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てくてくカメラ

Z 30と一緒に お散歩におすすめのポイント&設定

小さく軽く、カメラまかせで写真も動画も簡単きれいに撮れるZ 30。てくてくと街を散策しながら、気になるシーンと出会ったらサッと構えてパシャッと撮れる、お散歩のお供にぴったりのカメラです。今回は、Z 30での写真や動画の基本的な撮り方、お散歩中に役立つおすすめのカメラ設定を、Z 30の魅力とともにご紹介します。カメラを持ってお散歩するときの参考にしてみてください。

ロケ地:山手イタリア山庭園

1. お散歩にぴったり、ニコン Z 30のおすすめポイント

ポイント1 小さくて軽い、連れて歩きたくなるカメラ!

電車に乗ったり買い物したり、あちこち歩いてお茶したり……。お散歩中はなるべく身軽でいたいもの。Z 30は、使っているお散歩バッグの中に入れても邪魔にならないコンパクトさが魅力。お散歩撮影に便利な標準ズームレンズを付けていても、重さは500mlのペットボトル程度。気軽に持ち歩けるのもうれしいポイントです。

ポイント2 簡単操作できれいに撮れちゃう!

Z 30は撮影時のピント合わせや設定変更も、画像モニターから指1本でラクラク操作。人物や動物に自動でピントを合わせてくれたり、暗い場所でも撮影できたり、簡単きれいに撮れちゃう機能が満載です。

アングルだって自由自在。上下・左右にパカッと開いて動く画像モニターで、高いところも低いところも無理なく画面を見ながら撮影できます。

さらにおすすめしたいのが、別売りの「トライポッドグリップ」と「リモコン」です。カメラに付ければ片手で撮影できるので、自撮りもラクラク。広げればミニ三脚にもなっちゃう「トライポッドグリップ」と、グリップに付けたり外したりして使えるリモコンは、さまざまな撮影シーンで活躍する便利なアイテムです。

2. シーンごとのおすすめ設定

写真撮影はオートモードにおまかせ

お散歩中にはさまざまな撮影シーンに出会います。風景、食べ物、スナップ、記念写真、はたまた撮影場所は屋外なのか室内なのか、晴れているのか曇っているのか……。せっかく撮った写真がブレたり暗く写ったりするとがっかりですよね。そんな失敗を防ぐのにおすすめなのが、撮影シーンに合わせてカメラが自動的に最適な設定で撮ってくれる「オートモード」での撮影。設定は簡単、「撮影モードダイヤル」を「オート」に合わせるだけ。あとは自由にシャッターを切ってみましょう。

カメラ上部の「撮影モードダイヤル」を「オート」に合わせます。

カメラ背面右上の「静止画/動画セレクター」が「静止画モード」になっているかも確認しましょう。

写真が明るすぎたり、暗すぎたりしたときは

撮影した写真が「暗すぎる」あるいは「明るすぎる」と感じたら、写真の明るさ(露出)を変えてみます。これを「露出補正」といいます。撮りたい被写体にカメラを向け、画像モニターで明るさを確認しながら露出補正を行い、「ちょうどよい明るさになったぞ」と思ったところでシャッターを切りましょう。

露出補正で使うのは、「ボタン」と「コマンドダイヤル」です。

ボタン」を押しながら「コマンドダイヤル」を左右に回すと、写真が明るくなったり暗くなったりします。

木々が生い茂る日陰にいる人物を露出補正なしで撮影してみたところ、ちょっと暗く写ってしまいました。

露出補正で明るめにしてもう一度撮影。人物を思い通りの明るさで写すことができました。

動画撮影も簡単、ラクラク

Z 30は写真も動画も得意なカメラ。 「静止画/動画セレクター」を「静止画モード」か「動画モード」を切り替えるだけで、どちらも手軽に楽しむことができます。オートモードなら、動画の設定だってカメラまかせ。「動画撮影ボタン」を押すと動画の撮影が始まり、もう一度押すと撮影が終了します。

