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大阪ニコンサロン


juna21
上地 典之写真展 [ジャンジャンの肖像]
後藤 啓太写真展 [Moving the last train]
鈴木 心写真展 [under construction site]
大和田 良写真展 [Source]

3/31(木)~4/5(火)
10:00~18:00
会期中無休



[ジャンジャンの肖像]

<上地 典之写真展内容>
大阪の浪速区には新世界と呼ばれる街がある。本展はそんな街のひとつの商店街“ジャンジャン横丁”の空き店舗を簡易のスタジオとして借りた作者が、不定期に通りを行く人の中に被写体をさがし、声をかけて撮影したポートレイトである。
作者はこの街に住みはじめて10年になる。かつてこの街は、大阪でも1、2を競う繁華街であった。その名残とさびれ具合には魅力があり、アジア的な風が吹く街となっている。そしてそれは街の人々にも同じことがいえる。
作者は、この街や人を見ることで「人の生き様、ありよう、人が生きること」を考えており、なにより作者自身は「自分が撮らなければ写らないものがある」と信じている。カラー30点。



<作者のプロフィール>
上地 典之(ウエチ ノリユキ)
1972年生まれ。2002年ビジュアルアーツ専門学校大阪校卒業。



[moving the last train]

<後藤 啓太写真展内容>
単調に過ぎ行く日々の中、飽くことなく繰り返され、気がつくとたまっている写真。これらはいつもふとした拍子に一つのカタマリになろうとして、作者に声をかける。「今やらなくてどうする」「あそこが呼んでいるぞ」「ここで一つの物語が待っているぞ」と。
2年前、作者の祖父が亡くなった。身近な人の死に直面した瞬間、その前後の時間。一見、関わり合いのない物々も、結局は自分の関わった一つの時間であることに変わりはない。
普段と違う心境の作者。そんなことに構うことなくガタンゴトンと動き続けていく列車。いつまでも残っているのは、祖父の葬儀の日に感じた列車の振動である。それらを含む作者が関わった多くの時間の中で起きたささいな揺れ、大きな揺れの余韻を抱えながら、人は動き続けてゆかなければならない。




<作者のプロフィール>
後藤 啓太(ゴトウ ケイタ)
1977年愛知県生まれ。2000年愛知大学経営学部経営学科卒業。02年東京綜合写真専門学校卒業。



[under construction site]

<鈴木 心写真展内容>
作者は街の中にある大きな建築現場を眺めるたびに、以前訪れた中米の遺跡を思い出すという。それは私たちのこの街の様にかつて都市として機能していた。建築現場。街角に聳え立つ、青いビニールシートや職人のための足場で覆われた鉄骨とコンクリートの異様な姿はまるで時代の流れに取り残された遺跡の様だ。それはまだ建築として機能せず、外見も未完成だからだろうか。この建築物たちは完成と友に街と同化を果たす。そして人々は以前そこに何があったのかさえ忘れてしまう。建築物は人間の手、そして記憶によって姿を変えてゆく。カラー約20点。



<作者のプロフィール>
鈴木 心(スズキ シン)
1980年生まれ。



[Source]

<大和田 良写真展内容>
本展は、作者のアイデンティティを形成したと思われるモノが被写体となっている。それは例えば玩具から受けた様々なイマジネーションであったり、花から受けた儚さや美であったりする。
作者自身少年時代を顧みると、まったく関係の無いような玩具同士でさえ、そこからなんらかのストーリーを思い浮かべ、コレクションし、遊んでいた。そこには理屈や法則は見受けられない。なぜなら、それらは既にそこに在ったモノだったからだ。作者自ら望んで手に入れたモノもあれば、所在が知れないモノもある。いま思えば、少年時代の作者の部屋を中心とした世界は、乱雑で、混沌としたものさえ感じる。家にはいつも花があったし、襖を開けた作者の部屋は散らかったなかの一角だけが妙に片付けられ、様々な玩具が並んでいた。
標題の「Source」は、作者のなかに存在し、消えることのない影響力をもたらすモノの集まりなのである。



<作者のプロフィール>
大和田 良(オオワダ リョウ)
1978年生まれ。宮城県仙台市出身。東京工芸大学大学院博士課程前期芸術学研究科修了。フリーフォトグラファー、デザイナー「DioDesign」として雑誌媒体で活動中。写真集団「Stair AUG. photographics」を企画。
(大和田 良ホームページアドレス:
http://www.ryoohwada.com/
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