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東京のオアシス深大寺で秋の味覚と芸術を楽しむ

都心からわずかな時間で訪れることのできる調布市深大寺。そこは緑と水にあふれる、武蔵野の自然が残るオアシスです。住宅街の中でブドウ狩りができる農園が点在し、お寺の門前には名物のそば屋や陶器の絵付け体験のできるお店が並んでいます。秋の味覚を探し芸術も堪能できる、季節を満喫する旅へと出かけました。

1、山内ぶどう園 → 2、むさし野深大寺窯 → 3、深大寺・参道散策 → 4、雀のお宿

1. 山内ぶどう園

東京の住宅街の真ん中で収穫体験!
甘くておいしい秋の味覚を堪能

「山内ぶどう園」は調布市にある、野菜やフルーツの収穫が体験できる農園です。バス通りから一本入った住宅街の真ん中にある農園にはブドウのほか、イチジクやカキなどの果樹やトマトやナスなど季節の野菜が敷地一面に植えられています。
東京都でブドウ狩りができるなんてちょっと意外と思うかもしれませんが、調布市にはブドウ狩りのできる観光農園がいくつもあるのです。山内ぶどう園もそのひとつで、毎年8月後半から体験できるブドウ狩りのほかにも自分で収穫した野菜やフルーツを使ったピザ作りなども体験できます。

7種類のブドウから好きなものをもぎ取れるとのことで、迷いながらも今回は「紅伊豆」を選択。この品種はとても繊細なため運送時の振動に弱く、市場にほとんど出回らないことから幻のブドウとよばれているとか。きれいな紫色に色づいたブドウを選んだRieちゃん、ツルにハサミを入れて収穫!せっかくなので、もぎたてをひと粒口へ。とってもジューシーで、食べた瞬間に甘みとほどよい酸味が口の中に広がりました。

2. むさし野深大寺窯

当日お持ち帰りOK!
らくやきで気軽に楽しむ絵付け体験

深大寺の参道でまず目に入ったのが赤いのぼりと陶器の大きなたぬきがお出迎えする「むさし野深大寺窯」です。
深大寺窯は深大寺焼の陶磁器や深大寺土鈴の販売をしているほか、その日のうちに焼き上がるコースから形づくりもできる本格的なコースまで、さまざまな陶芸体験ができます。
今回は100種類以上の素焼きの器から好きなものを選んで絵付けをできる「らくやきコース」を体験。もぎとってきたブドウが載せられる大きさのお皿を選んで、ブドウをイメージしながらお皿に絵付けをしていきます。絵付けが終わったらお店の方に釉薬をかけてもらい窯で焼き始めてから待つこと20分。完成したお皿は焼かれる前より色に深みがかかり光沢もでてきれいに仕上がりました。焼き上がったお皿にもぎたてのブドウを載せてみたら、よりいっそうおいしそうに見えました。

3. 深大寺・参道散策

武蔵野の水と緑が豊かに残る
国宝仏を祀るお寺にそばづくしの参道

「浮岳山昌楽院 深大寺」は天台宗のお寺で、都内では浅草の浅草寺に次ぐ古刹です。釈迦堂には都内寺院で唯一の国宝仏「釈迦如来像」が祀られており、毎年3月3日、4日には日本三大だるま市のひとつ「深大寺だるま市」が開催されます。
その境内は武蔵野の自然そのままで、ナンジャモンジャやムクロジの大木、色づきはじめたカエデなどの木々に囲まれています。本堂からその木々の下をくぐって階段を上ると、秘仏の厄除元三大師像を安置している元三大師堂の前に出ます。

朱印所では毎月17日には「深沙大王(じんじゃだいおう)」の御朱印の授与が行われます。深大寺の縁起には引き裂かれた恋人たちが深沙大王に祈願したことでふたりは結ばれ、そのふたりから生まれた深大寺の開祖、満功上人(まんくうしょうにん)が父の願いによってこの地に深沙大王を祀ったと伝えられています。そのため、深大寺は縁結びのお寺としても有名で、絶対秘仏の深沙大王像を模した御朱印も縁結びのご利益があるそうです。

御朱印をいただいたあとは、参道をぶらりと散策。流れる湧き水に沿って歩いて行くと、深沙大王が祀られている深沙大王堂に辿り着きます。木々の中に佇むお堂でお参りしたあと、すこし歩いた先にある「深大寺水車館」には今でも粉を引くことができる大きな水車があり、その姿は深大寺ならではの水と緑の風景の中に自然と溶け込んでいます。
水車館から深大寺の門前へと歩く道の途中に、左手にそばの実、右手にそば徳利をもっためずらしいお姿の「そば守観音」がありました。地元の発展を願い造立されたという観音様に、おいしいおそばが食べられますようにとお参りして先に進みます。
山門の右手にはお休み処「あめや」があります。お参りと散策のあとのひと休みにぴったりなメニューの中でも人気なのが、深大寺のファーストフード「そばぱん」です。あんこをはさんだそばパンをひとくち食べると口の中でそばの香りが広がり、その味はとても懐かしく素朴な味わいでした。