カメラ背面右上の「静止画/動画セレクター」を「動画モード」のマークに合わせます。

カメラ上部の「撮影モードダイヤル」が「オート」になっていれば設定もカメラまかせでOK。「動画撮影ボタン」を押して撮影を開始します。

動画記録中は録画中マークが画像モニターに表示されます。メモリーカードに撮影できる残り時間の目安も画像モニターに表示されますので、確認しながら撮影しましょう。
また、カメラ正面のRECランプが光っていれば録画中の合図。モニターを見られない撮影時でも確認できて便利です。
動画撮影には、撮影アングルの自由度がアップするトライポッドグリップを使うと撮影しやすくなっておすすめ。また、屋外での撮影中に風の音を遮ってくれる「ウィンドマフ(別売り)」を取り付ければ、より鮮明に目的の音声を拾うことができますよ。

●音声が流れます。音量を調節してご覧ください。

ピントの位置を変えて撮りたいとき

撮りたいものにレンズを向けて、いざシャッターを押してみたけれど、肝心の「撮りたかったもの」にピントが合っていなかった、という経験はありませんか? 「AFエリアモード」でピントの合わせ方を変えれば、好きなピント位置で撮影できますよ。

※カメラが自動でピント合わせをしてくれる機能を「オートフォーカス(AF)」といいます。

ケーキセットを撮影してみたところ、手前に置いてあったティーカップにピントが来ていました。ケーキにピントを合わせられるように設定変更してみましょう。

1

カメラ背面の、iボタンを押します。

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iメニュー」が表示されますので、その中から、「AFエリアモード」を選びます。

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先ほどの写真のときは「オートエリアAF(人物)」が選択されていました。画面内のケーキにピントを合わせたいので、「シングルポイントAF」に変更します。選択後「OK」ボタンで設定完了です。

4

さっそくピント合わせをしてみましょう。ピントを合わせたいケーキ部分を指でタッチ!「フォーカスポイント」(赤い枠)がケーキに移動したことを確認してから撮影しましょう。

「オートエリアAF(人物)」と「シングルポイントAF」でそれぞれ撮影した作品を見比べてみましょう。

「オートエリアAF(人物)」では、ティーカップにピントが合っています。後ろに置いたケーキはボケていますね。

「シングルポイントAF」に変更し、ケーキにピントを合わせて撮りました。メインにしたいものにピントを合わせられると撮影がより楽しくなりますね。

※今回は止まっている被写体を撮影したため「シングルポイントAF」を選びましたが、動いている被写体には違う設定がよい場合もあります。「AFエリアモード」で選択できるオートフォーカスの種類など詳細はカメラの使用説明書などをご確認ください。

自分好みにボカして撮りたいとき

メインの被写体を際立たせたり、写真全体の雰囲気を変えたり、背景部分を自分好みにボカした写真を撮ってみたい! そんなときは、「A(絞り優先オート)」という撮影モードが大活躍しますよ。「A(絞り優先オート)」とは、ボケ具合だけを自分好みに変えることができ、その他はカメラまかせで撮影できるモードのこと。設定方法は、撮影モードダイヤルを「A(絞り優先オート)」に合わせるだけです。

※ボケ具合は、「F値(絞り値)」と呼ばれる数値を変えることで変更することができます。

こちらは、草むらに咲いた小さな花をパチリと撮ったもの。花を目立たせたいので、周りの草をもっとボカして撮りたいところです。というわけでさっそく、設定を変えて撮影してみましょう。

1

撮影モードダイヤルを「A(絞り優先オート)」に合わせます。

2

サブコマンドダイヤルを回すと、「F値(絞り値)」を示す数字が変わります。数字が変わるとボケ具合も変わります。

3

「F値(絞り値)」は、画面モニターに表示されます。数字が小さいほど、大きくボケます。

4

ピントを合わせたい部分を指でタッチ。背景が大きくボケました。

オート」で撮影。

「A(絞り優先オート)」で撮影。

オート」と「A(絞り優先オート)」で撮影した写真を比べてみましょう。違いは一目瞭然、絞り優先オートで撮影すると背景のボケに引き立てられた花が、はっきり主役として表現されて雰囲気ある1枚にすることができました。
なお、どれだけ大きくボケさせられるか(F値を小さく設定できるか)は、撮影時の状況と使うレンズによって変わります。より大きくボカした写真を撮りたい場合には、以下のヒントを参考にしてみてください。

