Nikon Imaging
Japan

Lesson20:高層ビル群

撮影シチュエーション

撮影場所:高層ビルが建ち並ぶエリア

時期:

時間帯:日中

天気:晴天

高くそびえるビルが建ち並ぶ様子は、大都市の象徴ともいえる光景です。ビルを集合体で撮影すればよりそのイメージを強調でき、空にぐんと突き出すビルを中心に捉えればダイナミックで力強い印象の写真に仕上げることができます。ビルの形状は似通っていますが、近代的なものから古いものまでよく見れば建物ごとにデザインや趣が違っているはずです。ガラス張りのビルの映り込みなども注意深く観察しながら、画になる場所を探してみましょう。
なお、街中での撮影は通行者の邪魔にならないよう注意が必要です。荷物をコンパクトにまとめるなど周囲に配慮しながらマナーを守って撮影を行いましょう。

撮影監修:斎藤 勝則

今回選んだレンズ

広角ズーム

AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR

  • 焦点距離16mmの超広角域から35mmの標準的な広角域をカバー。高く大きいビルのような被写体でも、全体を捉えることができます。
  • 広角ならではの遠近感(パースペクティブ)効果を活かし、ビルの高さをより強調したダイナミックな画作りを楽しむことができます。
望遠ズーム

AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR

  • 焦点距離70-300mmの広範囲をカバー。遠くのビルを撮影したり一部分を大きく切り取ったりと多彩な画作りが楽しめます。
  • 遠くで林立するビル群をゆがませずに、望遠レンズの圧縮効果で密集させて撮ることができます。
  • 焦点距離300mmまでをカバーしながらも軽量設計で携行性に優れ、また高い手ブレ補正効果で歩きながらの撮影も手持ち撮影も気軽に行うことができます。
撮影場所と撮影位置

高層ビルが建ち並ぶエリアに訪れ、エリア内やその近辺を歩きながら撮影を行いました。レンズはビルの全景を捉えることができる広角ズームと、ビルの一部分を切り取ることができ圧縮効果を活かした撮影もできる望遠ズームをセレクト。レンズの画角や切り取りたいイメージにあわせ、撮影位置を変えながらさまざまにビル群を切り取りました。
風景写真となりますので基本的に絞りは絞って、窓の細かい凹凸や建物のエッジをしっかりと表現することで、ビルらしいより精鋭感のある硬調な写真に仕上げることができます。また撮影当日は晴れていたため、ビルの光が当たっている面と影となっている面の明暗差が大きく出てしまいました。撮影時の天候にもよりますが、建物の撮影では[アクティブD-ライティング]を効かせて撮影すると明るい部分の白とびや暗い部分の黒つぶれを軽減でき安心です。なお、似た印象のビルが並ぶ様子をただ漠然と捉えるだけでは、単調で平面的な画になってしまいがちです。特徴的な形のビルを探したり、広角のパースペクティブを効果的に活かしたりと、意図的に狙ったフレーミングをするとよいでしょう。

撮影した写真の比較

広角ズーム

AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR

広角ズームを使い、交差点の反対側からビル群の一角を撮影しました。比較的近い場所から大きな被写体の撮影となると標準レンズでは全体を写し取ることが難しいシーンですが、広角レンズであれば余裕を持ってビル群全体を写せるだけでなく、空や手前の交差点などビルが建つ周辺の雰囲気まで伝えることができました。

焦点距離:18mmで撮影

同じ位置から、目で見た印象に近い焦点距離:50mmで撮影

広角ズーム

AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR

ビルが密集するエリアで、ビルに接近しながら広角ズームで見上げるように撮影しました。広角ならではのパースペクティブを活かした迫力満点の構図、レンズに近いビルの下の方はより大きく、レンズから離れるにつれより小さく強調され写っているのがわかります。"空に突き出すように伸びる高層ビル"を表現したダイナミックな1枚となりました。

焦点距離:16mmで撮影

同じ位置から、目で見た印象に近い焦点距離:50mmで撮影

望遠ズーム

AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR

望遠ズームでビルの一部分を大きく撮影しています。一見ありふれた高層ビルのひとつに見えても、このように切り取ってみることでイメージのまったく違うアート作品のような写真に変身。ビルの側面を写していますが望遠の効果によって遠近感がなくなり、窓ガラスの不規則な映り込みとビルにデザインされた凹凸部分が不思議な模様を描きだしています。

焦点距離:220mmで撮影

同じ位置から、目で見た印象に近い焦点距離:50mmで撮影

望遠と広角でビルを撮影、写りかたの違い

ビルが遠くから見渡せる(約420m離れた)場所から焦点距離:100mmで撮影

ビルに近づいて(約70mの位置から)焦点距離:22mmで撮影

望遠ズームと広角ズームで、同じビルを同じくらいの大きさで写るように撮影。それぞれを比較してみると、写りかたに違いがあることがわかります。望遠ズームはビルからかなり離れた位置から撮影していますが、ビルを大きく写すことができました。広角レンズに見られるパースペクティブの影響もなく実際のビルの形に近い印象で写せるだけでなく、圧縮効果で周辺のビルが隙間なく立ち並んでいるように写っています。
一方、広角ズームはビルに近い場所から撮影していますが、高いビルを上まで写せています。広角レンズならではの効果でダイナミックな印象に写り、またビル周辺の植栽などの様子も望遠に比べ写し込まれている範囲が違っているのが分かります。

このように、同じ被写体を撮影しても望遠で遠くから捉えるのか、広角で近くから捉えるのかで写りかたは大きく変化します。逆に言えば「像をゆがませずに撮りたい」「周辺のものを密集させて写したい」のなら望遠レンズを、「近くから全体を撮影したい」「被写体周辺の様子も写したい」のならば広角レンズをといったように、目的に合わせてレンズを換えればよいわけです。レンズをセレクトする際にはぜひ、そんなポイントも意識してみるとよいでしょう。

こんな写真も撮りました

使用レンズ・機材

AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR

画角107°の超広角域から63°の標準的な広角域まで、幅広い画角をカバーする超広角ズームレンズ。VR機構(手ブレ補正効果2.5段※CIPA規格準拠)搭載で、薄暗い室内や夕景なども手ブレを気にせず撮影することができます。また優れた解像力で画像の隅々まで色のにじみや像のゆがみを抑えて描写、手持ちによる広角撮影の可能性を広げる1本です。

※35mmフィルムサイズ相当の撮像素子を搭載したデジタル一眼レフカメラ使用時。最も望遠側で測定

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AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR

焦点距離300mmまでをカバーしながら質量約680gのコンパクト設計を実現、多彩な望遠撮影を気軽に楽しむことができる望遠ズームレンズです。ファインダー像が安定する[SPORT]モード搭載でスポーツなど動きの激しい被写体も追いやすく、また最短撮影距離1.2m、最大撮影倍率0.25倍で望遠ズームでもクローズアップ撮影が楽しめます。

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ギャラリー

このギャラリーでは「レンズレッスン」で撮影した作品を掲載しています。
レンズの種類や目的で絞り込んで作品を検索することができますのでこの種類のレンズでどんな作品が撮れるのか、またお持ちのレンズの参考にしながらご覧ください。

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