Nikon Imaging
Japan
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Lesson15:牧場の風景

撮影シチュエーション

撮影場所:牧場

時期:初夏

時間帯:日中、日の高い時間帯

天気:曇り

今回の撮影地は、牛や羊などの動物たちが暮らす牧場です。動物とのふれあい体験や動物のショーといったイベントが開催され、大人から子どもまで楽しむことができます。牧場は自然豊かな場所にあることが多く、周囲に広がる雄大な景色を背景に動物たちを見ることができるのも魅力のひとつです。広い敷地内でさまざまなシーンに出会える場所ですので、広角から望遠まで幅広い画角がカバーできるレンズがあると便利です。
牧場では動物が柵で囲ったエリアで飼育されていたり、直接ふれあう機会があったりとより間近で動物撮影ができますが、撮影に夢中になるあまり動物に近づき過ぎることのないよう、マナーを守って撮影を楽しみましょう。

撮影地協力:マザー牧場
撮影監修:斎藤 勝則

今回選んだレンズ

高倍率ズーム

AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

  • 焦点距離28mmから300mmまでの広範囲の画角をカバー、牧場で出会ったさまざまな被写体、シーンにも1本で手軽に対応することができます。
  • 広角域では近くにいる動物をより大きく、遠くの景色をより小さく写し、遠近感のある広々とした牧場風景が撮影できます。
  • 望遠域では遠くにいる動物を引き寄せるだけでなく、背景をボカした撮影や圧縮効果を活かした表現が楽しめます。
望遠ズーム

AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR

  • 焦点距離80mmから400mmの超望遠域までをカバー、遠くにいる動物を大きく写したり近寄ることのできない動物を大きく捉えたりすることができます。
  • 背景を大きくボカした撮影や、圧縮効果を活かした画づくりが楽しめます。
撮影場所と撮影位置

豊かな緑に囲まれた牧場内を散策しながら、牛や羊などの動物たちをさまざまなシチュエーションで撮影しました。放牧中の牛など撮影する位置から遠い所に移動している動物もいるため、今回は幅広い範囲の画角をカバーする高倍率ズームと、さらに超望遠域をカバーする望遠ズームをセレクト。動物を大きく捉えたいのか、牧場の風景を活かした画づくりをしたいのか、被写体との距離を考慮しながらシーンに合わせて撮影を行いました。
動いている動物を撮影する際には、被写体ブレを起こさないよう注意が必要です。今回は曇りだったため、ISO感度を上げることで早いシャッタースピードを確保しました。

撮影した写真の比較

望遠ズーム

AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR

やってきたのは牛を放牧している広い牧草地、撮影場所から55mほど離れた場所にいた牛を望遠ズームで大きく捉えました。遠い場所にいる被写体を大きく捉えるためには標準レンズの画角では物足りず、やはり望遠レンズが有効となります。この写真では構図のバランスを見ながら全身を入れて185mmで撮影しましたが、さらに望遠側で撮影すれば顔をアップで捉えることもできます。

焦点距離:185mmで撮影

同じ位置から標準域のレンズで撮影

※マザー牧場では「牛の放牧」は夏季には行われていませんのでご注意ください。
高倍率ズーム

AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

撮影したのは牛たちが食事をしたり休んだりする様子が見られる牛舎です。立ち入りが出来ないため、牛舎の外から中を覗くようにして撮影しています。奥に向かってずらりと並ぶ牛たちの中から、顔を上げた一頭の牛にピントを合わせ300mmで撮影しました。牛を大きく写せただけでなく、望遠レンズの圧縮効果により背景がぐっと近づいたように写り雰囲気ある写真になっています。さらに望遠の効果で背景が大きくボケ、ピントを合わせた牛の存在感が増しました。

焦点距離:300mmで撮影

同じ位置から標準域のレンズで撮影

高倍率ズーム

AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

丘の上にある見晴らしのよい草原。時折草をはみながら移動していく羊の群れを、高倍率ズームの広角側28mmで撮影しました。遠くに広がる山並みを入れた1枚を撮るためにまず背景をおおよそ決めておき、丘を下っていく羊が構図内に入ってくるタイミングを狙いながら撮影しています。高倍率ズームの広角側を使えば周囲の風景を活かした構図で撮影でき、写真にバリエーションも生まれます。自然豊かで広々とした、気持ちのよい牧場風景を表現した1枚になりました。

焦点距離:28mmで撮影

羊の群れを望遠レンズ1本で撮り比べ

焦点距離:360mmで撮影

焦点距離:260mmで撮影

約150頭の羊の群れが牧羊犬に誘導されながら移動するダイナミックなショーを、1本の望遠レンズで撮り比べてみましょう。観客席から見下ろすように広がる牧草地で、まずは遠く離れた位置からスタートした羊たちを追いながら、群れ全体にピントを合わせるように360mmで撮影しました。頭数の多さや群れの動きがわかる1枚になりました。
今度は、行進を終え一か所に集まった羊の群れを、比較的近い位置から260mmで撮影してみましょう。圧縮効果で羊同士の密度が上がり、画面いっぱいに羊の群れを捉えることができました。
同じ羊の群れを同じレンズで撮影した2枚の写真ですが、被写体との距離感や切り取り方で仕上がりのイメージは大きく変化します。望遠レンズの特性を知り、多彩な画づくりを楽しんでみてください。

※マザー牧場では「ひつじの大行進」は7月、8月には行われていませんのでご注意ください。

こんな写真も撮りました

使用レンズ・機材

AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

広角域から望遠域まで、極めて広い画角範囲をカバーする高倍率ズームです。これ1本で手軽に、さまざまな被写体を多彩な画角で描写することができます。VR機構(手ブレ補正効果3.5段※CIPA規格準拠)搭載で、望遠域でも高いブレ軽減効果を発揮し先鋭に被写体を捉えます。

※ NORMALモード使用時。35mmフィルムサイズ相当の撮像素子を搭載したデジタル一眼レフカメラ使用時。最も望遠側で測定。

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AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR

80mmから400mmまでの幅広い望遠域の画角をカバー。野鳥、野生動物、スポーツ、鉄道、飛行機など多彩な望遠撮影が楽しめます。手ブレ補正効果4.0段※(CIPA規格準拠)搭載のほか、高い光学性能を発揮するスーパーEDレンズやナノクリスタルコートを採用、超望遠撮影でも鮮明でシャープな画像が得られます。

※ NORMALモード使用時。35mmフィルムサイズ相当の撮像素子を搭載したデジタル一眼レフカメラ使用時。最も望遠側で測定。

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ギャラリー

このギャラリーでは「レンズレッスン」で撮影した作品を掲載しています。
レンズの種類や目的で絞り込んで作品を検索することができますのでこの種類のレンズでどんな作品が撮れるのか、またお持ちのレンズの参考にしながらご覧ください。

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