1.「F値(絞り値)」をできるだけ小さく設定する
2.ズームレンズの場合は、いちばん望遠側で撮影する
3.できるだけ被写体に近づいて撮る(近づきすぎるとピントが合わなくなるので注意)
4.できるだけ被写体と背景が離れるような構図を探す

レンズを1本しか連れていけないとき

ミラーレスカメラはレンズ交換ができるカメラ。レンズを変えると見える世界が変わる楽しさがあります。でも、あれこれ欲張って持っていくと荷物がかさばるし重くなります。ここでは標準ズームと望遠ズーム、2つのレンズの特長をご紹介します。お出かけ先でどんなシーンと出会うかを想像し、持っていくレンズを決めるヒントにしてみてくださいね。

標準と望遠、写り方の違い

標準ズームレンズ(NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR)のいちばん望遠側50mmで撮影。

望遠ズームレンズ(NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR)のいちばん望遠側250mmで撮影。

標準ズームが適しているシーン

標準ズームはお散歩カメラにぴったりの万能選手。スナップもテーブルフォトも、いろんな被写体、撮影シーンにマッチします。

街の風景を写したいとき。

テーブルフォトやスナップなど、目で見た印象そのままに写したいとき。

望遠ズームが活躍するシーン

お出かけ先が動物園や空港など、撮りたいものが遠くにたくさんある場所なら望遠ズームがおすすめです。また、望遠になればなるほど被写体の背景、手前部分を大きくボカすことができます。大きなボケ写真を撮りたいときだけでなく、撮りたいものと自分の間に檻などの邪魔なものがあるときに手前をボカすことで、被写体だけをきれいに写しとることもできます。

遠くの景色を大きく写したいとき。

背景を大きくボカしたいときにも、望遠ズームが活躍します。

RAW画像なら、撮ったあとも楽しい

「JPEG(ジェイペグ)」と「RAW(ロウ)」という言葉を聞いたことはありますか。どちらも、写真の保存形式のことを指します。スマートフォンで撮影した場合など、一般的に扱われる写真はJPEG形式で保存されることが多いのですが、Z 30のようなミラーレスカメラで撮影した場合、「JPEGかRAWか」「または両方の形式で」といったように保存形式を変えることができます。
RAWとは直訳すれば「生の」という意味で、RAW画像は「撮像素子から得られる生データ」のこと。生データは、さまざまなメディアで見られるように加工されているJPEGとは違い、扱いにくいのですが、あとからいろいろ加工することができます。つまり、RAWで記録しておけば、家に帰ってから、エフェクトをかけたり明るめにしたり暗めにしたりと、好きなイメージにじっくり写真を仕上げることができます。パソコンを使わずにカメラでも加工できますので、お出かけの帰り道、電車の中で加工しながら思い出を振り返って楽しむこともできます。「撮影して、見て、楽しむ」から、「撮影して、画作りをして、見て、楽しむ」ことができるRAW形式の画像。より深く写真を楽しみたい方にはぴったりの保存形式です。

※RAW形式で保存するには「iボタン」を押して「iメニュー」を表示、「画質モード」から設定することができます。JPEGとRAWの違いやRAWのカメラでの加工方法については、こちらで詳しく紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

Lesson5:JPEGとRAWの違い

RAWで撮影、加工前の写真。
日陰になっている部分が、少し暗く感じます。

RAWで撮影後、加工を行った写真。
ハイライトやシャドウ部分の調整、かすみ除去などを行い、全体に明るくしています。また、写真の傾きを好みの角度に補正しました。

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