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第26回酒田市土門拳文化賞受賞作品展海老名 和雄「恵みと試練」-丸森 2019-

会期

2021年7月8日(木)~2021年7月21日(水) 日曜休館

10:30~18:30(最終日は15:00まで)

2021年8月17日(火)~2021年8月30日(月) 日曜休館

10:30~18:30(最終日は15:00まで)

開催内容

2019年4月から丸森町の養蚕農家2軒に頼み繭作りを記録してきた。幼虫で蚕を購入し桑を与え脱皮を繰り返して繭を作り蛹になる行程が1年に5回繰り返される。
最後の繭の出荷時期を迎えた10月12日に台風19号が丸森町を襲い、筆甫地区では600ミリ近くの雨が降り丸森町全体で死者10名行方不明者1名という痛ましい災害が発生した。
養蚕は幼虫から繭を作るまでの一連の記録を、台風被害は山頂付近から中流、下流へと引き起こされた土石流の災害を記録した。
養蚕と災害の記録を織り交ぜた意味は、本来豊かな恵みを齎(もたら)してきた中山間地域での生活が温暖化の影響を受けた異常気象によりいつどこでも大災害に転じてしまう、大災害に見舞われ災害格差が生じてしまうということへの警鐘を込めた積りである。限界集落に近い地域で生活している高齢者が受けるダメージは計り知れないものがあるだけに。

(海老名 和雄)


■第26回酒田市土門拳文化賞奨励賞受賞作品は次の3作品です。
「沈黙の声」藤吉修忠(フジヨシ ノブタダ)(和歌山県和歌山市)
「連綿の片(RENMEN NO KAKERA)」和田喜博(ワダ ヨシヒロ)(岐阜県各務原市)
「寄り添って」荒井俊明(アライ トシアキ)(京都府福知山市)

受賞者のプロフィール

海老名 和雄(エビナ カズオ)

1943年 仙台市出身
宮城県公立高等学校教員として36年間勤務したのち、東北工業大学に5年間勤務。
高等学校文化部写真連盟委員長などを務める。
ニッコールクラブ仙台支部顧問、宮城県芸術協会会員

○写真展及び受賞歴
・河北写真展特選・河北賞受賞4回
・ニッコールフォトコンテスト準推薦2回、特選、準特選、入選
・エプソンカラーイメージングコンテスト ヒューマンライフ部門 準グランプリ2回、審査委員特別賞、特選、入選、佳作
・全日本写真展 銀賞、銅賞、入選、県優秀賞
・第22回酒田市土門拳文化賞奨励賞 など

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