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世田谷のおいしいパン屋さんめぐり

その店舗数の多さからパン屋の激戦区ともいわれる世田谷エリア。毎年秋には全国から選りすぐりのパン屋が集結するイベント「世田谷パン祭り」が開催されるなど、“パンの街”として注目を集めている地域です。今回はそんな世田谷エリアの中でも、人気のパン屋さんをめぐりながら池尻から三軒茶屋にかけて散策しました。作り手のこだわりと情熱が注ぎ込まれたパンは、見ているだけでそのおいしさが伝わるよう。ついついお腹が鳴りそうなパンの写真たっぷりでお届けします。

1、TOLO PAN TOKYO → 2、ブーランジェリー ボネダンヌ・LAMMAS → 3、ぱんやのパングワン・ブーランジェリーボヌール → 4、nukumuku

1. TOLO PAN TOKYO

「ただひたすらおいしさにこだわる」
シェフのアイデアと個性が光る絶品パン

池尻大橋のアットホームな商店街に店を構える「TOLO PAN TOKYO(トロパン トウキョウ)」。地元はもとより遠方からもファンが訪れる人気店とあって、朝一番からたくさんのお客さんが買いに訪れます。お店のコンセプトは“おいしさにしかこだわらない”。どうすればそのパンが一番おいしくなるのか、素材選び、生地の配合、製法などひとつひとつ研究を重ねていくのだとか。そうして出来上がったパンはどれも、シェフである田中さんのアイデアあふれるものばかりです。

その中で目に留まったのは、生地を何層にも重ねた大きな「クロワッサン」。通常は温度管理された作業環境の中で作るクロワッサンですがトロパンにはその設備がなく、それでも味は妥協したくないと製法や配合を工夫し3年かけて完成させたという自信作です。ザクザク、ハラハラとした食感、鼻に抜けるバターの香りもたまりません。また、円柱型のブリオッシュ生地であんこを包んだ「世田谷あんぱん」は見た目も味も独創的。はちみつとクリームチーズを練り込んだ生地で、アッサムティーとラム酒の風味香る粒あんを包んでいます。それぞれの素材がリッチなブリオッシュ生地に絶妙にマッチする驚きの一品です。田中シェフの個性が光るパンが味わえるお店、きっと新しいおいしさに出会えるはずです。

2. ブーランジェリー ボネダンヌ・LAMMAS

ボネダンヌに来たら外せない“トラディション”
香り豊かなバゲットは好みの具材をサンドして

パリで修業を重ねた荻原さんがシェフを務める「ブーランジェリー ボネダンヌ」。本場仕込みのパンが味わえるとあってファンも多いお店ですが、パン作りは“手に入る材料を活かし、こだわりが強くなりすぎないよう”心がけているそう。地元の方がいつも気軽に買いに来られるようにと、誰にも好まれるベーシックなパンを作っています。
「トラディション」は、フランスの伝統的な製法で作られたバゲットのこと。注文してからサンドしてくれるトラディションのサンドイッチは、お店一番の人気商品です。ひと口かじると、もっちりとした食感とともにパンの香りがふんわり匂い立つ絶品バゲットはぜひ手に入れたい一品。燈ちゃんもさっそく購入しました。

次に訪れたのはチーズ専門店の「LAMMAS(ランマス)」。同じ三宿にチーズの専門店があるということで、バゲットにも合うチーズやハムを探しにやってきました。
チーズは徹底した温度管理など細やかなケアをすることで、よりおいしく熟成するものなのだとか。チーズ文化の浅い日本ではおいしい状態のチーズになかなか出会えず、「ならば作ろう!」とチーズ好きのご夫婦がこのお店を立ち上げました。イタリアやフランスなどから厳選輸入したチーズやハムは60~70種類ほど。バゲットに合うものを聞きながら、多種多様にあるチーズの奥深さに驚かされたのでした。

