2020年2月26日(水) 〜 2020年3月10日(火) <<臨時休館 3月2日(月)15:00~3月15日(日)>>
2020年3月19日(木) 〜 2020年4月 1日(水) <<臨時休館>>
ここはタイの、新興工業団地とそれに隣接するニュータウン。
かつて野原だったこの場所は、いまでは600社以上の企業の工場やオフィスが立ち並び、仕事やビジネスチャンスを求めて国内外から人々が集まり続けて都市へと変貌している。人々はこの街をアマタナコーンと呼ぶ。
私は極めて現代的に成立したこの街の特質に興味を持ち、その手がかりを求めて、この街に生きる人々を彼らのプライベートルームで撮影することを始めました。
ある青年は「この街で長く働けば車が買えて、家が建てられる」と語り、ある工場労働者は「数ヶ月お金を稼いだら故郷へ帰る」と言う。「求職中」という若者は、さらなるチャンスを求めて海外へと旅立った。一方で、自らのことを「ファースト・ジェネレーション」と呼ぶ、この街で生まれ育ち、アイデンティティを持つ者も出始めた。
彼らの姿とパーソナルな空間には、その「らしさ」が露出している。それはまた、この街の「らしさ」でもあり、現代タイの一端ともいえるだろう。
(木村 孝)
1986年 愛媛県生まれ。
日本写真芸術専門学校 卒業。
写真家アシスタント、スターツ出版株式会社フォトグラファーとして勤務の後、現在はフリーランス。
2018 ウッタラヤンアートセンター 滞在作品制作参加
2018 グループ展「インドにふれて」木星舎
2019 KYOTOGRAPHY KG+「NEW JAPAN PHOTO EXHIBITION」出展 ホテルアンテルーム京都