Nikon Imaging
Japan
At the heart of the image.

D7500

撮影のコツ

鉄道を撮る(カメラの基本設定)

鉄道写真には明確な定義があるわけではありませんが、車両の走っている様子を記録する編成写真と車両だけでなく沿線の様子を入れながら季節感も取り入れる風景写真がその代表です。それ以外にも、車両の記録である形式写真、シルエットや流し撮り、光を効果的に使って車両を印象的に表現するイメージ写真などがあり、また車両がメインではないけれど駅や車内など旅の要素を取り入れた旅写真も鉄道写真に含めて良いでしょう。


編成写真の基本

編成写真では、車両の特徴を捉えつつ、編成全体をフレームに収めることがポイントです。
撮影の場所と時間選択は、地図などを参考に日の回りも考えて、なるべく障害物が少なく、また、被写体が順光になる時間帯を狙います。もちろん撮りたい車両の走行時間に左右されますので、時刻表のチェックも忘れずに。
背景にも配慮が必要です。特に狙いでない限り、あまり人工物(建物、鉄塔、架線柱以外の電柱など)は写りこまないほうが編成写真ではスッキリしていて良いとされています。

編成写真1
編成写真2

編成写真では隙のない構図が大切になるので三脚の使用がお勧めです。
また鉄道車両はレールの位置などから事前に予想できるので、ピントをあらかじめ合わせておいて被写体を待つ、いわゆる置きピンを使うとシャッターチャンスに集中できます。置きピンを使うときは、一般的にフォーカスモードをマニュアルに設定しますが、正確なピント合わせを行うには、ライブビューの拡大表示で確認する方法とオートフォーカスを使う方法があります。
オートフォーカスを使う場合、あらかじめ3つのカスタムセッティングを行っておきます。

1. カスタムメニューのf4AE/AFロックボタンの機能]で[AF-ON]を選択。これで、AE/AFロックボタンを押したときの動作がピント合わせに変更されます。

2. 逆にシャッターボタンを半押ししたときにピント合わせをしないようにa4[半押しAFレンズ駆動]は[OFF]に設定。

3. AFエリアモードは、シングルポイントAFもしくはダイナミックAFの9点に設定しておきます。

構図が決まったら、列車の先頭車両が来る位置のレール辺りにフォーカスポイントを合わせてから、AE/AFボタンを押してピントを合わせておきます。

レリーズモードはCH高速連続撮影)を使います。
鉄道写真では、車両の顔に周囲の架線柱が被ったり、見えにくい架線や柱の影などが運転席の窓に映り込むといった予想外のことが起こるため、高速連写はとても有効です。

また、カスタムメニューのa1AF-Cモード時の優先]とa2AF-Sモード時の優先]とはどちらも[レリーズ]にしておくのもポイントです。レリーズ優先にすることによってシャッターが切れないという失敗を無くすことができます。
実際の撮影では、ピントを合わせておいたポイントを列車の先頭が通過する瞬間にシャッターボタンを押して2〜3枚連写します。

次は、露出です。動きのある車両を写し止めるため、撮影モードはS(シャッター優先オート)が良いでしょう。
シャッタースピードは車両のスピード、レンズの選択によって変わりますが、1/1000秒以上、絞りはf/8以上が目安です。
そのため、ISO感度の設定は、晴れた日はISO 400、曇りの時でISO 800ぐらいになります。
ホワイトバランスは天候など条件に合わせるかオート、ピクチャーコントロールはスタンダードを使います。画質モードのRAWで撮影しておけば、RAW現像で実際の車両の色に近くなるよう後で微調整することができます。
編成写真では、焦点距離が50mm〜200mm(DXでは35mm〜130mm)ぐらいのレンズが使いやすいようです。

編成写真の撮影で構図を考えるときに役立つ知識をご紹介しましょう。
電化区間なら、編成の長さ、つまり車両の数があらかじめ分かっていれば、編成の長さを架線柱の数でおおよそつかめます。(1スパン約2〜1.5両)
非電化区間では車両の長さ(日本の在来線の車両は1両約16m〜20m)とレールの長さ(平均25m)で判断できます(ただし、ロングレールの場合を除く)。
例えば、20m車両が2両編成であれば、レールの接続部(ジョイント)3つ(レール2本分)で収まります。
カーブになっている場所やローカルな私鉄では、この方法が当てはまらないこともありますが、少ないチャンスを狙うときなどに参考にしてみてください。


鉄道写真を撮る楽しみ

車両を風景に取り込む
縦位置で迫力を出す

鉄道車両には新幹線、蒸気機関車、在来線特急、ローカル線、通勤電車など車種もさまざまで地方によってそれぞれ特徴があります。
車両の形やカラーもバラエティ豊かで、車内も展望を重視したものやレストランやカフェ車などがあったり、今では単に移動する手段だけではない魅力あふれる鉄道が増えました。
その鉄道車両に季節という演出が加わると旅情豊かな鉄道風景が生まれます。その風景に出会った印象を切り取り、写真として表現する楽しみ。
また、新幹線のスピード感、蒸気機関車の力強さを写真に収めたり、一日に一度しか来ない列車や引退する車両の最後の雄姿を一瞬のシャッターチャンスで決められたら…鉄道写真ならではの感動がそこにきっとあるはずです。

鉄道を撮る(カメラの基本設定) で使った機能
機能の詳しい説明や操作手順についてご確認いただけます。

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