Nikon Imaging
Japan

Lesson24:中望遠で撮るポートレート

撮影シチュエーション

撮影場所:屋外のさまざまな場所

時期:初春

時間帯:日中

天気:晴天

今回のテーマはポートレートです。人物をメインのテーマとして、被写体のさまざまな表情を引き出しながら撮影するポートレートは、どんなイメージでどう撮りたいのかあらかじめ考えておくとスムーズに撮影できます。バストアップだけでなく引いて背景を広く入れたり、大きくやわらかなボケを活かしたり、絞って周囲の雰囲気を見せたりと、アイデアを盛り込んだ魅力的な1枚を目指しましょう。
使用するのはLesson23でご紹介した中望遠レンズです。レンズの特長を生かしたポートレート撮影のコツをご紹介します。

「Lesson23:「中望遠」レンズの特長とその楽しみ」はこちら

撮影協力:アロハガーデンたてやま、館山ファミリーパーク
撮影監修:斎藤 勝則

今回選んだレンズ

単焦点レンズ

AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

  • 焦点距離85mmで人物をほどよい距離感からゆがみなく撮ることができ、また引いて撮れば周囲の雰囲気を入れながらのポートレート撮影も可能です。
  • 単焦点レンズならではの大きくなめらかな美しいボケ味を活かし、人物を印象的に引き立てた背景ボケ写真が撮影できます。
単焦点レンズ

AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED

  • 焦点距離105mmで、大きく人物を捉える場合にもほどよい距離感からゆがみなく撮ることができます。
  • 105mm、f/1.4ならではの浅い被写界深度を活かし、大きく美しいボケ味で人物を周囲から引き立たせた撮影が楽しめます。
  • 中望遠の長い焦点距離で圧縮効果を活かした撮影ができます。また雑多な風景の中での撮影も、狭い画角と大きなボケで背景を整理して撮影することができます。
撮影場所と撮影位置

公園や温室、花畑、海辺などいくつか場所を移動しながら屋外でポートレート撮影を行いました。今回はポートレート撮影に向いているといわれている中望遠レンズから85mmと105mmの2本の単焦点レンズをセレクト。シチュエーションや撮影したいイメージに合わせてレンズを使い分けながらモデルを捉えました。またこの日は雲ひとつない晴天だったため光がとても強く、逆光時など人物が暗く写ってしまう場合は適宜スピードライトを使って日中シンクロ撮影を行いました。

撮影した写真の比較

単焦点レンズ

AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED

やわらかな光が差した明るい温室内、105mmのレンズを使いバストアップで被写体の表情を大きく捉えたポートレートを撮影します。逆光で撮影したことでモデルの輪郭が美しく浮かび上がり、また背景の大きく美しいボケ味でやわらかな印象の1枚に仕上がりました。ポートレート撮影では人物の目にピントを合わせるのが基本ですが、ピント合わせに集中するだけではなく、どんな雰囲気で撮りたいかを相手に伝え、リラックスして臨めるようコミュニケーションを取りながら撮影を行うことが大切です。中望遠レンズは適度な距離感を保って撮影できるため、人物を大きく捉えたい場合でも相手に圧迫感を与えずコミュニケーションが取りやすいのも利点です。

焦点距離:105mmで撮影

人物が同じ大きさに写るように、焦点距離:50mmで撮影
撮影位置が105mmに比べ近く、背景のボケかたや映り込む範囲が違うことが分かります

単焦点レンズ

AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED

花に囲まれたようなふんわりしたポートレートを撮影すべくポピー畑にやってきました。花畑の間の通路での撮影になるためモデルや撮影者の位置は大きく変えることはできない状況です。撮影場所を決めたら背景の入り方などを考えて105mmのレンズを選択し、イメージ通りの作品が撮影できました。

焦点距離:105mmで撮影

人物が同じ大きさに写るように、焦点距離:50mmでも撮影してみました
撮影位置が105mmに比べ近く、背景のボケかたや映り込む範囲が違うことが分かります

単焦点レンズ

AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

奥行きのある風景を背景に、人物が映える印象的な1枚を85mmのレンズで狙いました。周囲の雰囲気や道の奥行きも感じさせつつ主役がはっきりと浮き立つような画にするため引いた位置から絞りf/2.8で撮影しています。ボケかたや背景の入り方など、ゆがみなく見た目に近い自然な印象の1枚に仕上がりました。

焦点距離:85mmで撮影

人物が同じ大きさに写るように、焦点距離:50mmで撮影
85mmに比べ背景が広く入るため、奥行きはより感じます

光の方向を意識して撮影しよう

ポートレート撮影では、光りの強さや向きを意識することが大切です。曇りの日や室内のカーテン越しなどやわらかい光が当たる場所ではなく、今回のように晴天で強い光が差す屋外では特にコントラストが濃く出るため、 光の向きによってその印象が大きく変わります。

順光
顔は明るく写り色や質感などを正確に描写するものの、あごの下の部分など影になっている個所とのコントラストが強く顔の作りが強調されがちです。そのイメージを利用して強い印象の写真を撮ることもできます。

斜光
顔の立体感が出やすく、うまく影を利用すればドラマチックな雰囲気を演出することができますが、顔部分の影の落ちかたやコントラストのつきすぎには配慮が必要です。

逆光
肌の質感をふんわりと美しく写し、また髪の毛の部分などが光って強調されやわらかな雰囲気で撮影することができます。ただし、強い光の中では顔が暗くなってしまうので露出補正を行ったり、日中シンクロで撮影したりするのもよいでしょう。

光の向き、強さ、それぞれの写りかたの特徴を知り撮影に活かしてみてください。

こんな写真も撮りました

使用レンズ・機材

AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

ポートレート撮影はもちろん、薄暗い室内での撮影や夜景撮影などにも適した焦点距離85mm、開放F値1.4の大口径中望遠レンズ。ナノクリスタルコート採用で絞り開放から優れた解像力を実現、ピント面から画像の周辺部まで精細な描写性能が得らます。また円形絞りの採用で、大きくなめらかで魅力的なボケ味を楽しむこともできます。

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AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED

焦点距離105mm、開放F値1.4ならではの大きく美しいボケ味が楽しめる大口径中望遠レンズ。より自然な三次元像を再現する「三次元的ハイファイ(高再現性)」の設計思想を継承、ポートレート撮影では自然な雰囲気で人物を周囲から引き立たせた印象的な写真表現が可能です。また風景などの遠景の撮影においては、絞り開放でも高い解像力でシャープに描写します。

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スピードライトSB-5000

D5、D850、D500、D7500、Z 7、Z 6との組み合わせでコンクリエイティブライティングシステムの新機能「電波制御アドバンストワイヤレスライティング」に対応、連続発光できる回数も大幅に向上した機能と性能を兼ね備えた、小型のスピードライトです。

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ギャラリー

このギャラリーでは「レンズレッスン」で撮影した作品を掲載しています。
レンズの種類や目的で絞り込んで作品を検索することができますのでこの種類のレンズでどんな作品が撮れるのか、またお持ちのレンズの参考にしながらご覧ください。

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