Nikon Imaging
Japan
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ニコンサロン bis 新宿 2013年5月

吉田 功写真展

写真
廃校の行方
4/30 (火) ~5/6 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

作者が廃校を撮り始めた昭和58年頃、廃校は過疎化の地域に見られる現象だった。それは、市町村合併による統合施策や農林業の衰退という社会情勢の変化に伴う少子化の影響もあっただろう。
しかし最近は、都市圏の郊外でも廃校の数が増えている。急激な少子高齢化の進展、産業構造の変化などで住宅団地を中心に、局地的に就学人口が減っているからだ。
いずれの場合でも、子どもたちは学んだり、泣いたり、笑ったり、遊んだたくさんの思い出の学び舎を失うことになる。
本当にさびしく、懐かしく思い返す廃校は、今後どうなるのだろう。モノクロ50点。

作者のプロフィール

吉田 功(ヨシダ イサオ)
1944年埼玉県飯能市生まれ。77年「フォト・コン」テープサークル受講。81~83年三軌展、84年二科展入選。2008年日本写真家協会(JPS)展入選。10年二科展「フェーズ・ワン」賞会友推挙。日本写真作家協会(JPA)会員

齋藤 正明写真展

写真
天に近づくところ
5/7 (火) ~5/13 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

1549年にフランシスコ・ザビエルによってもたらされたキリスト教は、はじめは広く受け入れられたが、1613年に江戸幕府によって禁教令が発せられ、弾圧迫害により数多くのキリシタンが殉教した。弾圧迫害を受けたキリシタンの人びとは、九州西部、長崎外海地方や五島列島へ逃れて行った。
1873(明治6)年に禁教令が廃止となり、長い苦難の時代を耐え、再び信じることの喜びを取り戻した人びとは、乏しい私財を投じて、祈りの拠りどころ、天主堂(カトリック教会の聖堂)を各地に建立していった。長崎、熊本など九州各地をはじめ、西日本に天主堂が数多く存在しているのは、そのようなキリシタンの人びとの、苦難の歴史が背景にある。
天主堂の静かな佇まいからは、自らの内面と真摯に向かい合い、天に祈る人びとの気配を感じ取ることができる。
本展では、長崎を中心に西日本各地の天主堂とその周辺を9年間にわたって撮影した静かな祈りの世界を、モノクロームマットプリントで展示する。モノクロ55点。

作者のプロフィール

齋藤 正明(サイトウ マサアキ)
1934年東京生まれ。ニッコールクラブキャッスル大阪支部や写団蟲に所属しており、ニッコールフォトコンテスト、キヤノンフォトコンテスト、全日本写真展、朝日写真展などに入賞している。全日本写真連盟、鵬翔山岳会会員。
主な写真展に、2009年「天主堂」、11年「心に染み入るものを求めて」(以上ニコンサロンbis大阪)などがある。

山本 孝之写真展

写真
ふるさと ・ 人々
5/14 (火) ~5/20 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

一昨年は、未曽有の地震災害で多くの「ふるさと」が壊滅的な被害を受けた。不幸にも被害にあった「人々」、幸運にも被害を免れた「人々」。それぞれの「人々」の心中には、「ふるさと」とは何だったのだろうかとの思いが湧いてきたと思う。そして「ふるさと」をあらためて考え直す気持ちを持った「人々」が多くいたことだろう。
作者は、山や川や海があり、田や畑や港があり、そしてそこに祭りがあり、「人々」が暮らす生活の場が「ふるさと」だという。
本展では、その「ふるさと・人々」をテーマにした「ふるさと」の大切さと、「人々」の逞しさと明るさを表現した作品を展示する。カラー46点。

作者のプロフィール

山本 孝之(ヤマモト タカユキ)
1945年東京都杉並区阿佐ヶ谷生まれ。56年二眼レフカメラ(ニッケンフレックス)で撮影し始める。68年東京都立航空工業短大卒業。71年東京電子専門学校卒業。79年一眼レフカメラ(ニコンFM)購入、本格的に写真活動を始める。98年ペンタックス・ファミリー山陰に入会、植田正治氏に師事。2000~12年渡里彰造氏の写真教室で学ぶ。04年読売写真大賞テーマ部門で二席受賞。07年フォトイメージエキスポ2007年自由部門で金賞受賞。08年日本カメラ月例コンテスト年度賞第1位。08~12年二科会写真部展入選。12年鳥取県美術展で県展賞受賞。二科会写真部鳥取支部所属、山陰読売写真クラブ、ペンタックス・ファミリー山陰、ニッコールクラブ、各会員。
主な写真展に、08年「子供の四季」(米子市丸京庵市民ギャラリー)、10年「街・町の情景」(ニコンサロンbis新宿)、12年同展(米子市丸京庵市民ギャラリー)などがある。

