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D5600

撮影のコツ

単焦点レンズを使った魅力的な旅行写真:50mm

F値の小さい明るい単焦点レンズは簡単に大きなボケを作り出すことができます。ピントを合わせたい被写体にしっかりとピントを合わせたら、前後を大きくボカして主役が引き立つ写真を撮ってみましょう。

単焦点レンズのボケ効果
単焦点レンズのボケ効果

単焦点レンズは大きなボケを簡単に作り出すことができるので、手前の被写体をわざとぼかした‘前ボケ’を構図に入れても楽しいです。一所懸命手を合わせている人物の手前に結んであるおみくじを前ボケとして入れたことで遠近感とストーリー性を出すことができます。

小型軽量なレンズなので歩くことが多い旅先でのスナップ撮影には最適です。明るいレンズなのでほの暗いお店の軒先でも絞り開放ならさっと撮影することができるのは大きなメリットです。顔が中央に来るような構図よりも、被写体の視線の先の空間を少し開けるような構図のほうが安定します。

単焦点レンズのボケ効果

単焦点レンズは絞りを開けることで大きなボケを得ることができますが、シチュエーションや被写体によって絞りを絞ってボケ方を変えてみましょう。このシーンでは開放のF1.8では前ボケのピンクの花がボケすぎていて花の形がまったくわからなかったので、もう少し花らしい形が残るようにF2.8まで絞りました。

 

主役の被写体が引き立つ絞り開放

絞り値:f/1.8

絞りを開放にすることで大きなボケを作り出すことができます。撮影モードを絞り優先オートにして、Fの数字を一番小さくしましょう。被写体が持っている筆先にピントを合わせてそれ以外をボカすことで写真のテーマが明確になり、主役の被写体が浮き出るような印象的な写真になります。被写体は大きく動いているわけではないのでフォーカスモードはAF-S(シングルAFサーボ)で描いている筆先に焦らずピントを合わせましょう。

 

自分が動いて撮ることで写真はもっと楽しくなる!

ズームできない単焦点レンズで被写体の見え方を変えるためには撮影者が自分で動きながら撮ることになります。同じ動作をしている被写体でも、近寄ってアップで撮ったり、斜め上から作業の手元に注目したり、少し後ろに下がってどんな所で作業しているかがわかるように撮ったりと様々な写し方ができます。

被写体との距離を変えて撮影
被写体との距離を変えて撮影
被写体との距離を変えて撮影

同じ被写体に対していつも立ったまま撮るのではなく、しゃがんだり背伸びをしたり、被写体を中心に回れる限りぐるりと回ってみたりすると思いもかけない素敵な撮影ポジションが見つかることがあります。単焦点レンズを使用しているときはぜひフットワーク軽く色々な方向からアプローチしてみましょう。

 

絞りを絞れば背景もくっきり

単焦点レンズだからボカさなくてはいけないということはありません。絞りを絞れば背景まで写し込んで、どんなところで何をしたかがわかりやすい写真を撮ることができます。明るいレンズですが手持ちで絞り込む場合は手ブレを起こす危険性もあるのでF8〜F11くらいまでにしておいた方がいいでしょう。

絞り値:f/8
絞り値:f/1.8

 

明るいレンズは室内でも大活躍

単焦点レンズのメリットとして、暗い所でも手ブレを起こしにくく撮影しやすいことがあります。Fの数字が小さいいわゆる大口径の明るいレンズの場合、ズームレンズよりも暗い室内での撮影が得意です。

絞り値:f/1.8

作例のように室内の明かりが少ないときは絞りをなるべく開けて撮影しましょう。ただ、絞りを開けるほど被写界深度は浅くなってピントが合っているように見える範囲は奥行きとして狭くなるので、暗くてもしっかりとファインダーを覗いてピントを合わせるようにしましょう。


標準画角の単焦点レンズは大きなボケを作ることはもちろん、絞りを絞ればどんな所で撮ったかがわかりやすい写真を撮ることもできます。人の目の画角に近いレンズなので被写体との距離が測りやすいのもメリットです。コンパクトなサイズなので旅行にも積極的に持って行って、ぜひムードのある写真をたくさん撮りましょう。

単焦点レンズを使った魅力的な旅行写真:50mm で使った機能
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