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日本航空写真家協会『谷の戦闘機』研究会『谷の戦闘機』

会期

2020年1月28日(火) 〜 2020年2月10日(月) 日曜休館

10:30~18:30(最終日は15:00まで)

開催内容

『谷の戦闘機』とは、敵防空レーダーに探知されることなく侵攻するため、さらには対空砲火を避けるため、狭いV字谷を高速で、超低空地形追随飛行訓練を行う戦闘機・攻撃機のことです。
国際的に有名な訓練空域は、米国デスバレー国立公園の一角にある通称スターウォーズ・キャニオンと、英国ウェールズにある通称マック・ループでしょう。スターウォーズ・キャニオンでは、飛来機は多い日で20機、少ない日で4~5機です。
これらの訓練場の上空は軍用機低空飛行空域としての制限空域ですが、地上は立入禁止ではなく、世界各国の戦闘機写真マニアが集まってきます。
最大の狙いは見下ろす最新鋭戦闘機です。谷のどちらの側からも小さな尾根が張り出しています。それを避けるため、戦闘機は右へ左へと機敏に、しかも大きく機体を傾け、高速で地形追随を行います。これを谷の稜線付近から撮影すると、通常地上からでは撮影できない戦闘機の姿が得られます。
戦闘機の速度感・躍動感を写真にするには、500~800mmクラスの超望遠レンズを手持ちで使い、1/500以下のシャッター速度で撮るのがいいのですが、それには十分な撮影技術が必要です。また、戦闘機は予告なく飛来しますから、持続する集中力も必要です。さらに撮影地は砂漠の土地柄(米国)であったり、強風・低温・多降雨の地(英国)であったりしますから、撮影者としての自己管理能力も問われます。
最新鋭戦闘機の撮影に成功すると、次の撮影行はいつにしようか、帰国早々もう考え始めている自分がいます。

プロフィール

日本航空写真家協会(JAAP)

日本航空写真家協会(JAAP)は航空を舞台に活動するプロ写真家集団です。プロの会員12名、ハイエンド・アマチュアの準会員11名が、航空の中でも細分化された、軍用機・民間機・グライダー・気球等、様々な専門分野で写真活動を行っています。また、会員・準会員に加え、全国の飛行機写真愛好家にも呼び掛け公募作品を募集し、1985年以降毎年定例的にJAAP写真展を行ってまいりました。前回の東京六本木における写真展では、1週間の会期中に入場者が1万人を超えるほどの注目を集めています。
さらに、参加者全員がワン・テーマで作品を発表する分科会写真展(グループ展)も行っています。昨年は数年にわたった香港国際空港における撮影会の成果を発表する、『BIG SKY Hong Kong』展を行いました。この写真展の拡大版図録というべき写真集も本年9月に発行いたします。
『谷の戦闘機』展は、ワン・テーマで行う分科会写真展の第2弾です。撮影者は日頃から戦闘機を追いかける日本の代表的なプロ・アマの写真家14名+で、撮影地は世界中の戦闘機写真愛好家が注目する、米国死の谷国立公園の一角、および英国ウェールズの山中です。この場でしか撮影できない画を求めて主要メンバーは何度も渡航しています。また、このテーマで行われるこの規模の写真展は、国際的にも初めてのことではないかと思います。

本展の制作統括はJAAP会長 瀬尾央(せお ひろし)。50年ほど前の学生時代から日本写真家協会(JPS)の会員で、米空軍・航空自衛隊の戦闘機や各国空軍曲技飛行チームの同乗空撮を多数行った実績があります。

『谷の戦闘機』展参加者
井上 幸久、小川 理絵、小川 綾介、小山 信夫、柿谷 哲也、笠巻 敏勇、柴田 和夫、瀬尾 央、武田 義則、津布久 敏弘、中村 浩史、橋本 隆、水上 大輔、望月 貴裕、渡邉 崇

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