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Lesson41:40mmのレンズ1本で様々な被写体を撮る

目で見た印象に近い画で撮影できる標準域の単焦点レンズの中でも、今回は40mmのレンズをピックアップ。様々な被写体を捉えた作例を、撮りかたのポイントも含めたっぷりとご紹介します。35mmや50mmを使っていた方にとっては新鮮な感覚で、また初心者の方にも広すぎず狭すぎず、汎用性の高いちょうどよい画角としておすすめの1本です。

撮影監修:斎藤勝則

今回選んだレンズ

単焦点レンズ

NIKKOR Z 40mm f/2

  • 人の見た目に近い自然なフレーミングができる40mmで、引いたり寄ったりしながら風景、ポートレート、テーブルフォト、スナップなど様々な被写体を捉えることができます。
  • 軽量コンパクトで、旅行など持ち歩いての撮影も便利です。
  • 開放値がF2と明るく、9枚の絞り羽根によって得られる円形に近い美しくおおきなボケを活かした画作りや、室内や夜など暗いシーンでもより美しい画質で撮影することができます。
  • 最短撮影距離が0.29mと短いため、被写体に寄った迫力ある画作りも可能です。
機能はそのままに、ヘリテージデザインのレンズでセンスアップ! NIKKOR Z 40mm f/2(SE)

クラシックなマニュアルレンズにインスパイアされたデザインを採用した「NIKKOR Z 40mm f/2(SE)」。本コンテンツでご案内しているNIKKOR Z 40mm f/2のもつ機能・特長と性能はそのままにアイコニックなスタイルのこのレンズは、1980年代に発売されたフィルム一眼レフカメラ「ニコン FM2」の雰囲気をまとうZ fcボディーにぴったりとマッチする佇まい。リングのローレットを当時の設計図を研究して忠実に再現するなどこだわりをもってつくられた、撮影が楽しくなるような高いデザイン性と操作性を両立したレンズです。自分好みのスタイルに合わせてレンズが選べるのは楽しいですね。

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撮影した写真の比較

広角、標準域の単焦点レンズといえば28mm、35mm、50mmなどになじみのある方が多いのではと思います。では、40mmはどのような写りかたをするのでしょうか。
同じ場所から35mm、50mmで比較撮影してみると、35mmは広角らしく広く背景を入れたポートレートとして、50mmは人物をメインとしたポートレートとして、40mmはその中間、人物と背景をバランスよくフレーミングできる印象です。

焦点距離:35mm

焦点距離:40mm

焦点距離:50mm

次に、40mmで同じ被写体を様々な角度で撮影しながら、レンズの特長を見てみましょう。

絞り値:f/5.6
椅子に座った状態でテーブルの上のフレンチトーストを撮影。見た目に近い自然な印象で切り取ることができます

絞り値:f/2.8
絞りを開き、背景を活かすように低いアングルから撮影。背景部分は立体感を持たせながらも美しく自然にボケています

絞り値:f/5.6
縦構図で撮影。35mmほど明確ではありませんが、お皿の手前部分など40mmならではの遠近感が見られます

APS-Cサイズ(DXフォーマット)なら中望遠画角に

APS-Cサイズ(DXフォーマット)のカメラに装着すれば、60mm相当(35mm判換算)の中望遠レンズのように撮影することができます(フルサイズ(FXフォーマット)のカメラでも、[撮像範囲設定]を[DX(24×16)]に設定することで60mm相当の画角で撮影できます)。
大きく美しいボケ味、中望遠画角の程よい圧縮感や立体感のある描写はポートレート撮影にも最適です。

フルサイズ(FXフォーマット)のカメラで撮影

APS-Cサイズ(DXフォーマット)のカメラで撮影

風景を撮る

広々とした風景全体を写せるほど広い画角ではありませんが、目の前の風景の中から画になる場所を見極めフレーミングしていくという40mmならではの見せかた、画作りが楽しめます。

風景

手前のアジサイをメインに、遠方まで続く風景を入れて撮影。絞りはf/11。手前のアジサイにピントを合わせていますが、背景の奥行きや立体感は損なうことなく、低く垂れ込める雨雲の様子も伝わります

風景

水面に写り込む光を活かしたビル群の夜景です。ビルは広角レンズで撮影したような極端な歪みがないので、見た目に違和感がありません。また、夜空のグラデーションや水面の写り込みをしっかり捉えています

風景

深い色から明るい色まで美しい緑のグラデーションを切り取った1枚。絞りをf/14まで絞り、1本1本、形状の違う木々や葉の様子、湖面の細かな揺らぎまで精細に描写しています

風景

ピクチャーコントロールを[モノクローム]に設定することで、空を覆う雲の表情、灯台のコンクリート部分や少しさびた鉄柵などの質感をより際立たせ、物語性を演出しています

