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大阪ニコンサロン


毎日新聞社 第24回土門拳賞受賞作品展
坂田 栄一郎写真展
[PIERCING THE SKY ―天を射る]

6/9(木)~6/21(火)
10:00~18:00
6/15(水) 休館







<写真展内容>
本展は、作者が7年間にわたり撮影した世界の著名人のモノクローム肖像写真とカラーの自然写真とを組合せて構成した意欲的な作品である。
建築家磯崎新と桜の幹、歴史学者色川大吉とフクロウ、舞踏家で振付、演出家の勅使河原三郎と新芽の根本にささって死んでいる蜂、自然保護活動家エディー・プーと汚れなき砂浜、女優エマ・トンプソンと木蓮の花弁、作家アリス・ウォーカーと荒野に咲く花……など、環境問題を人間と自然との共生というポジティブな視点から捉え、かけがいのない自然を謳いあげている。
作者は広告写真とポートレートで著名だが、大学では報道写真を学び、ニューヨークに在住したのはヒッピーカルチャーの全盛期であった。そんな作者が、前作「amaranth」に引き続き、メッセージ性のある写真という原点に回帰した作品を展示する。



<受賞理由>
坂田氏は1970年代初頭より広告や人物写真の分野でたぐい稀な創造性にあふれる作品を数多く発表してきた。受賞作「PIERCING THE SKY ―天を射る」は、思想家、歴史家、作家、画家など、世界の巨人に透きとおった視線を当てた肖像写真と自然のなかの生命のドラマを組合せて、今世紀避けて通れない環境問題を、人間と自然との共生というポジティブな視線から捉え思索したスケールの大きな作品である。坂田氏の強靭な精神性と他者を慈しむ豊かな心は評価に値する。




<作者のプロフィール>
坂田 栄一郎(サカタ エイイチロウ)
1941年東京生まれ。65年日本大学芸術学部写真学科卒業後、ライトパブリシティに1年在籍。66年に渡米し、ニューヨークで写真家リチャード・アベドンに師事。70年、個展「Just Wait」(銀座ニコンサロン)でデビュー。71年に帰国後、CM、雑誌などを中心に活躍。88年に創刊された週刊誌「AERA」の表紙ポートレートを創刊以来担当。撮影した人数は850人を超える。93年「アルル国際写真フェスティバル」にメインゲストとして招待され、その作品は「アルル名誉市民賞」を受賞。
写真集に『注文のおおい写真館』(流行通信社/85年)、『TALKING FACES』(六耀社/90年)、『amaranth』(朝日新聞社/95年)などがある。
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