Nikon Imaging
Japan
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ニコンサロン bis21


三木淳賞奨励賞受賞作品写真展
吉田 明広展写真展 [記憶の地図 ~The wind of Nepal~]
高木 美佳写真展 [みね]
12/14(火)~12/20(月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休




[記憶の地図 ~The wind of Nepal~]

<吉田明広展内容>
今回作者が制作した「記憶の地図」の中の写真は地図(地表の状況を縮尺して平面に表したもの)であった。正確に言えば、作者の考える内面的な大地をペーパー上に投影した地図の断片である。
この作品の背景には、作者が生まれて育った東京都市という空間が密接に関わっている。時が忙しく流れ、平らな光が街を照らし、人々の顔には表層感が漂う。そしてノドがかわく…。
その対比として位置するものが今回の地図だと言える。その中で作者は、都市空間と異なった場所で暮らす人々の儚さ、強いては人間だけに与えられた特別な感情というものの偉大さを、静かな空気感の中で表そうとしている。
作品はネパール王国で撮影し、祈り、瞑想、横顔など自然の中で生きるネパールの人々の思想、存在感が強く感じられるもので構成されている。そして何よりも作者の出会った感動の記録こそがこの地図のインデックスとなる。モノクロ30点。



<授賞理由>
ネパールのルポルタージュものは、ここ数年他に多く見ることができるが、この作者の作品は、単なるエキゾチズムに魅せられたルポルタージュではない。
不可視な聖なるものに対峙し、祈り瞑想する人々の姿を通して、可視世界しか信じ得なくなってしまった我々の状況―高度情報化社会を逆照射しようとする試行が高く評価された。




<作者のプロフィール>
1980年東京生まれ。2001年東京工芸大学芸術学部写真学科入学。現在同大学4年次在学中。2005年4月アマナ所属予定。




[みね]

<高木美佳展内容>
偶然写した一枚の写真から祖母「みね」の撮影が始まった。
成人した作者が実家を離れて7年。痴呆が進み、遠い記憶の中に生きる祖母。
同じ時間を共有することで彼女の目線から見えるもの、感じるものを作者は体験し、作者にとって楽しい時間であった。
しかし深く、厳しい現実に直面することでもあった。撮影のために帰郷しても、彼女の機嫌が悪い時は撮影できないこともしばしばあった。また、最初はよくても途中で機嫌が悪くなると撮影できない。
本展のテーマは、痴呆と共に生きる祖母「みね」。そして「みね」と共に生きる作者とその家族たちである。モノクロ約30点。




<授賞理由>
過去の全ての記憶を失った作者の祖母のルポルタージュだが、作品の基層に流れるテーマは、空(くう)をみつめる祖母「みね」の純な瞳には何が映っているのか、何を眺めようとしているのかを、カメラで追うことで発見したいとする意志である。そのテーマに対する的確な表現が高く評価された。




<作者のプロフィール>
1974年埼玉県に生まれる。95年3月日本写真芸術専門学校芸術科卒業。同年4月編集プロダクションへ入社。96年5月、同社写真部独立に伴い、写真事務所へ入社。98年7月に主に商業写真等を撮影するフリーランスとなる。
写真展に、97年コニカプラザ「新しい写真家登場」にて「Chu(キュー)」個展。東京写真月間’98「カレイドスコープ90年代の女性写真家たち」に出展。99年コニカプラザグループ展「OBSERVER」で「棄(き)」出展。
98年シリーズ「新しい写真家登場」で第7回コニカ特別賞受賞。
99年ヤング・ポートフォリオ・清里フォト・アートミュージアムに「Chu」収蔵。
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