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谷口 能隆 写真展「Dead End/十間坂」<手宮地区 ー小樽市>

会期

2017年9月 6日(水) 〜 2017年9月12日(火) 日曜休館

10:30~18:30(最終日は15:00まで)

2017年10月 5日(木) 〜 2017年10月11日(水) 日曜休館

10:30~18:30(最終日は15:00まで)

開催内容

坂の町、小樽市の手宮地区に「十間坂」という急勾配の坂道がある。
この坂道は、その名のとおり、十間ほどの広い道幅(約18m)を持つが、頂上付近で途切れてしまい、行き止まりとなる。その先の眼下には、小樽の中心街が広がっている。

かつて、この十間坂は、明治時代以降、小樽中心街と手宮地区を結ぶ道路計画が幾度となく検討されたが、手宮地区の衰退を危惧する地元商店街や住民の反対により、計画は断念されてきた歴史がある。
結果として、手宮地区は、小樽の歴史を育んできた当時の面影を残し、もち屋や銭湯、庶民的な商店街などが未だひっそりとたたずみ、昔ながらのコミュニティーを保ち続けている。
しかしながら、近年、住民の高齢化や世代交代による商店の廃業、建物の老朽化に伴う廃屋・倒壊が加速化している。
この坂のこうした歴史的な流れ・変遷は、今日の国内のみならず世界的に見られる保護主義的な世相の結末とオーバーラップする。  
自分は、こうした坂の現実や過去からの痕跡を探り、その撮影を通して、グローバル社会の行く末を十間坂の上からしっかり見据えていきたい。 (谷口 能隆)

プロフィール

谷口 能隆(タニグチ ヨシタカ)

1958年 岩見沢市に生まれる
1980年 写塾 下高井戸(故 小森孝之氏主宰)塾生
1982年 中央大学経済学部国際経済学科卒
2016年 フリーランス
札幌市在住

<個 展>
2013年 「Passage-刻の痕跡」(コンチネンタルギャラリー/札幌)
2012年 「Passage-刻の痕跡」(インスタイル・フォトグラフィー・センター/東京)
2011年 「Passage」(GALLERY ESSE/札幌)
2010年 「Paris & Prague」(新さっぽろギャラリー/札幌)
2009年 「Paris & Lyon」(紀伊國屋書店札幌本店2Fギャラリー/札幌)
2008年 「Paris」(紀伊國屋書店札幌本店2Fギャラリー/札幌)
1981年 「北緯43度」(東京・神田)

<グループ展>
2017年 「NEW JAPAN PHOTO ISSUE.3 SPECIAL EXBITION 」(CHI-KA/ドバイ)
「EINSTEIN STUDIO PRINTS Vo.2」(ANTEROOM KYOTO-京都)
2015年 「新・北海道写真紀行」(富士フィルムフォトサロン札幌)
2014年 「かけがえのない北海道」(富士フィルムフォトサロン札幌)
2011年 「いのちの記憶-HOKKAIDO」(富士フィルムフォトサロン札幌)
2010年 「いのちの記憶-HOKKAIDO」(富士フィルムフォトサロン札幌)
2009年 「ストリート展」東川町フォトフェスタ(東川町文化ギャラリー/旭川)
2008年 「インディペンデンス展」東川町フォトフェスタ(東川町文化ギャラリー/旭川)
「ストリート展」東川町フォトフェスタ(東川町文化ギャラリー)

<出 版>
2017年 「NEW JAPAN PHOTO ISSUE.3 」(EINSTEIN STUDIO)

<受 賞>
2008年 東川町フォトフェスタ 「ストリート展」・入選
2007年 札幌アリアンス・フランセーズ20周年記念 写真コンクール・入選

http://www.photospace.info

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