Nikon Imaging
Japan
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ニコンサロン bis 新宿 2010年10月

juna21 大竹 雅仁

写真
群れの行方 ―The Shadows of New York―
9/28 (火) ~10/4 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休

写真展内容

ニューヨークのアート展に写真を展示したことがきっかけで、作者は7年ぶりに半年ほどニューヨークに滞在することになった。
ブルックリンでも銃声が響く治安の悪いエリアに滞在した半年間、作者はほとんど毎日街に出て行っては写真を撮ったが、ニューヨークという街は親しいようでいて完全によそよそしかった。しかし作者にとっては、ニューヨークのほとんどのものは精神的に繋がりの希薄な対象で、興味の対象は、写真で切り取ることが出来るそれらのカタチであり、作者の目の前に現れている被写体の影のような一部分だった。つまり、そのものの表層には惹かれるが、それらが内包するコンテンツなどには心を向けることはなかった。それは、ニューヨークに存在するあらゆるものを、単に写真制作のためのデザイン素材か何かのような無機質なものとして見ていたのかもしれなかった。
しばらくして、作者は一人の日本人女性と出会い、親しくなって、写真を撮ることも了承してもらった。作者と彼女との精神的つながりは、ニューヨークとのそれに比べればずいぶんと濃いものであったはずだが、作者がそれまでニューヨークに対して取ってきたスタンスの影響で、この女性を撮ることになっても、彼女の表層が作り出すカタチに多くの興味が向けられた。
作者の切り取ったものはニューヨークというものが落とした影であって、それらのコンテンツ(それらが本来持っているもの)を正確に表現しているということはない。どちらかというと、作者の乱暴で勝手な解釈(切り取った形によるもの)をそれぞれがバラバラに表現しているものだ。しかし、それら影たちのコレクション(集積したもの)が形成するモノは、ときに予期していなかったストーリーを創り出すこともある。それこそが作者のニューヨーク写真であり、切り取られたニューヨークの群れにこそ作者のニューヨークがある。モノクロ約40点。

作者のプロフィール

大竹 雅仁(オオタケ マサヒト)
1975年生まれ。米国シアトルのArt Institute of Seattle にてコマーシャルフォトグラフィーを学ぶ。2006年、09年B&W Magazine Merit Award 受賞。08年Art of Photography Show 2位受賞。
写真展に、2006年「People」(カフェギャラリー日和/千葉)、08年「Transmigration ―ベナレスにて―」(新宿ニコンサロン・大阪ニコンサロン)、09年「上海 ―濁流―」(Artexpo NY 2009 出展 Jacob K. Javits Convention Center/NY、米国)などがある。

安藤 浩子

写真
A kind of Suburb
10/5 (火) ~10/11 (月)
10:30~18:30(最終日は16:00まで)
会期中無休

写真展内容

撮影した地域は、作者が住み慣れた東武東上線の、和光市駅から川越までの西に延びる線を基準に、そこから南北に広がるバスや徒歩で行ける埼玉県のエリアである。
池袋から電車でおよそ30分というこの辺りは、近郊の町としての格別な計画性はなく、必要に応じてポツポツと建つ住宅や工場は既存の畑や農家と混在して広がりのある空間にアクセントをつける。
里山のように美しい風景ではないが、作者はそのゆるやかな必然性が好きで撮影した作品である。カラー50点。

作者のプロフィール

安藤 浩子(アンドウ ヒロコ)
1940年神奈川県生まれ。70年写真集団「群狼」所属。大束元氏に師事。
写真展(個展)に、93年「鈍色の旅」(平永町橋ギャラリー)があり、ほかに群狼展、ウロボロス展などのグループ展に参加。

ニッコールクラブ

写真
陽光あふれる南フランスと彩りのパリ撮影ツアー作品展
10/12 (火) ~10/18 (月)
10:30~18:30(最終日は16:00まで)
会期中無休

写真展内容

本展は、今年6月5日から13日のスケジュールで実施された「陽光あふれる南フランスと彩りのパリ」撮影ツアーに参加した34名の参加者と、ニッコールクラブ顧問ハナブサ・リュウ、スタッフ3名の合同写真展である。また、南仏カーニュの旧市街地やルノワール美術館の案内役として参加した高名な印象派の画家ルノワールのひ孫で写真家のジャック・ルノワール氏も特別出品する。
ツアーの企画は、講師として参加したハナブサ・リュウ顧問が、12年余を過ごした第二の故郷であるフランスを自ら紹介したいという思いから始まったもので、2年越しの企画であった。
モナコ、ニース、サン・ポールなどのコートダジュールからエクス・アン・プロヴァンス、レ・ボー、アヴィニョン、ゴルドなどのプロヴァンスを経て、ペルージュ、リヨン、そしてパリ、また、ノルマンディ地方にも足をのばすという欲張ったツアーであった。
一般のツアーではあまり行くことのない小さな美しい村々を幾つも訪ねて宿泊したり、様々な人々との数多くの出会いを大切にした特別なツアーを、余すところなく写真で表現した作品を展示する。

伊藤 邦美

写真
諏訪湖有情「少年のころ」
10/19 (火) ~10/25 (月)
10:30~18:30(最終日は16:00まで)
会期中無休

写真展内容

諏訪湖とは何か?
作者は、「少年のころ」に見てきた美しかった諏訪湖が脳裏で日増しに昂ぶっていた。その思いを秘め、湖と向きあったのは作者が定年退職した年の冬であった。
諏訪湖はすっかり変わってしまっていた。半世紀前の諏訪湖は奥深い姿となって、現実には姿を現わさず、その想いは憧憬であり、幻影なのかもしれなかった。それでも実像として変わらず存在していたのは、凍てついて静まりながら波打つ湖であり、懸命に自生する草木、すっかり寂しくなってしまった漁具、漁舟であった。
しかしいくら変わっても、諏訪湖は「人里近くにあり、人々の生活に結びつき、癒し、愛され、日本の原風景ともいえる普通の景色、四季折々の表情を豊かにもつ自然湖」であり、諏訪人の溜まりである。
本展では、悠久の「里湖(さとうみ)」といえる諏訪湖の姿を展示する。カラー41点。

作者のプロフィール

伊藤 邦美(イトウ クニミ)
1947年生まれ。2007年セイコーエプソン(株)定年退職。93年第41回ニッコールフォトコンテスト第二部準特選。09年第57回ニッコールフォトコンテスト第二部準特選。
写真展に、03年「諏訪湖有情」(儀象堂ギャラリー/下諏訪町)、04年「下北旅情」(ギャラリー ピュア/諏訪市)、05年「琵琶湖周航の歌」(市民ギャラリー/諏訪市)、07年「信濃三十三箇所巡礼」(ギャラリー 爽画廊/諏訪市)、08年「諏訪湖有情」(市民ギャラリー/諏訪市)などがある。

ニッコールクラブきらり東海道支部

写真
花のある風景
10/26 (火) ~11/1 (月)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

支部に所属する会員の住まいが群馬県から大阪府と広範囲にわたるため、テーマ決定は、会員だれもが撮影できる被写体であることから、生花に限らず「どこにでもある花」とした。
本展では、会員それぞれが心に感じた花を撮影した作品を展示する。カラー44点。

グループのプロフィール

2006年3月設立。最初の1年は10名でスタートし、2年後より22名に。支部員は、北は群馬から南は大阪まで在住。例会と撮影会を3カ月に1回開催。サロンドニッコール、ニッコールコンテストに挑戦しており、長岡賞(2名)、ニッコール大賞(5回)受賞者も在籍。

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