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大阪ニコンサロン


juna21
Eun-Kyung, SHIN展 [Wedding Hall]
Hogyoum, KIM展 [Identity]
關口 寛人展 [カンボジア・障害者村に生きる]
吉江 淳展 [ヒバリのいる所]

4/5 (木)~4/10 (火)
10:00~18:00
会期中無休




[Wedding Hall]

<Eun-Kyung, SHIN展>
結婚とは夫と妻の関係を作り出し、ひとつの家族を構成することになる社会的な体系である。
結婚式は神聖な儀式であるはずなのに、わが韓国では社交上の儀礼、それも味気ないものになりがちだ。結婚式場は至る所にあるものの、もとからあるこの国の建造物と調和するものはきわめて少ない。わが国の結婚式場は本物のヨーロッパ建築ではないし、内装も単なる真似や見せかけにすぎない。しかし、結婚しようとする人々は結婚式場を探しまわり、結婚式はそういう本物ではない空間で執り行われてきている。
結婚式場を通じてわが国の異国文化を表現してみた。カラー作品。



<作者のプロフィール>
Eun-Kyung, SHIN
1973年韓国生まれ。Chung-Ang大学美術修士号 (写真学) 。現在フリー写真家と教職を兼ねる。





[Identity]

<Hogyoum, KIM展>
だれもが一度は自身の存在の意味を考えることがあるにちがいない。
作者は、ひとのアイデンティティということについて、カソリックの聖職者の姿を見直してみることにした。「わたしはだれ?」、「社会の一員としてのわたしは何?」というのが課題である。
もし、だしぬけに「あんた、いったいだれ?」と問いかけられて、「わたしはこういう者です……」とちゃんと答えるのはたやすいことではない。
この展示が、「わたしはだれ?」「社会の一員としてのわたしは何?」という、根源的で、かつ難しい問いについて考えるきっかけになるよう願っている。
 主題にカソリックの聖職者を選んだのは、その姿が「天から与えられた絶対的な存在」であるとともに、「日々の生活を送るごくふつうの存在」でもあるという視点による。カラー作品。



<作者のプロフィール>
Hogyoum, KIM
1971年ソウル生まれ。98年SIN-GU大学 (韓国) 写真学部卒業。98~99年BASE STUDIO勤務。2000年渡仏。04年EFET校 (パリ) 写真学科を首席で卒業。06年~現在、韓国でBohnchang KOO(具本昌)氏のアシスタントととして活動中。





[カンボジア・障害者村に生きる]

<關口 寛人展>
「モンドルチョンピカ(障害者センター)」はカンボジアのアンコール遺跡群近郊にあり、1996年、内戦で土地を失った地雷障害者たちが切り拓いた地図にない村である。
電気も水道もなく、満足な糧もない。いつ追い出されるか分らない中で、その日暮らしの生活が続く。それでも住民はみな、日々を生き抜いている。
白い歯をむき出して笑い、涙を流して怒り、全身を使って意思を伝える彼らは、「貧しいのはつらい」と苦笑いはすれども、「貧しいのは不幸だ」と嘆きはしない。
「家族がいなかったら、お金に意味なんてないよ」
右足ひざ下を失った元兵士はおどけてみせ、地雷障害者を夫にもつ女性は、
「結婚とは愛し続けること。今でも彼を愛している」
と恥しそうにはにかむ。
地雷は人生を変える。
貧困は人間を変える。
しかし、モンドルチョンピカは変わらないだろう。それはこの村を支えているのは政府でも軍隊でもNGOでもなく彼ら自身なのであるから。モノクロ作品。



<作者のプロフィール>
關口 寛人(セキグチ ヒロト)
1984年神奈川県生まれ。2003年より国内をはじめ、カンボジアやボリビアを取材。「DAYS JAPAN」「中央公論」などに寄稿。05年第26回国際協力フォトコンテストにおいて「もう、走れない」アジア部門一般賞を受賞。06年「カンボジア・障害者村に生きる」第31回視点展入選。
写真展に、05年「中越地震~災害ボランティアが見た新潟」(グループ展・愛知万博笹島サテライト会場) などがある。





[ヒバリのいる所]

<吉江 淳展>
ヒバリを捕りに行こうと、作者は昔祖父と約束を交わしたまま、結局行くことができずに終わってしまった。
当時の利根川の光景は、そんな祖父の言葉とともに作者の記憶の片隅に消えることのないものとして残っている。
数十年が経ち、作者が再び利根川に分け入ったとき、そこに以前には感じなかった様々な境界を感じた。また、どこかへと続く入り口のようにも思えた。しかしそこは昔と変わらないほど世界の果てだった。
作者は、今そこに立っている自分と目の前に立ち現れた世界との間にフィルムを差し込むような感覚を保ちながら、様々に行き交う時間と空間に焦点が合わせられればと思う。また、イメージの向こうに見え隠れするもの、そして定まった地点ではないどこかが写っていることを願っている。



<作者のプロフィール>
吉江 淳(ヨシエ アツシ)
1973年群馬県生まれ。中央大学文学部卒業後アシスタントを経てフリーに。現在群馬県を中心に活動中。
写真展に、2001年「乳牛」(コダックフォトサロン) などがある。
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