだそうです。都市部にも大小さまざまな水族館があり、ふと思い立った時に遊びにいけるのがうれしいですね。「しながわ水族館」では品川の海から世界の海や川まで、さまざまな水の生き物に出会えます。
円柱形の水槽に泳いでいたのは「群れを作る魚たち」。群れを作ると外敵に捕食される確率が減り、子孫を残すのにも有利なのだとか。種類によって群れの形が違うことにも注目です。

小さな水槽の中に小さなウミウシがいました。小豆粒ほどの大きさですが、その姿はまるで海の宝石のよう。また、熱帯の海に広がるサンゴ礁が再現された水槽には、美しい魚たちが泳いでいました。熱帯魚がカラフルなのは、色鮮やかなサンゴの中で保護色になっているからなのだそうです。「共生水槽」では、クマノミとイソギンチャクなどの共生関係を観察できます。レンズが当たらないよう気をつけながら、水槽にできるだけ近づいてシャッターボタンを押しました。

水槽の前で記念写真を撮るときのポイント

水族館に来たら水槽の前で記念写真を撮る方も多いと思います。水族館の室内は基本的に暗いため、光が入るような明るい水槽の前で撮影すると、顔の部分と水槽部分に明暗差が生じてしまい、上手く撮れなかったということはないでしょうか。

水槽部分が明るく室内が暗い場合、人物の顔はこのように暗く写ってしまいます

水族館ではフラッシュが使えない場合もありますので、露出補正で顔を明るく写そうとすると、今度は水槽部分が明るくなりすぎてしまいます

では、水槽の前ではどのように撮るとよいのでしょうか?
ひとつめのアイデアは、人物をシルエットのまま水槽を活かして撮ることです。ただ切り取るだけでは失敗写真のように見えてしまいますので、人物の向きや構図、切り取り方を意識して画作りをしましょう。顔を横に向け、水槽全体ではなく水槽を画面全体に大きく写すようにすると画が決まりやすくおすすめです。
もうひとつは水槽からの光を顔に当てるようにして撮ります。水槽を背にするのではなく、水槽側に顔を向けて、横から水槽と一緒に撮影します。顔と水槽の明るさが同じくらいになるため、明暗差なく撮ることができます。

シルエットとして撮影

水槽の光で撮影

2. 愛らしくも迫力あるイルカショーに思わず歓声

しながわ水族館では平日は1日3回、土日・祝日は1日4回、イルカショーが行われます。動きはかなり速いので、レリーズモードを最速約11コマ/秒で連続撮影できる[高速連続撮影(拡張)]に設定し、連写で撮影しました。イルカたちは全長2~3メートル。その大きさを実感できるほどイルカとの距離が近いので、席によっては迫力の空中ジャンプやスピード感ある泳ぎはもちろん、イルカたちの愛らしい表情までしっかり見ることができます。ただし前の方の席は水槽から水しぶき(海水)が飛んでくるので要注意。カメラを守るためにも、水のかからない位置から撮影を楽しみました。
ショーが終わった後もイルカたちはプールを楽しそうに泳いでいます。水槽の側まで行くと寄ってきてくれたので、間近でじっくりと観察することができました。

イルカがジャンプする瞬間の写真は、連写で撮ろう

イルカの動きはとてもスピーディー。特にジャンプする瞬間は一瞬で、あ、と思ったときにはもうイルカは水の中……なんて経験をされた方も多いでしょう。そんなイルカを撮るとき必ず設定しておきたいのが、連写です。
連写は、シャッターボタンを押している間シャッターを切り続けてくれる機能です。イルカがジャンプする前から動きに合わせてレンズで追うようにカメラを構え、ジャンプした瞬間からイルカが一番高いところに到達する間、ずっとシャッターボタンを押し続けるイメージで撮影します。
いつどこに飛び出してくるかわからないイルカたちのタイミングをつかむのは、なかなか難しいかもしれません。とにかく何度も、たくさん撮影するのが成功の秘訣です。なお、望遠レンズを使用する場合は手ブレしやすくなりますので、脇をしめてカメラを両手でしっかり構え撮影しましょう。

レリーズモードボタンを押すと、[レリーズモード]が表示されます。

メインコマンドダイヤルを回し、[高速連続撮影(拡張)]を選びます。

モニター上に、マークが表示されていればOKです。

館内では魚類だけでなく、ペンギンやアシカ、アザラシ、コツメカワウソなどの鳥類や哺乳類も見られます。マゼランペンギンのいる「ペンギンランド」の仕切りガラスはやや高めですが、バリアングル方式の画像モニターを使えば無理なく撮影できました。

3. トンネル水槽で海中散歩気分にひたる

「トンネル水槽」はしながわ水族館の目玉の1つ。泳ぐ魚を下から見上げることのできる全長22mの「海の散歩道」です。約50種160点もの魚たちの泳ぎ回る大海原が、天井いっぱいに広がります。ゆっくりと歩くと、気分はまさに海中散歩。ゆらゆらと揺れる海面から差す光を背に魚が泳いでいるのを見るのは不思議な体験です。

●音声が流れます。音量を調節してご覧ください。

「クラゲたちの世界」では、ミズクラゲたちが優雅に舞っています。日本の海でも普通に見られるクラゲですが、LED照明で演出されて幻想的です。ふわふわぷかぷか、なんだかとっても気持ちよさそう。その愛らしい動きを動画にも収めました。

4. アクアリウムの休日でリフレッシュ

「しながわ水族館」はコンパクトながらさまざまな生き物に出会え、イルカやアシカのショーも楽しめる水族館。気に入った水槽を眺めていると、なんだか別の世界にトリップしたようで時間がたつのも忘れ、リフレッシュできた気がします。明暗差が大きかったり、被写体の動きが速かったり、撮影の難しいシーンもありましたが、Z 30はしっかり期待に応えてくれました。

ナビゲーター 松谷 俊(まつたに しゅん)

2001年3月31日生まれ。
中学の頃からドラムをはじめ、今も時々叩いています。料理も得意で和洋中一通りこなしますが、最近は創作料理が多くなりました。将来は映像分野にも世界を広げたいと思い、現在奮闘中です。

機材・グッズ紹介

Z 30 ダブルズームキット

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ND SmallRig ウィンドマフ 3859

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ギャラリー

このギャラリーでは「てくてくカメラ」で撮影した作品を掲載しています。

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お散歩関連情報

撮影のマナーと注意

エリアガイド

1.しながわ水族館

「海や川とのふれあい」をテーマに、平成3年(1991)しながわ区民公園内にオープン。イルカやアシカたちの楽しいショーや季節ごとのイベントなど、魚たちと身近に接し、観察し、学べる水族館。
住所:東京都品川区勝島3-2-1
電話:03-3762-3433
営業時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日:毎週火曜日(祝日・春休み・GW・夏休み・冬休みは営業)、1月1日
※詳しくはしながわ水族館ウェブサイトでご確認ください。

※ こちらに掲載している情報は2023年05月18日現在のものです。

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