Nikon Imaging
Japan
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銀座ニコンサロン


笠木 絵津子展
[ふたつの時間、満洲編]

1/17 (水)~1/23 (火)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
1998年、母親の死をきっかけに始めた「ふたつの時間を持つ写真」シリーズは、カラー写真による作者の「現在」とモノクロ写真による母親の「過去」をパソコン内で衝突させ、「第三の光景」を現出させる試みである。今回の作品の一部は今年3月に姫路市立美術館で発表したものだが、前回(04年)開催した「KAOHSIUNG 台湾高雄 1928―2003」に続き、母親の青春の地「満洲」がテーマとなっている。
作者の母親は1934年から46年まで満洲で暮らした。作者は母親の写っている写真を頼りに中国へ旅し、母親が住んだ街―撫順、ハルピン、延吉、石頭を訪ねた。
母親の古い写真、収集した満洲の資料写真、現実の旅で撮影したカラー写真、12歳から現在までの作者自身のカラー写真など、1作品に数十枚もの写真がパソコンの中でひしめき、絡み合って「第三の光景」が育つ。
本展では“想像”を深く取り入れ、1.5m×6mなどの大画面インクジェットプリントの作品も展示する。カラー11点、モノクロ6点。
※2007年2月19日(月)~25日(日)、トキ・アートスペース(03-3479-0332)において「撫順の光」(仮題)を開催する予定。



<作者のプロフィール>
笠木 絵津子(カサギ エツコ)
1952年兵庫県生まれ。77年奈良女子大学大学院理学研究科物理学専攻修士課程修了。92年ニューヨーク大学大学院芸術学部スタジオ・アート専攻修士課程修了。2003年第26回キヤノン写真新世紀展奨励賞受賞。06年第10回岡本太郎現代芸術賞入選。
写真展に、<個展>91年「第三の性は男と女の結合であった―プラトン」(ニューヨーク・80ワシントンスクエアイーストギャラリーズ)、2002年「Mother's Dress」、03年「Imagination Daughter」(以上、銀座コバヤシ画廊)、04年「KAOHSIUNG 台湾高雄 1928―2003」(銀座ニコンサロン)、06年姫路市立美術館主催現代郷土作家展「笠木絵津子展―ふたつの時間ふたつの光」(兵庫県姫路市民ギャラリー)、<グループ展>94年岐阜県神岡鉱山スーパーカミオカンデ地下空洞にてインスタレーション「定家卿に捧ぐ」実施。03年「幻想と幻視―混在領域と領域侵犯―展」(平塚市美術館)、04年「今日の日本現代美術―共生する美術」展(韓国ソウル・宇徳ギャラリー/日本大使館ほか)などがある。
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