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杉本 昭一 写真展高度経済成長期のむら社会

会期

2019年4月17日(水) 〜 2019年4月30日(火) 日曜休館

10:30~18:30(最終日は15:00まで)

2019年5月 9日(木) 〜 2019年5月22日(水) 日曜休館

10:30~18:30(最終日は15:00まで)

開催内容

東に奥羽山脈、西に出羽丘陵が連なるその南端には、秀峰鳥海山が聳えている。周囲の山々から迸(ほとばし)る融雪水が豊かな米や青果などを育んできた横手盆地。ここが主とした撮影地であり、私のふるさとである。
四季の移ろいと共に繰り返してきた農業を巡る環境は、高度経済成長期と共に急速に変わり、昭和36年の農業基本法制定により、農業の近代化指針のもと機械化が進み、瑞穂の里古来の歴史は、僅か半世紀足らずですっかり姿を変えていった。
秋の収穫作業を早々に、男は現金収入を求め、家族と離れ一斉に出稼ぎに向かった。高度経済成長期の労働力として大きな支えとなったが、残された女たちは、この間筆舌に尽くせぬ労苦の連続だった。
当時私は、農業団体勤務の時代で、村人たちと共に生きている証として被写体に向き合っていた。
本作品を選考してくださった諸先生をはじめ関係各位に、深甚なる謝意を申し上げたい。 (杉本昭一)

プロフィール

杉本 昭一(スギモト ショウイチ)

1931年1月 秋田県湯沢市生まれ
1953年3月 秋田県立蚕業技術員養成所卒業
    4月 秋田県蚕業普及員として県内養蚕農家の指導に当たる
1963年4月 地元の農協へ移籍(指導部、金融部、管理部)
1988年3月 定年退職

写真展(個展):
①テーマ『明日へ羽ばたく子供たち』  ※湯沢市教育委員会後援
少子高齢化による、小中学校の統合が進む山間部の分校(小学校)に4年間(2001年~2004年)取材に通い、児童、教師、保護者との交流を重ねた。限られた学校生活への思いを抱き、明日に向かって励む子供たちの瞳に魅せられた4年間だった。県内3箇所で開催
②テーマ『四季彩』
農山村の風景スナップ。県内2箇所で開催
③テーマ『ふるさとに暮らす』
農山村の生活スナップ。県内2箇所で開催

選抜展参加:
①「日本 '71~84 人と社会」 (構成 日本写真家協会)
東京展、海外5ヶ国展(中央公論に掲載)
②「日中国交正常化30周年記念写真展」
東京都立写真美術館、中国各地、他
③「秋田県現代美術展」

主なる受賞:
①全国農業新聞写真コンクール 年度賞(大賞)2回
②日本農業新聞写真コンテスト 年度1席 農林水産大臣賞 他
③二科展(写真部)      奨励賞 他

所属写真団体:二科会写真部(会友)、日写連(会員)、写壇あきた(顧問)

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