Nikon Imaging
Japan
At the heart of the image.
日向 ひかり x D3300

手作りの雑貨やアクセサリーを撮る

ここ最近、ひかりが夢中になっているのが手作りアクセサリー。近頃では簡単に作れるハンドメイドキットなども販売され、かわいいアクセサリーや雑貨が手軽に作れるようになりました。SNSなどでそんな自分の“作品”を公開している人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はそんな手作りの雑貨をきちんときれいに写真に残す方法をご紹介します。少しのコツでぐっとすてきに写すことができる方法ですので、ぜひ参考にしてみてください。

撮影監修:斎藤 勝則

Step1 撮影前の準備

ライティングは自然光で撮影するのが簡単でおすすめです。窓から自然光が入る日中の明るい時間帯に、部屋の電気をすべて消して撮影します。窓の近くにテーブルなどを置き、撮影用の広いスペースを確保しましょう。撮影に必要なのはメインの被写体である雑貨、背景になる紙や布、背景紙を貼るスタンド(本を積み重ねてスタンド替わりにしたり、壁に紙を貼りつけたりしてもOK)、その他雑貨をアレンジできる器やレースペーパーなどちょっとした飾りがあるとさらにステキな写真に仕上げることができるので便利です。

自然光が入る窓辺を確保、横にテーブルなど撮影用の台を置きましょう。

背景になる紙や布、背景紙を貼るスタンドの他、グラスやレースペーパーなど撮影する雑貨を彩るアイテムを用意します。

レフ板を使ってワンランク上の写真に

レフ板は光を反射させ、被写体の影になっている部分に効果的に光を当てて明るくするための撮影道具です。雑貨をより良く写すため、作品としてきちんと写真に残すためにもレフ板を使ってワンランク上の写真を目指しましょう。
レフ板はコツをつかめば使い方は簡単。今回のような雑貨撮影だけでなく、料理や花、人物撮影の際にも使うことができるので1枚持っておくととても便利です。販売もしていますが手軽な材料で作ることができますので、ぜひ手作りレフ板にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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華やかなコサージュを撮影。左側のコサージュの花びらの部分が影になって暗くつぶれてしまっています。

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向かって左側にレフ板を置き影の部分に光を当てました。暗くつぶれていた花びらのディティールまできちんと伝わる写真になりました。

レフ板の作り方

  1. 手順1
    5mm程度の厚さのスチレンボード(片面のり付きとのりなしをそれぞれ用意)、アルミホイル、カッター、テープを用意します。定規とカッターマットがあると便利です。

  2. 手順2
    スチレンボードをのり付き、のりなし、それぞれA4サイズ程度の大きさにカットします。

  3. 手順3
    アルミホイルをスチレンボードの大きさより少し大きめに切り、両手で挟むようにしながら細かくしわをつけます。

  4. 手順4
    のり付きのスチレンボードに、手順3のアルミホイルをツヤのある面を表にして貼りつけます。スチレンボードからはみ出した部分はカッターで切り落とし、周囲をテープで貼り保護します。

  5. 手順5
    のりなしのスチレンボードと手順4のボードを重ね合わせ1辺をテープで貼り合わせます。V字に置けるような形に貼るのがポイントです。長辺を貼り合わせたものと短辺を貼り合わせたもの、2枚作っておくと便利です。

Step2 さっそく撮影してみよう!

スタンド(今回は本を重ねて代用)に背景紙を貼りつけます。背景紙は折り目がつかないようたるませておくのがポイントです。撮影する雑貨を置き、窓からの光を反射させるようにレフ板をセットします(光の反射具合に応じて、アルミホイルを貼った面、または白の面のどちらを使ってもOKです)。窓の光が横から入る位置に雑貨を置いたら、さっそく撮影してみましょう。

