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Japan
てくてくカメラ

八千穂高原の美しい自然と紅葉をめぐる

北八ヶ岳の東麓に広がる八千穂高原。日本三大原生林のひとつにも数えられる貴重な原生林が広がり、幻想的な苔の森や美しい天然湖、約200ヘクタールの広大な白樺群生地なども見ることができるエリアです。自然が魅せる四季折々の表情を楽しめる場所として年間を通し観光客が訪れる人気のスポットですが、中でも赤、黄、橙と木々が見事に色づく紅葉の季節は、その圧巻の風景を写真に収めようと多くの人でにぎわいます。今回はそんな美しい秋の風景と雄大な自然に出会える八千穂高原を訪ねました。

1、八千穂レイク・白樺群生地 → 2、八千穂高原自然園 → 3、苔の森 → 4、白駒の池・白駒荘

1. 八千穂レイク・白樺群生地

日本一美しいと評される白樺群生地
八千穂レイク周辺で秋の森林浴を楽しもう

一足早く訪れた八千穂高原の秋を満喫しようとまずやってきたのは、標高約1,500メートルに位置する人工池「八千穂レイク」です。本格的なルアーフィッシングができる管理釣り場として整備されており、また湖の周りを歩けば北八ヶ岳の山並みを背景に白樺林が広がる美しい景観が楽しめます。紅葉しはじめた周辺の山々や水辺の木々、ススキやワレモコウが顔をのぞかせる枯れ草色の湖畔から眺める八千穂レイク周辺の風景に、秋の深まりを感じました。

八千穂レイク周辺に広がる、約200ヘクタールに50万本の白樺林が群生するエリアに足を延ばしてみましょう。日本最大級の広さを誇り日本一美しいと評される白樺群生地のほか、レンゲツツジやミツバツツジなどの群生地としても知られ、白樺と花との共演を楽しもうと多くの観光客が訪れます。そして秋になると白樺が黄金色に紅葉し、あたり一面が爽やかな秋の高原風景に包まれます。高い空の下、空の青と黄金色の葉のコントラストに見とれながらどこまでも続く白樺林の小径を歩いていると、日本ではないどこか遠くの国を旅しているような気分になりました。

2. 八千穂高原自然園

28ヘクタールの園内に広がる八千穂の自然
渓流や滝、多種にわたる山野草を観察

温帯林と亜寒帯林が接する場所にあるという「八千穂高原自然園」。28ヘクタールの園内に多彩な山野草を観察することができる場として、また貴重な自然を保護し生育するために作られた自然公園です。園内は白樺林の中を進む「白の小径」、渓流や湖、滝などの風景も楽しめる「青の小径」、小鳥のさえずりやさまざまな野草を見つけながら深い林の中を歩く「緑の小径」と3種類の散策コースが整備されており、散策時間に合わせて選ぶことができます。秋の見どころといえばやはり紅葉。色鮮やかに染まるモミジやカエデ、カラマツなどが楽しめます。

今回は青の小径を散策することに。白樺林を抜け、赤や黄に色づいた木々を眺めながら林の中を進んでいくと、八ヶ岳から湧き出た美しい渓流や滝を見ることができます。橋の上から眺める「もみじの滝」は巨石を避けるようにふた筋に流れ落ち、清らかな水がしぶきを上げていました。周囲のモミジの色づきはあと一息といったところですが、川面に流れる落ち葉が秋の風情を感じさせてくれます。「遊亀湖」周辺に並ぶモミジやカラマツの紅葉も最盛期まであと少し。それでも、湖面に紅葉が映し出される幻想的な風景に出会うことができました。

