第23回TopEye先生だけのフォトフォトサロン

佳作

「無常観」 小山 晃俊

講評

背後は川です。そして人物を挟み込むように橋がかかっています。若者は何を手にしているのかとよくよく観てみれば、壊れたスマートフォンのようです。現代の若者にとってそれは神器の一つといえるものです。顔が見えないからこそ、彼がどんな表情をしているかが気になります。そして、想像がふくらみます。スマートフォンが壊れて微笑んでいる可能性だって、きっとあります。

「儚い夏の唄」 布目 紀佳

講評

セミを何にたとえているのでしょうか。夏そのもの、あるいは人にたとえているようにも感じました。数日の命。それが蜘蛛の巣に捉えられてしまう。人生というと大げさかもしれませんが、人の無常をセミに投影しているように思えてなりませんでした。2枚目の引きの写真が効いています。さまざまな感情が吹き抜けます。

「PM(ごご)10:00過ぎの写真部顧問」 藪 直隆

講評

タイトルが素敵です。多くのことが伝わります。「教師の仕事は生徒が下校してから…過労と空腹がピークを過ぎる」とこうなるようです(笑)。日々のお仕事、お疲れさまです。ミッドナイト・ハイという言葉が浮かびました。でも、どこか楽しそうです。生徒がこの写真を観たら、先生も大変なんだと気がついてくれるでしょう!