3. ぱんやのパングワン・ブーランジェリー ボヌール

日々の食卓に欠かせない定番の味を守る
地元に愛される街のパン屋さん

思わずカワイイ! と声を上げてしまうパンがあると聞き訪れたのは三軒茶屋にある「ぱんやのパングワン」。110年続いていたという老舗パン屋が2013年、ペンギン好きの4代目オーナーによりリニューアル。フランス語でペンギンを意味する“パングワン”を店舗名にし、新たな看板商品としてペンギン型のキュートなクリームパン「パングワン」が誕生しました。
リニューアル前から長年にわたり、地域に愛されてきた街のパン屋さん。常連さんがいつでも安心して買えるように創業時からの変わらぬ味を守りながら、さらに愛着を持ってもらえるような親しみあふれるパンを作り続けています。

同じく三軒茶屋にある「ブーランジェリー ボヌール」も地域密着のアットホームなパン屋さんです。本格的なフランスパンを基本に食パンやバターロールといったホームブレッド、総菜パンや菓子パンなど日本人に馴染みあるパンが並びます。旬の素材を使ったパンや季節のイベントに合わせたキャラパンなど、月ごとに新商品が並ぶのも常連さんにとって嬉しいポイントです。
焼き上がるたびにずらりと陳列されるパンも、ひっきりなしに買いにくるお客さんのトレーに次々と乗せられていきます。ボヌールが街の人たちの日々の食卓に欠かすことのできないお店になっていることがうかがえます。

4. nukumuku

国産小麦100%、無添加素材で作る安心安全なパン
多くの方に愛してもらえるお店を目指して

「nukumuku(ヌクムク)」は2006年に練馬区でオープン、地元で瞬く間に評判を呼び、満を持して2016年秋にパン激戦区の三軒茶屋へやってきました。「練馬でたくさんの方に愛していただき、10年経ってまた新しいチャレンジをしようと移転を決めたんです」と語るのはシェフの与儀さん。この地でもまた愛される店を目指して、日々情熱を込めてパンを作り続けています。
こだわるのは“安心安全”。小麦は100%国産を使い、中に入れる具材もすべて手作り、化学調味料は一切使いません。ドーム型のまんまる生地に粉糖をまぶした、見た目にもほっこりするような「クリームパン」はお店の一番人気で看板商品。子どもからお年寄りまでみんなに親しまれるクリームパン、お店もそんな存在でありたいのだそうです。

2階のカフェではお店で買ったパンだけでなく、カフェ限定のフードメニューやお酒もいただくことができます。というわけで散歩の最後は、こちらでワインとパンを楽しむことに。「パンの盛り合わせ」は日替わりで5~6種類のパンが一度に食べられ、「こんなにたくさん!?」とパン好きも驚くほどボリューミー。おつまみからスイーツまで、多種あるフードもすべて手作り、ソーセージやベーコンなども自家製だというから驚きです。ただパンを買いに来るだけのお店ではなく、ランチをしたりお茶をしたり、いろんなシーンで楽しむことができます。
パンの香りに包まれながら世田谷の町をめぐった今回。お腹も満たされたくさんのお土産も抱え、何ともいえない幸せ心地でお散歩を終えたのでした。

ナビゲーター 鈴原 燈(すずはら あかり)

1993年5月18日生まれ。高校時代から続けているダンスは、テレビやステージで踊ったり、インストラクターをしたりしています。性格はおおらかで楽天的。人を笑顔にできるような仕事をしていきたいです。
趣味:おいしいものの食べ歩き、カフェめぐり
好きな場所:函館

お散歩の感想

おいしそうなお店を調べて買いにいくこともあるほど、パンは大好き! だから今日は幸せなお散歩でした。さすがパン激戦区の人気店とあってどのお店も本当においしかったのですが、nukumukuのカフェスペースはパンだけでなくお酒とおつまみなどもあって、とても驚きました。パン屋さんはパンを買って帰るイメージだったけどゆっくりご飯も楽しめちゃう、新しい発見でした。

撮影スポットの紹介

撮影地マップ

機材・グッズ紹介

D3400 18-55 VR レンズキット

持ち歩きに便利な小型、軽量ボディーとガイドモード搭載で、初めての方にもやさしいデジタル一眼レフカメラです。カメラとスマートフォンをつなぐアプリケーション「SnapBridge」対応なので一度の設定でスマートフォンに常時接続され、撮った写真を自動転送してくれます。SNSへのアップもラクラク、歓びも感動も簡単にシェアできます。