4. 雀のお宿

竹林に囲まれた趣のある佇まいの店で
名物、深大寺そばをいただく

江戸時代、深大寺では周辺の土地で多く作られていたそばでお客様をもてなしていたそう。それが深大寺そばとして今に伝えられ、名物となったそうです。そんな深大寺そばをいただきに、参道のはずれにある「雀のお宿」にやってきました。立派な門構えで竹林に囲まれた趣ある店はどこか懐かしく、武蔵野の風情を満喫するのにぴったりな場所です。
縁側の席に座って、まずは「深大寺ビール」でのどをうるおします。すっきりとした口あたりのビールを楽しんでいると、揚げたての天ぷらとくず餅がセットになった天ざるそばが出てきました。からっと揚げられた天ぷらは歯ざわりもよく、おそばはつるっとしたのどごしであっという間に食べてしまいました。
秋の味覚と芸術を堪能するために訪れた深大寺ですが、目でも舌でも充分に季節を満喫できた一日になりました。

ナビゲーター Rie(りえ)

1994年3月14日滋賀県生まれ。負けず嫌いな性格で、目標のために努力は惜しみません。演技の仕事も始めていて、これからは動画制作などクリエイターとしても活動していきたいです。モデルの仕事はもちろん、オールマイティに活躍していくのが目標です!
趣味:映画、ビリヤード
好きな場所:カフェ

お散歩の感想

ブドウ農園にブドウ以外の野菜がたくさんあるとは思っていませんでした。白いナスやゴーヤにはちょっとびっくり!しました。らくやきは自分でお皿に絵付けするのが楽しいし、写真映えもよかった!深大寺は隠れたオアシスといった感じで、とても居心地がよかったです。

撮影スポットの紹介

撮影地マップ

機材・グッズ紹介

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お散歩関連情報

撮影のマナーと注意

エリアガイド

1. 山内ぶどう園

京王線仙川駅から歩いて10分の、野菜やフルーツの収穫が楽しめる体験型農園。年間約100種類にもなる旬の作物の収穫体験ができ、収穫した野菜やフルーツを使った石窯で焼くピザ作りや夏には流しそうめん、冬はお餅つきなど収穫体験とあわせたイベントを開催。ブドウ狩りは例年8月中旬から下旬にかけて1週間程度開催される。
住所:東京都調布市若葉町3-28-7
電話:03-3300-5741
営業時間:9:00~16:00
定休日:不定休

2. むさし野深大寺窯

深大寺の門前にある陶磁器専門店。創業昭和32年で深大寺土鈴や深大寺焼陶磁器の販売のほか、100種類以上の素焼きの器から好きなものを選んで絵付けをする「らくやきコース」や本格陶器の絵付けができる「本焼きコース」、粘土で形から作る「手びねりコース」など、さまざまな陶芸体験のコースが用意されている。
住所:東京都調布市深大寺元町5-13-6
電話:042-483-7441
営業時間:9:00~17:00、陶芸体験は16:00頃まで
定休日:無休

3. 浮岳山昌楽院 深大寺

奈良時代に満功上人によって開山された寺院。安置されている銅造釈迦如来像「白鳳仏」は東日本最古の国宝仏である。元三大師堂に祀ってある日本最大の元三大師像は秘仏で、25年に一度開帳される。日本三大だるま市のひとつ「深大寺だるま市」は「厄除元三大師大祭」にあわせて3月3~4日に行われる。
住所:東京都調布市深大寺元町5-15-1
電話:042-486-5511
営業時間:9:00~17:00(夏期)、9:00〜16:00(冬期)

3. あめや

深大寺山門の横にある甘味処。名物の深大寺ファーストフード「そばぱん」は玄米粉とそば粉を入れて作った蒸しパンで、中身にはあんこ・高菜・キーマカレー・お総菜の4種類がある。万葉集の歌にちなんで作られる家族や恋人の無事を祈る「深大寺 赤駒」は調布の郷土民芸品として親しまれてきたが、今ではあめやの「おかみ」しか作ることができない。
住所:東京都調布市深大寺元町5-15-10
電話:042-485-2768
営業時間:9:00~17:00
定休日:月曜、月曜が祝日の場合は翌日休み

4. 雀のお宿

深大寺の参道沿い、竹林に囲まれた隠れ家のような佇まいのそば屋。店内のいたるところに、店名にちなんで雀をかたどったランプカバーや建具などが飾られている。つるつるとしたのどごしのよいそばや歯ざわりのよい大振りの天ぷらのほか、地鶏の肉を甘辛くコクのあるたれで仕上げた「地鶏のくわ焼き」などの一品料理もある。
住所:東京都調布市深大寺元町5-15-2
電話:042-486-1188
営業時間:平日11:00~17:00、土日祝11:00~18:00
定休日:無休

※ こちらに掲載している情報は2019年9月19日現在のものです。

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