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てくてくカメラ

Z 30と一緒に 江の島ショートトリップ

ちょっと慌ただしい日々の中、ぽっかり1日フリーの時間ができました。せっかくだから、どこかへ出掛けよう。できれば旅気分を味わいたい。しばらく海も見てないな……。というわけで、江の島へ。心が動くままに景色を撮ったり、絶景で自撮りしたり、旅の醍醐味にあふれる島をZ 30と一緒に巡りました。

Z 30の設定についてはこちらで解説しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
Z 30と一緒に お散歩におすすめのポイント&設定

1.まずは江の島のてっぺんで360度を眺望

大地震の後にこつ然と現れ、天女が舞い降りてきたという伝説のある江の島。今も日本三大弁財天の一つに数えられています。対岸から眺めると断崖の上に常緑樹が広がり、さながら海に浮かぶ緑の小山といった雰囲気。ひとり旅なので自撮りもしやすいようZ 30にトライポッドグリップを取り付けて、まずは島から頭をのぞかせていた展望灯台「江の島シーキャンドル」を目指します。
途中の階段にあるのが、唐獅子が守護する厄払いのスポット。竜宮城を模して作られた江島神社の御神門「瑞心門」です。まずはここで自撮りにチャレンジ。トライポッドグリップを握って、画像モニターで大きな門と自分がうまく収まる構図を探しました。

大きな建物を背景にした自撮りのポイント

大きな構造物を背景にするときは画像モニターを自分に向けて、背景と自分、カメラの位置関係を確認しながら、収まりの良い画面構成を模索しましょう。トライポッドグリップを取り付けると、いろいろな構図を探しやすくなります。今回のように近くにある大きな構造物を背景にするときは、低い位置から見上げるようにカメラのアングルを調整し、なるべく広角(ズームレンズの一番広角側)で撮影すると構造物全体を入れやすくなります。

途中の江島神社辺津宮、中津宮をお参りしながら、たどり着いたのが「サムエル・コッキング苑」。南国ムード漂う庭園を、シャッターを切りながら巡ります。やがて木々の茂る小径を抜けて視界が開けると、シーキャンドルが目の前に現れます。高さ41.75m(海抜101.56m)のガラス張りの展望フロアまではエレベーターで一気に。さらに階段を上って屋外展望台に出ました。
ここは、まさしく江の島のてっぺん。360度の大パノラマが広がります。天気が良ければ丹沢山地や富士山も見られるそうです。渡ってきた江の島弁天橋を背景に自撮りしたり、雄大な相模湾を写真に収めたり、カメラを落とさないよう十分に注意しながら、景色と撮影を堪能しました。

2. 海の幸を堪能して口もおなかも幸せ

「江の島サムエル・コッキング苑」を後にして、写真を撮りながら岩屋方面へと進みます。しばらく歩くと、奥津宮、そして龍宮(わだつみのみや)が現れます。龍宮は、龍神伝説と江島神社発祥の地である岩屋洞窟の真上に鎮座し、龍神様が祀られています。ちなみに鎌倉幕府の執権だった北条氏の家紋(ミツウロコ)は、北条時政が子孫繁栄を願って江の島に参籠した際に龍が現れ、その龍が落としていった三枚の鱗(うろこ)に由来するとのこと。江島神社の御神紋のモチーフにもなっています。

御岩屋道通りをさらに進み、急な階段を下りて江の島西端の稚児ヶ淵あたりへ。海と岩と光の織りなす絶景に、思わずカメラを向けていました。壮大な一枚が撮れて大満足。たっぷり散策できたところで、そろそろおなかが空いてきました。

帰り道に立ちはだかる急な階段を息を切らして上りきったところに、創業150年の「魚見亭」があります。相模湾を一望でき、茅ヶ崎海岸のえぼし岩も見える絶好のロケーション。ここで一休みがてらお昼ごはんにします。テーブルフォトを撮りたかったので、自然光が入る窓際の席に案内してもらいました。
しばしメニューとにらめっこして、彩りもおいしそうな海鮮丼に決定。お店の人に許可をもらって、テーブルフォトに挑戦します。うまく撮るのは難しいかなと思っていましたが、オートモードでばっちり。おみそ汁が冷めないうちに、おいしそうな写真が撮れました。

テーブルフォトをおいしそうに撮るポイント

レストランなどで料理をおいしそうに撮影するポイントは、光と構図です。
光は自然光で、サイド光または半逆光になる位置から撮影すると、自然な色味で、料理に立体感を出しながら写すことができます。そのため、窓際の席やテラス席など自然光の当たる席に座れるとベスト。もし店内に点いている明かりで料理の色が見た目と違うと感じた場合は、ホワイトバランスの設定を変えて好みの色に調整してみましょう。また、逆光で撮影した場合、外からの光が強すぎると料理が暗く写ることがあります。その場合は露出をプラス補正に。逆にテーブルや器などが黒っぽいと、カメラが自動で「写真が暗すぎる」と判断してしまい必要以上に明るく写ってしまうことがあります。その場合は、露出をマイナスに補正してみましょう。

