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ニコンサロン bis 大阪 2010年3月

神戸芸術工科大学

神戸芸術工科大学メディア表現学科写真専攻卒業制作展
3/4 (木) ~3/10 (水)
11:00~19:00(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

2006年に創設された、神戸芸術工科大学メディア表現学科写真専攻の第1回卒業生による卒業制作作品展である。
多種多様な映像表現があふれる現在、写真という手法で表現することとは何か。情報が東京に一極集中するなかで、あえて神戸という都市にこだわる理由とは何か。こうした問題意識をふまえた上で4年間の成果を展示する。
都市神戸の排水溝300ヵ所以上に、自作ピンホールカメラにペーパーネガを装着して設置するという、原初の写真技法を用いて撮影した田中貴士の「溝の破れ」、阪神淡路大地震以降、大きく変容した神戸の港湾施設を大型カメラで撮影した川光祐希の「The Port of KOBE」、小型カメラによるスナップショットで、未見の光景を求めて神戸周辺を徘徊しつづけた有田憲一の「Obsession」、路面や壁面の敷石の隙間を割って生え出る都市の植物を、ひたすら接写しつづけた早瀬菜生の「手のひらほどの距離」。
以上4名の新鋭による写真作品を展示する。
指導:宮本隆司教授、やなぎみわ准教授

大野 純生

てくてく! 日本列島内陸部縦断ひとり旅
3/11 (木) ~3/17 (水)
11:00~19:00(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

これまで日本海沿いの縦断や日本を一周した人は大勢いるが、日本列島の内部を海に出ることなく歩いた人はあまりいないようである。
本展は、日本最北端の北海道・宗谷岬から最南端の沖縄・摩文仁に至るまでの3,153kmを、2008年7月10日から12月22日までの約5ヵ月間、作者がテントを背負ってひとりで歩いた470万歩の旅の印象である。
若い頃から長く山に登ってきた作者には、かねがね山国の日本の内部にどんな地域や暮らしがあるのか知りたいという思いが強くあり、定年退職を機に歩いてみた。
そこには、変化に富んだ美しい自然と、人々の営みがあった。また、多くの出会いとふれあいが待っていて、どこでも作者を親切に迎えてくれた。人々の温かさを通じて、日本の良さを再発見した旅を紹介する。カラー60点

作者のプロフィール

大野 純生(オオノ スミオ)
1942年和歌山県生まれ。北アルプスや九州の山々のほか、キリマンジャロ(アフリカ)、定年退職後にキナバル(2002年、東南アジア)、アコンガグア(2004年、南アフリカ)に登る。日本リアリズム写真集団会員。
写真展に、02年「多良岳の四季」(長崎)などがある。

鳴神 英夫

光の宇宙へ ~3秒の幻想~
3/18 (木) ~3/24 (水)
11:00~19:00(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

打ち上げ花火の光跡はそのままで美しいものだが、それを露光中のカメラ操作によって、曲げたり、引き伸ばしたり、ぼかしたりすると、想像もしなかった幻想的な光景が現れることがある。そこには、現実の花火からは遠く離れて、「光の宇宙」とでも呼ぶべき無限の世界が広がっているようだ。
作者はその世界で遊ぶのが楽しくて、2002年から夏の花火大会を中心に撮影を続けてきた。また、作品作りでは「写真は一期一会」との思いから、多重露出やパソコンでの画像合成などは行わず、約3秒の露光のみで作画にこだわったことから、タイトルの副題は「3秒の幻想」としてある。
本展では様々なイメージをしてもらえるように作品をセレクトしており、自由に空想の翼を広げて楽しんでほしいと願っている。カラー45点。

作者のプロフィール

鳴神 英夫(ナルカミ ヒデオ)
1955年和歌山県生まれ。2001年写真作家集団ひのきに参加。05年JPS展入選、二科展入選。写真展に、2003年「幻想」がある。

荒井 保男

洛中地蔵現在事情
3/25 (木) ~3/31 (水)
11:00~19:00(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

移ろい、京都通りの祠(ほこら)、路地の片隅につつましい姿を見せる地蔵さまも、現代文明の流れにはいかんともし難く減る一方だが、それでも町内に支えられているのが現在の地蔵事情で、今も通りに残っている地蔵さまが、その良き悪き時代を語ってくれている。
京都の地蔵さまはあらゆる宗教の枠を超えて庶民の中に溶け込んでいる。毎年八月の二十日過ぎには市内各町内毎に地蔵盆が行われ、残り少なくなった夏休みを、子どもたちを喜ばせている。
京都市内には現在約五千体にのぼる地蔵さまがあるといわれている。その地蔵さまも最近のマンション建設ラッシュで行き場を失い、その存在が危ぶまれている町が数え切れないほどあるという。
年々地蔵さまが減っても増えることはないだろう。地蔵さまも気がかりなことだ。その現在を、作者は数年かかって撮ってみた。カラー50点。

作者のプロフィール

荒井 保男(アライ ヤスオ)
京都市生まれ。1926年旧制中学卒業。62年「カメラ毎日」年度賞最優秀作品賞受賞。
写真展に、80年「朝のシンフォニー」、81年「叢(くさむら)の協奏曲」(以上、新宿ニコンサロン)、83年「祇園祭 山鉾飾織り」(ギャラリーDOT)、86年「京洛植物私見」、89年「祇園祭 山鉾飾織り」、91年「洛中地蔵私見」(以上、新宿ニコンサロン・大阪ニコンサロン)、94年「水流に綾なす友禅模様」(新宿ニコンサロン)、99年「洛中私景」、2006年「洛中店舗残照」(以上、大阪ニコンサロン)などがある。

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