Nikon Imaging
Japan

三木淳賞




2005年度 三木淳賞奨励賞

中嶋 仁司写真展 「Among the Usual」





内容:
作者には、スポットライトを当てられたかのように、その被写体が風景の中で浮かび上がって見えた。日常、それらは人間によってある特定の理由からある特定の名前で呼ばれているが、もしその理由や名前が除かれたならば、いったい何であるのかという疑問にたどりつく。
夜昼問わず、何度も同じ道をドライブしていて、あるふとした瞬間にそれらと巡り会ったというよりは、普段何度も目にしていたけれども、ある時突然、それらの放つ微細なエナジーや、独自の美しさ、奇妙さに気付かされ、作者はシャッターを押した。
それらは、ある特定の場所や特別の人間しか立ち入ることのできない場所にあるのではなく、我々が生活している日常の風景の中にあった。
8×10インチ大型カメラにより3年間アメリカで撮影した作品。今回は、一部の作品をスキャニングし、コンピュータによって処理したプリント制作を試みた。モノクロ30点。



授賞理由:
典型としての風景を切り取っていく場合、大型カメラで達成される細やかな描写力は、写真群をより等質なものへと、あるいは意味を剥奪させて、私たちの眼前に差し出されていく。中嶋氏の作品はそれを単純な方法論として継承していくものでなく、案外アプリオリな「好奇心」に委ねられ、撮影行為からフィニッシュワークまで、一貫した独自の美学に基づき慎重な作業として進められている。三木淳賞の土屋育子氏と同じように、日本を飛び出し、海外でさらに写真を学び、幾重にも感性や表現試行に磨きをかけていったその成果が見てとれる。オーソドックスながらも完成度の高い作品である。



作者略歴:
1977年神奈川県生まれ。99年東京綜合写真専門学校卒業。2003年Ohio Institute of Photography & Technology卒業。
作者ホームページ http://www.geocities.jp/hitoshi7714/
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