構図は、料理にもよりますが、斜め45度から俯瞰で撮るのが基本です。特に今回は高く盛りつけられた海鮮丼でしたので、立体感をしっかり出すことができました。その他、器全体が画角に収まらないほど料理に寄ってシズル感を演出してみたり、少し引いてお店の雰囲気を感じさせて旅情を演出してみたり、いろんな撮り方を試してみましょう。

3. 静かな海で潮風に吹かれ心も体もリフレッシュ

絶景を眺め、海の幸もいただき、まさに江の島を味わいつくして大満足。帰路、旅情あふれる通りに店を構える老舗でお土産をゲット。後はひたすら来た道を戻ります。仲見世通りまで戻ってきたところで、趣ある小径を発見。心惹かれるままに足を向けると、たどり着いたのは西浦漁港。雲の多いこの日の天気が空にも海にも絶妙な表情を与え、ドラマチックな風景が広がっていました。旅の最後の思い出に、ここでセルフポートレートを撮影することにしました。

海を眺めているところを撮りたかったので、リモコン撮影に挑戦。Z 30がぬれず、かつ安定している場所にトライポッドグリップを立て、画像モニターを見ながら良い感じになる画面構成を探します。納得いく構図が見つかったところで、リモコンでパシャッ! 海と空とのバランスも良く、雰囲気のある写真になりました。

リモコンを使ったセルフポートレート撮影のポイント

トライポッドグリップを三脚にして、外したリモコンを手に持ってシャッターを切ると、全身を入れたセルフポートレート写真を簡単に撮影できます。今回は海の雄大さを感じさせるため、できるだけ背景を広く入れられる構図をバリアングル式の画像モニターでチェックし、右手に持ったリモコンで撮影しました。

4. 旅の醍醐味がギュッと詰まったショートトリップ

今回はトライポッドグリップを付けたままZ 30を持ち歩きましたが、小さくて軽いので、まったく邪魔になりませんでした。江の島は、どこにレンズを向けても画になります。Z 30はオートモードに設定しておけば、「あ、いいな」と思った被写体にカメラを向け、何も考えずシャッターを切るだけで狙い通りの写真が撮れます。とっても頼もしい旅の相棒でした。また、トライポッドグリップとリモコンを使うと、画面構成の自由度が大きく広がるので、いろんなアイデアを試すことができ、「楽しい!」の一言。絶景と海の幸を満喫し、潮風に吹かれて心身ともにリフレッシュ。旅の醍醐味を堪能した1日になりました。

ナビゲーター 佐藤翔太(さとう しょうた)

1993年5月25日生まれ。
フレンチレストランで8年間料理人としてキャリアを積み、作るのも食べるのも大好き。今はモデルの仕事を中心に俳優を目指し、将来はミュージカルにも挑戦したいと考えています。

機材・グッズ紹介

Z 30 ダブルズームキット

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ND SmallRig トライポッドグリップ3070 リモコンML-L7セット

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ギャラリー

このギャラリーでは「てくてくカメラ」で撮影した作品を掲載しています。

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お散歩関連情報

撮影のマナーと注意

エリアガイド

1.江の島

名勝や日本百景にも選ばれ、今も昔も湘南を代表する観光地。江の島岩屋では、弘法大師や日蓮上人など多くの名僧が修行し、源頼朝など鎌倉時代の武将たちには勝運の神、江戸時代には芸能・音楽・知恵の神、福徳財宝の神として弁財天信仰が広まり栄えた。
住所:神奈川県藤沢市

2.江の島サムエル・コッキング苑

明治時代の英国人貿易商「サムエル・コッキング氏」に由来する南国ムードあふれる和洋折衷の植物園。四季折々の花や植物が楽しめる。湘南のシンボルとして親しまれる江の島シーキャンドル(展望灯台)へはここから。
住所:神奈川県藤沢市江の島2-3-28
電話:0466-23-2444
営業時間:9:00-20:00(最終入場 19:30)
※イベント開催時は変更あり
定休日:無休(荒天時は営業を休止する場合あり)

3.魚見亭

創業150年を数える老舗。富士・箱根・伊豆大島まで一望できる絶景ロケーションで、時間ごとに表情を変える海や山々の眺望を楽しみながら、新鮮な海の幸を堪能できる。海を眼下に望むテラス席もあり。
住所:神奈川県藤沢市江の島2-5-7
電話:0466-22-4456
営業時間:10:00~日没後30分(季節により変動あり)
定休日:なし

※ こちらに掲載している情報は2023年1月19日現在のものです。

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