Nikon Imaging
Japan
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<ニコンサロン>
村上 賀子
Known Unknown

会期

2021年11月9日(火)~2021年11月22日(月) 日曜休館

10:30~18:30(最終日は15:00まで)

開催内容

「Known Unknown」(ノウンアンノウン)とは、“知らないということを知っている”という認知の状態を意味します。

撮影の条件は、自宅などで(カメラがないかのように)いつも通りに過ごす様子を撮るというものです。この作品に写る女性たちは、顔がはっきりとせず、私たちの眼を見返すことはありません。一方で、立ち居振る舞いや衣服、室内装飾等の細部は鮮明に写されています。

一般的にポートレート写真は、個人の身体的な特徴を精確に捉え、特に優れた作品は、被写体の個性を深い精神性とともに表現すると考えられています。しかし、この作品の関心はそういった視覚的な多様性にはありません。彼女たちが率直に自分自身を解釈しようとしたとき、それはどのように写真の中に現れ、写真はその一連の現象をどのように主導し、私たちの生に影響を与えるのかということについて考察しています。

不可視である自己の身体によって、透明な他者へと表出するイメージ。他者の不在が切実なリアリティーとなった日常のなかで、「見る」「見られる」という歴史的視線が撹拌されたとき、現代を生きる個人の可視性と不可視性が混淆一体となり立ち現れた皮膜に、私達は「彼女」の肖像をいかに見出すでしょうか。

(村上 賀子)

プロフィール

村上 賀子(ムラカミ イワウコ)

1986年宮城県仙台市生まれ。2012年武蔵野美術大学大学院造形研究科修了。コンセプチュアル・フォトのパイオニアとして知られる写真家・山崎博に師事。個人の記憶やアイデンティティーを社会的出来事や生活環境と相関的に捉えながら、可視と不可視のイメージを交錯させる写真作品・プロジェクトを展開。国内外にて作品制作・発表、執筆やウェブプロジェクト、イベントへの参加など、東京を拠点に活動中。
主な展示に、個展「HOME works 2015」(トーキョーワンダーサイト渋谷、2015)、「HOME works 2011」(Gallery NIW、2012)。
グループ展に「Kanzan Gallery Curatorial Exchange 『言葉とイメージ』 Vol.3 写真は語る 倉谷卓 村上賀子」(Kanzan Gallery、2017)、東川町国際写真フェスティバル(北海道東川町、2016)、「ISSP2015 FINAL EXHIBITION IN KULDIGA」(Kuldiga Art House、ラトビア、2015)、「トーキョーワンダーウォール公募2014」(東京都現代美術館、2014)など。
受賞歴に「東川国際写真フェスティバル 赤レンガポートフォリオ公開オーディション」準グランプリ(2017)、「International Photography Awards 2016」Honorable Mention(アメリカ、2016)、「キヤノン写真新世紀2012」佳作(2012)、「第59回朝日広告賞」 準朝日広告賞(2011)など。

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