ポートレートを撮る

歪みの少ない自然な印象のポートレートが撮れる40mm。開放値F2という明るいレンズを活かした大きなボケ味や短い最短撮影距離を活かした画作りができ、またモデルさんに威圧感を与えないコンパクトさも魅力です。

絞りをf/2まで開いて人物の後ろ姿を前ボケに、洗面所の鏡の前に立った姿を鏡ごしの顔にピントを合わせ撮影しました。40mmではこのようなあまり広くない場所でも窮屈な画になることなく、周辺の雰囲気も少し入れて撮ることができます

撮影位置を調整できないシチュエーションです。風景の中に人物を入れ込みたいのですが、35mmだと人物が小さく、50mmだと風景より人物が際立ってしまいます。40mmの画角でイメージ通りに撮影できました

スピードライトを使いシャッタースピードを1/40秒まで確保。手持ちで撮影しています。絞りはf/2に設定、絞り羽根9枚の玉ボケが非常に美しく、人物をより印象的に見せています

短い最短撮影距離を活かし、大胆にグッと寄って撮影したポートレートです。f/2.8の浅い絞りで、顔のすぐ手前にあるドライフラワーも大きくボケ、ピントを合わせた目をより魅力的に撮ることができます

スナップを撮る

持ち歩きながら気軽に撮影できるコンパクトさ、目で見たものをそのまま捉える40mmレンズはスナップに最適です。開放絞り値がF2と明るいため美しいボケ感を演出するだけでなく、暗所や逆光時も単焦点レンズならではの描写力が得られます。

スナップ

一列に並べられた椅子を斜めから奥行き感を出して撮影。歪みが少ない40mmは、目で見たままを伝える、撮りたいものを素直に撮って見せることができる画角です

スナップ

浅い被写界深度を活かしたスナップ。ピントの合った顔部分から体や帽子にかけて自然にやわらかくボケていき、背景には大きく美しい玉ボケが見られます。撮りたいものをより印象的に伝えることができます

スナップ

光源部分の明るさに引っ張られることなく暗い部分も潰れずしっかり捉える、レンズの描写力をより感じることができたシーンです。絞りはf/8に設定、奥の方まで並べられた傘の形が伝わる程度のやわらかなボケ感になるよう仕上げています

花・植物

雨に濡れしっとりと咲くアジサイの趣ある表情を切り取りました。ボケた部分が画面内の多くを占める構図ですが、手前にあるアジサイは大きくふんわりと、奥のアジサイは形状を残しながら自然とやわらかく、ボケ感の違いが幻想的な雰囲気を演出しています

テーブルフォトを撮る

広角では歪みが気になったり、標準では少し下がらないと撮れなかったりと他の画角でのテーブルフォトに苦手意識のある方に特におすすめしたい40mm。テーブルフォトも目で見た印象そのままに撮影ができます。明るいレンズの美しいボケ感は物を印象的に写し、また短い最短撮影距離を活かして引くだけでなく物に寄った画づくりができるのもうれしいポイントです。

食べ物

いちご部分にピントを合わせて絞りはf/4に設定し、ふんわりボカし雰囲気よく仕上げました。短い最短撮影距離で、椅子に座ったまま無理なくテーブルのケーキを撮影することができます

花・植物

大きな窓の前に花瓶を置いた逆光でのシチュエーション。露出を+1.3段まで上げて撮影した1枚です。一輪の花のみにピントが合うよう絞りを調整、ハイキー調の雰囲気に合わせふんわりしたイメージに仕上げました

静物・テーブルフォト

暗い室内でキャンドルに火を灯し、手前の花にピントを合わせ撮影しました。絞りをf/2.8まで開くことで光量が少ないシチュエーションでもシャッタースピードを1/40秒まで確保、手持ちで撮影することができました

食べ物

クッキーをメインとしながら缶の可愛さも伝わるように配置を工夫、手前に花を置いて構図のバランスを取り撮影しました。クッキーの表情を伝えつつ手前の花のボケ感で雰囲気も出せるよう絞りを調整、f/5.6撮影しました

使用レンズ・機材

NIKKOR Z 40mm f/2

汎用性の高い40mmの画角を持つ、コストパフォーマンスの高さも嬉しい小型・軽量の単焦点レンズです。開放F値2と明るく、また9枚の絞り羽根によって得られる円形に近い美しいボケ味は被写体をより印象的に描写。新開発の小径・高トルクSTM(ステッピングモーター)により、高速・高精度で静粛なAF制御を可能にしました。街角スナップやポートレート、最短撮影距離0.29mを活かしたテーブルフォトまで多彩なシーンで活躍する1本です。

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ギャラリー

このギャラリーでは「レンズレッスン」で撮影した作品を掲載しています。
レンズの種類や目的で絞り込んで作品を検索することができますのでこの種類のレンズでどんな作品が撮れるのか、またお持ちのレンズの参考にしながらご覧ください。

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