ニッコールクラブ銀座支部展

写真
築地場外市場
5/21 (火) ~5/27 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

築地市場は、江戸時代から続いてきた日本橋魚河岸などが大正12年の関東大震災での壊滅を機に、旧外人居留地であったこの地に移転したもので、大規模な競り市場を有する仲河岸、運河を隔てて場外市場と呼ばれる二つから成り立っている。その歴史ある築地市場に移転計画が持ち上がり大問題となった。
仲河岸の移転は決定したが、幸いなことに場外市場はこの地に残った。
ここ、通称「築地場外市場」は、鮮魚はもちろんのこと、食品業界の業者専門の商店も多く、乾物、珍味、練り物、魚を原料とした数多くの食品、肉、野菜のほか、調理道具、レストラン用品など、飲食店の必需品は総て揃ってしまう。これこそが築地場外市場である。
ところがここ数年で市場への客層が大きく変わってきた。一般主婦、国内外からの観光客の増加である。
かつては業者相手に小さくひっそりと経営していた専業食堂や寿司屋などが、客層の変化で移転や閉店に追い込まれた。しかし最近では、その空いた店に新たな鮮魚食堂、寿司屋などの開店が相次ぎ、今やかつての魚河岸商店街をしのぐ活況を見せている。
守り続ける築地場外市場の営みと、押し寄せる観光客、そんな変貌しつつある築地場外市場の記録を展示する。カラー約60点。

団体のプロフィール

〈ニッコールクラブ銀座支部〉
1980年創設。82年に第1回写真展「銀座午前四時」(銀座ニコンサロン)を開催。90年に創立10周年を記念した「創立10周年記念展」(松島ギャラリー銀座)を開催後、2002年に第2回「お台場界隈」、05年第3回「ギンザ 銀座 GINZA」、08年第4回「有楽町界隈2001-2008」、10年「後ろ曼荼羅」(以上、ニコンサロンbis新宿)を開催している。

juna21 冨永 晋写真展

写真
遠い記憶
5/28 (火) ~6/3 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

作者の父親は大韓民国の揚口で生まれた。
作者は小さい頃に、祖父と祖母から戦争の話を聞いた。祖父は獣医師として祖母を伴って大陸へと渡った。そして、父親が生まれ1945年8月15日に戦争が終結した。祖父母は生まれたばかりの父親を抱え、必死に日本に帰ってきた。
祖父母も他界し、父親も年を取った。
作者には、二人から聞いた話と残してくれた当時の写真や手紙しかない。
父親が生れた土地はどのような場所なのだろう。
祖父母は帰国する時が大変だったから、暮らした所に行ってみたいということはなかったようだが、父親は生まれて直ぐに帰国したからか、一度は行ってみたいとつぶやく事が増えてきた。
父親と二人で父が生まれた場所に行き、その後、一人で再度撮影に向かい、当時のことを知っている人や同じ職場で働いていた人と会うことができ、ようやく当時住んでいた場所も見つけられた。
本展では、作者が見たいと思った引き揚げ時の祖父母の見た景色と父親の生れた揚口から日本に戻ってくるルーツをたどる旅の作品を展示する。カラー・モノクロ約35点。

作者のプロフィール

冨永 晋(トミナガ シン)
1978年宮崎県出身。2000年法政大学経営学部卒業。02年日本写真芸術専門学校卒業。卒業後同校助手を経て、写真家として活動中。
写真展に、11年「冨永晋・江平龍宣 写真展」(Gallery216/東京)、「静寂の街」(art space 色空/宮崎)、「零度の領界」(コニカミノルタ/東京)、12年「零度の領界」(写真弘社 アートプリント・ギャラリー/東京)、「one year after」(キチジョウジギャラリー/東京)、「2011年度 ヤング・ポートフォリオ展」(山梨県)、「第13回上野彦馬賞 受賞作品展」などがあり、作品は清里フォトアートミュージアムに収蔵されている。

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