窓からの光が横から当たるように背景紙、レフ板、撮影する雑貨をテーブルの上にセットします。

影になっている部分に光が当たるようレフ板の位置を調整しながら撮影しましょう。

基本の撮り方は絞りを絞って

今回のように自分の作品として制作した雑貨をきちんと撮影する場合には、なるべく絞りを絞って(F値を大きくして)撮影し、雑貨をぼかさず隅々まで写してあげることが大切です。
ただし、絞りを絞ればそれだけシャッタースピードが遅くなりますので手ブレには注意が必要です。ISO感度を上げたり、持っている方は三脚を使ったりするのもよいでしょう。

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手前の花びら部分にピントを合わせ、絞りをf/5.3で撮影。全体を写せているようですが、コサージュの花芯部分から奥に向かってぼけているのが分かります。

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絞りをf/16で撮影。花芯部分だけでなくコサージュ全体にピントが合って、白い花びらのニュアンスも詳細に伝わる1枚になりました。

ピント合わせの位置に注意

絞りを絞っても、ネックレスなどの長いものや奥行きのあるものなど撮影する雑貨によってはすべてにピントを合わせることが難しい場合があります。その場合は、どこにピントを合わせて撮るかが重要になります。
ピント合わせの基本は写真の下から4分の1から3分の1くらいの位置。そこにピントが来ると安定した構図の写真になります。また雑貨によって、たとえばネックレスであればトップの部分、複数のものを1枚で撮る場合は一番手前のものに、目のあるもの(ぬいぐるみやオブジェなど)は目に合わせる、などがピント合わせの基本になりますので頭に入れておくとよいでしょう。

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長いネックレスはヘッドの部分にピントを合わせます。下から4分の1から3分の1くらいの位置にヘッド部分が来るようにセッティング、フレーミングすることでさらに構図が安定します。

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複数の雑貨を撮影する場合、基本は一番手前においた雑貨にピントを合わせます。こちらも、下から4分の1から3分の1くらいの位置に一番手前の雑貨が来るようにセッティングすることでより構図が安定します。

三脚使用時はVRをOFFに

手持ち撮影の際などはレンズのVR(手ブレ補正)が効果的に手ブレを抑えてくれますが、三脚を使用して撮影する場合、撮影時に跳ね上がるミラーやシャッターの動きが手持ち撮影とは違う振動としてレンズに伝わるため、VRが効果的に効きにくくなることがあります。三脚で撮影する場合は、レンズのVRをOFFにして撮影するようにしましょう。

Step3 イメージを変えて撮ってみよう

雑貨に合わせて背景紙を変えたり、雑貨を飾る小物を加えたりしながら撮影してみましょう。同じ雑貨でも背景紙の色を変えるだけでぐっと良く見えたり、その雑貨の世界観を演出したりすることができます。自分で作った思い入れのある雑貨。よりステキに、よりかわいく写真に残しましょう。

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浴衣や着物にも似合いそうなコサージュ。麻素材の布の上に置くことで和の雰囲気を演出しました。

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平坦な写真になりがちな長いネックレスは、ガラスの器を使い立体的にセッティングすることでより華やかで動きのある1枚に。

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小さな雑貨は1つずつ撮るよりも複数で撮るのがおすすめ。真上から撮ることで全体にピントが合い、おしゃれなイメージに。

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鳥をモチーフにしたキュートなブローチは箱の中に入れて撮影。大切な宝物を箱の中にしまっているかのような世界観を演出しました。

ワンポイントアドバイス

露出補正でしっかり写そう

撮影するものによっては暗くしずんだ色に写ってしまったり、逆に明るすぎて白飛びして写ってしまうことがあります。写したものがちゃんと撮れているのかを確認し、必要な場合は露出補正を行いましょう。暗く写ったものをプラス補正にすることで明るく華やかな印象になりますし、露出オーバーの場合はマイナスに補正することで撮影したい雑貨をきちんと写真に残すことができます。

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黒バックに白のコサージュを撮影。一見きれいに撮れてはいますが、よく見ると光が当たりすぎて花びらの部分が白く飛んでしまっています。

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そこで露出を-0.7段マイナスに露出補正を行いました。花びらのディティールまできちんと写すことができました。