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第19回(2017年度)三木淳賞受賞作家新作展
齋藤 茜
確かな断片

会期

2021年6月22日(火)~2021年7月5日(月) 日曜休館

10:30~18:30(最終日は15:00まで)

2021年7月22日(木)~2021年8月4日(水) 日曜休館

10:30~18:30(最終日は15:00まで)

開催内容

毎日おむつを替え、おっぱいをあげた日々は、子どもの記憶に残らない。記憶とはなんて不思議な仕組みなのでしょうか。子どもが小さい頃、いつになったら手がかからなくなるのかと、人が育つことのあまりの途方もなさに愕然としながら、その不思議さに想いを巡らせました。
生まれたての赤ん坊の光り輝く存在感は、これまでの人生で見たことのないものとして、脳裏に焼き付いています。けれど、過去を悠長に振り返る間も無く、目の前の子どもとの時間はノンストップで進んでいきます。誰かと時間を共有し続けることの意味を、これほど感じたのは初めてでした。
物心つく前の自分というのは、どこか他人のような、不思議な距離感がある気がします。記憶がない頃の自分は、なぜか信用できるような感じがしました。自分の輪郭をくっきりさせてくれるお守りのような。これらの写真の未来はどうなるでしょうか。

カラー約30枚

(齋藤 茜)

<トークイベント開催>7月1日(木)16:30~17:15 ニコンプラザ東京(動画公開中)
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プロフィール

齋藤 茜(サイトウ アカネ)

1984年東京都生まれ。
一橋大学社会学部卒業。
京都造形芸術大学在学中に、『たまに赤ちゃん、たまに老人』で第3回キヤノンフォトグラファーズセッションファイナリスト選出。
2016年に『扉は外へつながっている』(新宿ニコンサロン、大阪ニコンサロン)を展示。 同展示で第19回三木淳賞受賞。

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