Nikon Imaging
Japan
プレミアム会員 ニコンイメージング会員

新宿ニコンサロン


平良 正己展
[沖縄(うちなー)ガーデンII - 一時停止がくれた開放感 -]

4/17 (火)~4/30 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
生活の匂いを何のためらいもなくさらけ出し、豊か・きれいといった表面を取り繕うことにほとんど無関心にみえる家のまわりの空間。なぜか作者は、そんな「庭」に惹かれた。
そんな「庭」では、効率・衛生・合理、いや、もっと大げさに言えば、私たちを守りすぎている文明といったものが、ちょっと羽目をはずし、一時停止しているかのようである。
しかし、そこから妙な明るさ・開放感が立ち上がってくるのである。
踏ん切りのよさとでもいおうか、物事にこだわらないあっけらかんとした住人の明るさが伝わってきて、何かほっとする部分がある。
ペットとも野良とも家畜とも見分けがつかないような動物たちも、そんな「庭」に気前よく受け入れてもらい、その大らかさの中に心地よく身を任せているかのようである。
「庭」を通して住人やそれらの動物たちと気持ちの上で共有できる回路のようなものがこちらにも存在し、一種連帯感のようなものが生まれてくるような気がした。
「庭」は、しなやかな強さとでもいおうか、奇妙に温もりのある生命力を発しながら、家(屋敷)の外の空間へも同じような肌理でどんどん広がっていた。
そんな「庭」を見ていると、「生きていくためには、見栄や体裁なんて……。ふん、何さ。何とかなるさ。」といったやわらかな確信のようなものが芽生えてきた。カラー57点。



<作者のプロフィール>
平良 正己(タイラ マサミ)
1958年那覇市生まれ。早稲田大学教育学部生物学専修卒業。現在沖縄県立沖縄工業高等学校教諭。
写真展に、2005年「沖縄ガーデン―光が育てた暮らし―」(新宿ニコンサロン)などがある。
ニコンイメージングプレミアム会員
ニコンイメージング会員