Nikon Imaging
Japan

第14回(2012年度) 三木淳賞

juna21 斉藤 麻子

FIELD NOTE

内容:

写真 写真

作者は、2008年に工事現場で少し赤味を帯びた土を見た際に、「関東ローム層とはいつ頃の、どのようなものだったのか?」と疑問に思った。以来、「露頭」(地層や岩が露出しているところ)を撮影し始めた。
二千万年も前に火山の爆発によって噴出した火山灰や、約三億年も前に形成され海洋プレートに乗って運ばれてきた石灰岩。本展では、これら地質時代の産物である“露頭”と、それをとりまく現在の風景を、一秒にも満たないシャッタースピードで切り取り、記録したものを展示する。
カラー30点。

授賞理由:

斉藤麻子氏の受賞作品「FIELD NOTE」は、地質時代の産物たる露頭と、それをとりまく風景とを記録した知的好奇心を呼び覚ます作品である。露頭とは地表に露出している地層や鉱床などである。
あるとき工事現場で赤味をおびた土塊を見た際に、関東ローム層について関心をいだくようになり、さまざまな謎も生じたことが撮影の契機であったという。地球が誕生した46億年も前から、過去数千年の有史時代以前までが地質時代である。二千万年も前に火山の爆発によって噴出したり、三億年も前に形成され海洋プレートに乗って運ばれてきた石灰岩など、海辺や山中、あるいは建造物と絡み合うように露頭が剥きだす風景を、数年にわたって撮り続けた。偶然に抱いた関心や謎を持続させ、さらには膨らませ、その力をリサーチと撮影とに傾注させた結果である。数千万年や数億年も以前から在り続けた地質の風景が、紛れもない21世紀の現在のドキュメントとして捉えられている。

プロフィール:

写真

斉藤 麻子(サイトウ アサコ)
1975年神奈川県生まれ。2001年東京ビジュアルアーツ夜間部卒業。2012年日本写真協会新人賞受賞。
写真展に、10年「Exposures」(コニカミノルタプラザ/新宿)、11年第4回写真「1_WALL」展(ガーディアンガーデン/銀座)などがある。

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