3. 苔の森

485種類の苔が生息する“苔の楽園”
原生林の神秘的な風景を堪能しよう

数百年の時を刻み続けてきたコツメガ、トウヒ、シラビソの原生林が広がる古代の面影を残す森。その地上には、485種類にも及ぶという苔がまるで絨毯を敷きつめたように広がっています。「苔の森」と呼ばれるこのエリアにはさまざまに名づけられたいくつもの森があり、その規模と神秘的な景観から日本蘚苔類学会より「日本の貴重なコケの森」に選定されています。国道沿いの駐車場から歩けば、すぐにそんな風景に出会えるのもこの場所の魅力。訪れる人々をまず出迎える「白駒の森」、森を抜けながら15分ほど歩けば標高2,100m以上の湖としては日本一広い天然湖として知られる「白駒の池」があり、その湖を中心に広がる遊歩道の先々で貴重な苔の森を見ることができます。

歩道の脇から足元の小さな苔に目を凝らしていくと、どれも同じように見えていた苔にもさまざまな種類があることがわかります。枝分かれのしかたや葉の形、色の違い……目で観察し、さらにレンズを通してグッと近くから覗いてみれば、小さな苔の個性や美しい世界にきっと気づくことができるはずです。
苔の世界を写真に収めながら白駒の森を抜け、白駒の池をぐるりと周るようにしてやってきたのは「もののけの森」。さらに一面深い苔に包まれた森に木漏れ日が差し、美しい陰影を作っています。まるで古代の森に迷い込んだような幻想的な光景が広がっていました。

4. 白駒の池・白駒荘

湖面に映える美しい紅葉風景と
山荘でいただく自家製野菜たっぷりのカレー

うっそうとした森から湖のほとりに出ると一気に視界が開け、目の前に錦絵のような紅葉風景が広がります。原生林の森の中にたたずむ湖は正式名称を「白駒池」といいますが、“白駒の池”と呼ばれ長く親しまれてきました。秋には湖の周囲にあるドウダンツツジやダケカンバが紅葉し、その色を映す静かな湖面の風景は圧巻の一言。紅葉のピークになると、湖に朝日が差し込み紅葉を鮮やかに照らす様子を捉えようと多くのカメラファンが訪れる撮影スポットとしても知られています。傾き始めた秋の低い日差しが湖面を照らす時間帯、どこか哀愁を感じるような美しい秋の風景を写真に収めました。

旅の最後にやってきたのは、雄大な白駒の池の紅葉を一望できる湖畔の山小屋「白駒荘」です。宿泊だけでなく観光や登山で訪れる人々の憩いの場として、白駒荘こだわりの食事を目当てに訪れるファンも多くいるのだとか。そろそろお腹も空いてきた頃、いただいたのはリピーター率No.1だという「自家製野菜のカレーライス」です。高原にある自家農園で作った無農薬野菜をなんと30種類以上もふんだんに使っているというカレー、中には黄色いトマトやハンダマといった珍しい野菜も加えながら、野菜本来の味を存分に楽しめる一品です。
絶景が広がる湖のほとりで、八千穂高原の雄大な自然を感じながらいただく絶品カレー。なんとも贅沢なひとときを満喫しながら今回の旅を終えたのでした。

ナビゲーター 岡田 純弥(おかだ じゅんや)

1993年2月1日兵庫県生まれ。モデル・役者をめざし大学で上京、元銀行員という肩書きもあります。空を見て歩くことが好きなのは、UFO探しだけでなく(笑)いい形の雲を撮影して友人に見せたいから。カメラ越しに見える男目線の世界を発信していけたらいいなと思います。
趣味:ゴルフ、楽器演奏、料理
好きな場所:オシャレなカフェ、木造の建物

お散歩の感想

苔といえば鉢に入っている観賞用の小さな苔のイメージだったので、苔の原生林とはどういうものなのか、行ってみたら想像以上にすごい場所でした。神秘的で空気が凛としていてどこか怖さも感じて、ロールプレイングゲームの世界に入ってしまったような感覚にもなりました。白駒の池の湖面に映る紅葉もキレイでしたし、白駒荘で食べたカレーの野菜のおいしさにも感動して、大自然を全身で味わうことができました。

