Nikon Imaging
Japan
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ニコンサロン bis 新宿 2012年9月

蜂谷 直子写真展

写真
ハーモニカ長屋 -消えゆく炭鉱住宅-
8/28 (火) ~9/3 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

筑豊最大の炭都として栄えた“田川”。そこに、炭鉱で働く人々の暮らしを守ってきた炭鉱住宅、通称「ハーモニカ長屋」があった。
2006年から11年まで、作者は数度にわたってこの地を訪れ、その姿をフィルムに収めた。
その平地を流れる彦山川は、かつて「ぜんざい川」と呼ばれていた。石炭粉で黒く汚れたこの川の水は、飲用はもちろん農業用としても使えず、流域で暮らす人々はたいへん苦しめられたという。
松原炭鉱住宅は、1936年~48年に三井鉱山が建築したスレート屋根、吹き抜け天井の四軒長屋で、ひとつの家族のようにつながり、肩寄せ合って、働く男たちを支えた。
2010年6月7日、松原炭鉱住宅のハーモニカ長屋の解体が開始された。地元の人々が保存を切に願いながらも、消えゆく昭和の風景。この場所に刻まれた、人と人のつながり、家族の支え、助け合って生きてきた人々の暮らしが消えようとしていた。
この地に残されているものは、受け継がれてゆくべき“人の想い”。
ハーモニカ長屋には、炭鉱(ヤマ)の歴史とそこに生きた“炭鉱(ヤマ)の人たちへの想い”が刻まれていた。カラー40点。

作者のプロフィール

蜂谷 直子(ハチヤ ナオコ)
1954年北海道生まれ。佐倉市立美術館臨時職員として勤務の傍ら写真制作活動を始める。2001年写真家猪俣重喜氏(NHK文化センター写真講座講師)に指導を受ける。以後人間の暮らし、住まいをテーマに写真活動を続けている。09~11年「二科展」(第57回~第59回)入選。10年「第38回APA AWARD2010」写真部門入選。11年「第59回ニッコールフォトコンテスト」第2部入選。

全国高等学校文化連盟

写真
第36回全国高等学校総合文化祭写真展優秀作品展
9/4 (火) ~9/10 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

第36回全国高等学校総合文化祭(富山大会)写真展において、入賞した作品30点を展示する。
本展は各都道府県で審査のうえ優秀と認められた作品5~10点、合計約310点が選抜され、さらに写真家テラウチマサト、柳木昭信の両氏が審査し、優秀と認められた作品である。
同文化祭写真展を主催する公益社団法人全国高等学校文化連盟正会員団体高等学校全国写真専門部は、写真を愛好する高校生の唯一の全国組織であり、全国高等学校総合文化祭での写真展を中心に活動を展開している。
映像文化全盛の時代、一枚の写真に自分の想いを表現した現代の高校生の感性を感じ取ってほしい。

井上 みさほ写真展

写真
神ノ國・阿蘇
9/11 (火) ~9/17 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

作者のふるさと阿蘇は世界一のカルデラをもつ活火山(この地ができる以前より活動を続けている)である。
土地の人々は阿蘇山を神とあがめ、地名も神の痕跡を色濃く残し、草部(くさかべ)、祭場(まつりば)、峰宿(みねのしゅく)、洗川(そそがわ)、掛干(かけほし)、中原(なかばる)、前原(まえばる)、宮地(みやじ)などが現存している。また、高森町草部は高千穂に隣接し、阿蘇を治めた神々とも深くかかわっている。そして全ての集落は、地神や猿田彦太神に見守られている。
阿蘇は、作者が15歳まで父母と過ごし、神の存在を体で感じて育ったところである。「神様のお陰」「罰があたる」「正直の頭に神宿る」と教えられ、朝日に向かって手を合わせ、夕陽に頭をたれた日々を過ごした地である。カラー46点。

作者のプロフィール

井上 みさほ(イノウエ ミサホ)
おもな写真展、1996年父荒牧英男遺作展「阿蘇、上色見の人々」(銀座ニコンサロン・大阪ニコンサロン/作品は熊本県博物館に収蔵)、2000年「流体」(銀座キヤノンサロン)、03年「わたしのサポーター 笑顔と言葉」(神田オリンパスギャラリー)、08年「草部・阿蘇都媛命の子供達」(さくらそう/熊本県高森町草部)、09年「ふるさとの猿田彦太神」(霊山ギャラリー/熊本県高森町)、12年「日本橋川幻影」(四谷ポートレートギャラリー)などがあり、写真集に『流体・日本橋川』(小学館スクウェア)がある。

ヨコハマ水中写真クラブ 写真展

写真
海が好き
9/18 (火) ~9/24 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

海の中はいろいろな生き物であふれており、海が大好きなメンバーがその面白さや美しさを紹介する。
作品はすべて水中写真で、海の中の寸景を展示する。カラー24点。

団体のプロフィール

<ヨコハマ水中写真クラブ>
自然環境の重要性と海の素晴らしさを写真に残そうとするメンバーが集まった、ニッコールクラブ会員の仲間である。2004年4月に発足し、現在メンバーは15名。四半期ごとの定例会と隔月の撮影行を楽しみながら、フォトコンテストなど発表の場にチャレンジし、海の素晴らしさを感じてもらおうと活動している。

juna21 津田 隆志写真展

写真
site
9/25 (火) ~10/1 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

作者が日本中を旅しながら、公共性の高い場所にテントを張り、一夜を過ごし、その場所を記録しているシリーズである。
ある日、近所の公園にテントが張られていたら、「なぜここにテントが張っている?」と感じるだろう。その当たり前の反応には、土地の権利などとは別の所有概念もあるのではないか。人によっては、それを常識と呼ぶかもしれない。しかし作者には、それはもっとも漠然とした所有の意識のようなものに感じる。
「site」は、「公共性の高い場所に、一夜限りの家を建てる」という行為を通して、世界中に張り巡らされている所有と、私たちの中にある無自覚的な所有概念とを浮かび上がらせようとするプロジェクトである。カラー50点。

作者のプロフィール

津田 隆志(ツダ タカシ)
1983年生まれ。東京ビジュアルアーツ等で写真教育を受ける。写真やインスタレーション作品を中心に制作、発表を行っている。

ニコンイメージングプレミアム会員
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