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お散歩関連情報

撮影のマナーと注意

エリアガイド

1.TOLO PAN TOKYO(トロパントウキョウ)

アメリカのガレージをイメージしたという店内には約90種類のパンが並ぶ。1日に100個以上売れる人気の「カレーパン」、低温発酵でバターの風味を最大限に引き出したという「クロワッサン」、ガチョウの油を塗って焼き上げた香り豊かな「世田谷バゲット」など、田中シェフの個性が光る独創的なパンを味わうことができる。
住所:東京都目黒区東山3-14-3
電話:03-3794-7106
営業時間:7:00~19:00、火曜・第1、3水曜定休

2.ブーランジェリー ボネダンヌ

誰にも好まれる安心感ある味ながら、フランスで修業した荻原シェフのセンスと技術が存分に味わえる本場仕込みのパンや焼き菓子が楽しめる。フランス産小麦を使用したバゲット「トラディション」は看板商品。トラディションのサンドイッチは6種類あり、注文してからサンドしてくれる。シンプルな具材がバゲットの香りや旨みをより引き立てる一品。
住所:東京都世田谷区三宿1-28-1
電話:03-6805-5848
営業時間:8:00~19:00、月・火曜定休

2.LAMMAS(ランマス)

イタリアでコックをしていたご主人が現地で出会ったチーズ造りに感銘を受けたことをきっかけに、「日本においしいチーズを届けたい」と夫婦で店をオープン。フランス、イタリアなどヨーロッパ各地のチーズ生産者や熟成士をめぐりながら、本当においしいと感じた商品を厳選。常時60~70種類のチーズ、生ハム、サラミなどを販売している。
住所:東京都世田谷区下馬2-27-14-101
電話:03-6453-2045
営業時間:10:30~19:00、月曜定休(祝日の場合は営業)

3.ぱんやのパングワン

三軒茶屋で最も長い歴史を持つパン屋「精養堂」が2013年にリニューアル。ペンギンモチーフのクリームパン「パングワン」は定番のカカオ味の他、ホワイトチョコや抹茶、かぼちゃなど季節のフレーバーを使ったものが曜日や期間限定で登場する。創業時から変わらぬ味の「精養堂食パン」や小さなサイズで食べやすい「メロンパン」も人気。カフェスペースも併設。
住所:東京都世田谷区三軒茶屋1-36-15
電話:03-3421-0615
営業時間:7:30~19:00、月・火曜定休

3.ブーランジェリー ボヌール(三軒茶屋本店)

誰でも気軽に立ち寄れ、毎日あたりまえのおいしいパンが買える店を目指し、本格的なフランスパンから日本人に合わせた味わいの馴染みあるパンまで、幅広い商品をそろえている。定番のホームブレッドの他、自家製のウィンナーやベーコンを使った総菜パン、ごろごろ牛肉を粗いパン粉のザクザク衣で包んだ「しあわせなカレーパン」などが人気。
住所:東京都世田谷区太子堂4-28-10
電話:03-3419-0525
営業時間:8:30~21:00、年中無休(年始(1/1~3)のみ休業)

4.nukumuku(ヌクムク)

個性の違う5つのパン屋で修業を重ね、シェフの与儀さん独自のパン作りスタイルを習得。100種類もあるという商品は定番の他、旬の素材を使ったものなど常時登場。年代問わず安心して食べられる“安全”なパンを作っている。契約農家まで足を運ぶこだわりの小麦は100%国産、中に入れる具材もカフェで提供するフードも素材を厳選し、無添加で一から作っている。
住所:東京都世田谷区太子堂5-29-3
電話:03-6805-5411
営業時間:ベーカリー8:00~21:00(日曜は19:00まで)、カフェ8:30~18:00(金・土は20:00まで)、月曜・第1、3、5火曜定休(祝日の場合は営業)

※ こちらに掲載している情報は2017年09月21日現在のものです。

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