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藤田 庄市写真展「ひもろぎ」から 伊勢神宮第六十二回式年遷宮

会期

2017年10月25日(水) 〜 2017年10月31日(火) 日曜休館

10:30〜18:30(最終日は15:00まで)

2017年11月23日(木) 〜 2017年11月29日(水) 日曜休館

10:30〜18:30(最終日は15:00まで)

開催内容

伊勢神宮は広く知られているように、20年に一度、「遷宮(せんぐう)」を繰り返す。遷宮とは社殿から神宝にいたるまですべてを新しく造り替え、その新宮(にいみや)へと神々にお遷(うつ)りいただく行事をいう。用木の伐採に関する神事に始まり、建築の節目ごと、そして神々にお遷りいただく遷御(せんぎょ)まで、数々の儀式が重ねられる一大儀礼である。その期間は別宮まで含めると11年間にわたる。そうした遷宮の淵源はじつに持統天皇四年(690)に発し、1300年の歴史を受け継いできている。
なぜ、かくも厳重に儀礼がなされるのか。
始原を尋ねれば、元来、社殿は存在しなかった。神は祭りの時に決まった地に降臨し、儀式がなされた。大地には、依代(よりしろ)となる常緑樹がその都度立てられた。それが「ひもろぎ(神籬)」である。自然そのものがルーツであった。一方、社殿は人工の建築物である。自然と人工の矛盾。それを解くために無数の儀式が案出され、たゆまぬ努力が続けられた――「だからその儀式群はわれわれを打つ力があるのである」。建築家の隈研吾氏(東大教授)は喝破する。そうした儀式群と新宮の輝きを中心に作品を展示する。 (藤田 庄市)

プロフィール

藤田 庄市(フジタ ショウイチ)

1947年東京生まれ
大正大学文学部哲学科宗教学専攻卒
日本写真家協会会員 (公財)国際宗教研究所・宗教情報リサーチセンター研究員
フォトジャーナリストとして宗教取材に従事

写真展:「伊勢神宮 自然のなかの神事」(2013年 銀座および大阪ニコンサロン)
写真集:『伊勢神宮』(新潮社。文 隈研吾ほか) 『明治神宮 祈りの杜』(平凡社)
著書:『修行と信仰』(岩波書店) 『宗教事件の内側』(岩波書店) 『行とは何か』(新潮社) 『本朝霊域紀行』(新潮社) 『熊野、修験の道を往く』(淡交社) 『カルト宗教事件の深層』(春秋社) 『霊能の秘儀』(扶桑社)など多数

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