Nikon Imaging
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ニコンサロン bis 大阪 2012年7月

小川 照夫写真展

写真
メッセージ
6/28 (木) ~7/4 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

ある人が言った「これは遺言書である」と。
病気知らずの作者が、ある朝突然襲いかかる病魔に生と死の狭間に遭遇し、そして誰も見たことのない死の世界を覗いた。
その後も次々と襲ってくる難病との格闘は病気のデパート化した自分の身体との戦いの毎日である。一方では新しい命の誕生に立会い、我が子孫の繁栄を喜び、健やかな成長を願う。
まさにこの写真は、闘病記録とその子達に伝える「メッセージ」である。モノクロ50 点

作者のプロフィール

小川 照夫(オガワ テルオ)
1939 年岐阜県羽島市生まれ。小学6年の時父親の暗室で初めて現像を経験。その感動に打たれて写真を始める。その後独学で学び現在に至る。57 年県立岐阜工高卒同年日本軽金属入社。92 年子会社を経て、2003 年退社。写真歴は50 年。72 年「日本カメラ」年度賞、73 年「日本カメラ」「フォトアート」年度賞・招待作家、04 年(財)国際文化カレッジ「フォトマスターEX」認定。1989 ~ 2009 写団「玄」主宰。1993 ~ 2009 日本写真作家協会員。現在ニッコールクラブ千葉支部長。写団モノクロ主宰。
写真展に、74 年「青春」( 大阪サンフォトギャラリー)、77 年「縁日の人々」、86 年
「両国相撲村」( 以上新宿ニコンサロン)、02 年「千葉の風」( 柏の葉公園ギャラリー)、03 年同( 千葉市民ギャラリーいなげ)、05 年「迥眺窓景」( 銀座ニコンサロン)、06 年「迥眺窓景」「奇跡の生還」( 千葉市民ギャラリーいなげ)、07 年「電車にみる都市風景」石元泰博、長野重一、小川照夫他5人展、09 年「房総を駆け抜けるSL」(こみなと稲毛ギャラリー)、10 年「フィバー2」( ペンタックスフォーラム) などがあり、写真集に「迥眺風景」(文芸社)がある。

叶 養之助写真展

写真
明延鉱山、その軌跡
7/5 (木) ~7/11 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

三菱明延鉱山が閉山になって、すでに25年が経過した。
作者は1980年ごろより明延鉱山の写真を撮り始め、まだ活気のある町や鉱山の風情などを記録に遺し始めた。特に1円電車は有名で、文字通り運賃が1円で明延―神子畑間を小さな電車が走っていた。
本展では、まだ活気のある鉱山の姿と、閉山後の寂れゆく姿とを対比する形をとっているが、鉱山の主力である坑内は、残念ながら撮影できなかった。
現在の明延は、かつて4000人以上いた住民は100人以下となり、鉱山の建物は取り壊され、あるいは朽ち果てている。モノクロ40点

作者のプロフィール

叶 養之助(カノウ ヨウノスケ)
1941年中国河北省生まれ。46年佐世保に引き揚げる。59年より3年間炭鉱労働者として坑内作業に携わる(その後炭鉱は閉山)。62年より姫路市の鉄鋼会社に勤務。2001年定年退職。70年ごろより写真を撮り始め、81年写団「はくろ」設立。09年写団「ひまわり」設立。

Group Signal Blue 写真展

写真
鉄路の思いで
7/12 (木) ~7/18 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

鉄道、それは日常であり、また非日常へと導いてくれるものである。
そんな鉄道が日本では、街や海辺や里山に、桜咲き乱れる「春」、白い入道雲が印象的な「夏」、紅葉燃ゆる「秋」、雪舞う「冬」、……これらの美しい四季を纏って共演を見せてくれる。
鉄道風景には、一瞬たりとも同じ景色はなく、刻一刻と変化をし、時として人々の思い出の中へと深く刻まれる。
本展では、鉄道と情景が魅せる「一期一会」の瞬間に感動を求めた日々の記録の作品を展示する。カラー36点

団体のプロフィール

Group Signal Blue(グループ シグナル ブルー)
2011年4月、鉄道写真の好きな仲間が集まり、様々な鉄道との一期一会の出会いを、ただ撮るだけではなく、多くの人に見てもらいたいとの熱い想いからグループを結成。グループ名は信号の青。常に前進していくグループという意味で命名された。

石田 榮写真展

写真
「明日への希望を求めて」-半世紀前の証
7/19 (木) ~7/25 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

本展は、高知県内の半世紀前を生き抜いた人々の記録である。
当時の子どもは自然の中で育ち、成人しては「労働は美徳なり」を体現し、家族、友人・知人との「絆」を大切に、希望を持ってそれぞれが自分に与えられた責任を果たそうと日夜努力していた。これらの撮影場所を当時と比較してみると、その変貌は著しく、もはや昔日の面影はない。
一方では、風景や服装などの中に、当時の人々がいかに明日への希望を求めて力強く生き、働いていたかが感じられるものである。
敗戦の混沌から立ち上がった当時を振り返りながら、作者は、21世紀を生きる人たちに“忘れかけた日本の美徳”を受け継いで欲しいと願っている。モノクロ48点

作者のプロフィール

石田 榮(イシダ サカエ)
1926年香川県丸亀市生まれ。43年海軍整備兵として佐世保第二海兵団(相浦)に入団。45年海軍特別攻撃隊菊水隊白菊隊に配属、終戦を迎える。47年高知県の農業機械製造会社に就職し、27年間勤務。その後大阪商工会議所経営指導員を経て経営コンサルタント事務所を開設、経営コンサルタント業務を71歳まで行う。50年引揚者から徳国製カメラ(蛇腹式セミ判)を譲り受けたことが写真との出合いとなり、高知県展写真部門の審査員の講演を聞いたことで農・山・漁村の記録を撮り始めたきっかけとなる。

juna21 神田 開主写真展

写真
追想の地図
7/26 (木) ~8/1 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

作者は、生まれ育った場所を離れることが多くなって、しばらくが経った。
故郷と呼ぶほど遠いものではないが、昔ほどこの地に身を置くこともなくなって慣れ親しんだ景色は少し遠いものとなっている。
暮らしていた頃は気にも留めなかったが、意識してみると場所は思いのほか変わっていて、記憶とは違う景色が混在する眺めは、いつしか自分の中に小さなわだかまりをつくっていた。
いつまでもそこにあると思っていたものは、気付けば記憶の中だけのものになっていて、いずれは記憶の片隅からも消え去るのかもしれない。
日々曖昧になっていくものを失わないように、作者はその姿を今ここに留めておきたいと思った。
モノクロ40点。

作者のプロフィール

神田 開主(カンダ アキカミ)
1986年埼玉県生まれ。2009年日本写真芸術専門学校PA科卒業。11年同研究科卒業。
写真展に、09年「真昼の夜空」(新宿ニコンサロン)がある。

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