撮影スポットの紹介

撮影地マップ

機材・グッズ紹介

D7500 18-140 VR レンズキット

高画質と最高約8コマ/秒の高速連続撮影などを実現したデジタル一眼レフカメラです。軽量・薄型のボディーで機動力を上げ、さらに操作性に優れたタッチパネルのチルト式モニター採用で撮影アングルの自由度もアップ。日常から旅行まで、さまざまなシーンで気軽に撮影が楽しめます。

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AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G

等倍(最短撮影距離0.163 m)までのクローズアップ撮影が可能なDXフォーマットの小型・軽量なマイクロレンズ。焦点距離60mm(35mm判換算)の標準レンズに近い画角で、高い解像力と大きな背景ボケを活かしたポートレートや風景などのスナップ撮影もおすすめです。

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お散歩関連情報

撮影のマナーと注意

エリアガイド

1. 八千穂レイク

農業用に造られた人工池をルアーやフライフィッシング専用の管理釣り場として2008年に整備。浅間山・秩父山系の山並みを背景に白樺林に囲まれた美しい大自然の中でトラウトや岩魚などを釣ることができるほか、ファミリーで楽しめる釣り場も併設している。
住所:長野県南佐久郡佐久穂町大字八郡2049-150
電話:0267-88-3956(佐久穂町役場 産業振興課)
釣り場の営業期間:4月中旬~11月下旬、8:30~17:30
※2018年の営業は終了いたしました。2019年以降の釣り場の営業についてはお問い合わせください。

2. 八千穂高原自然園

28ヘクタールの広大な敷地内にさまざまな植物が生息、白樺林の続く歩道から清流を流れる滝や人造湖、豊富な山野草や高原の花などを鑑賞することができる。園内には滞在時間に合わせて3つのコースがあり、春夏秋の八ヶ岳の自然を体験し学ぶことができる。
住所:長野県南佐久郡佐久穂町大字八郡2049-183
電話:開園期間中0267-88-2567、閉園期間中0267-88-3956(佐久穂町観光協会)
営業期間:4月中旬~11月上旬、8:30~17:00 (入園は16:20まで)
※2018年の営業は終了いたしました。2019年以降の営業についてはお問い合わせください。

3. 苔の森

白駒の池周辺に広がる苔の森には485種類もの苔が生息しており、日本蘚苔類学会より「日本の貴重なコケの森」に選定されている。生息する苔の種類などに特徴が見られる湖周辺の10カ所の苔の森にはそれぞれ名前がつけられており、登山道をめぐりながら苔に包まれた神秘的な風景を楽しむことができる。
住所:長野県南佐久郡佐久穂町八郡
電話:0267-86-4202(白駒の池駐車場管理者:南佐久北部森林組合)
※駐車場の営業は4月下旬~11月上旬

4. 白駒の池

標高2,100メートル以上にある天然湖としては日本最大の大きさを誇る。周辺を樹齢数百年のコメツガ、トウヒ、シラビソなどの原生林に囲まれ、地上一面苔に覆われた森の風景はとても幻想的。秋には湖周辺のドウダンツツジやダケカンバの見事な紅葉が見られ、周囲の遊歩道は多くの観光客でにぎわう。
住所:長野県南佐久郡佐久穂町八郡
電話:0267-86-4202(白駒の池駐車場管理者:南佐久北部森林組合)
※駐車場の営業は4月下旬~11月上旬

4. 白駒荘

1922年の創業から長年にわたり観光客や登山客の憩いの場となってきた白駒の池のほとりに建つ山小屋。宿泊は通年、食事のみは4月中旬~11月中旬まで営業している。八ヶ岳を望む自家農園で作られた無農薬野菜を使ったメニューや食用ほおずきをアレンジした手作りスイーツなどが人気。
住所:長野県茅野市北山6581 
電話:0266-78-2029、090-1549-0605(直通衛星携帯電話)
※宿泊希望者は要予約。

※ こちらに掲載している情報は2018年11月22日現在のものです。

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