ふさふさとした柱頭と密集したおしべの全貌を自然な奥行き感で描くため、被写界深度が浅くなりすぎないようにf/22まで絞り込んでぼけ具合を調整。解像感の高い細部まで克明な描写と、花弁のように奥に開いた萼片（がくへん）の柔らかなボケとのコントラストが印象的です。

おびただしい数の白い小さな花が空間を埋め尽くすように咲く情景をスナップ。軸上色収差も球面収差も効果的に抑えられているため、シャープに捉えた花弁の縁のコントラストが大きい部分にも、前後の大きく柔らかいボケにも色にじみや色づきがなく、無垢な白さに可憐さが際立っています。

並べられたクラシックカーのミニチュアをスナップ。明るいマイクロレンズ特有のピント面前後の大きく柔らかい美しいボケで、ピント面の被写体を引き立たせ、通常の単焦点レンズでは表現できない立体感を描き出しています。メッキパーツの玉ボケにも、色にじみや色づきは見られません。

あふれる光の中で輝く新緑の美しさを強調した一枚。逆光を活かしたこのようなドラマチックな表現でも、ゴーストやフレアは効果的に抑えられており、全体に抜けの良いクリアーな画像で、新緑の清々しさが引き立ちます。

被写体に約5cmまで近づける極めて短いワーキングディスタンスを活かして、ほぼ等倍で撮影。ここまで大胆に近づいても、オートフォーカスでシャープなピントが得られます。大きく捉えたコーヒー豆の、表面の細かい凹凸も克明に描写し、鈍い光沢や固い殻の質感もリアルに再現しています。

標準50mmの焦点距離は、一般的なスナップ撮影など幅広い撮影に使用できます。しかも最短撮影距離が0.16mと非常に短いので、このようなテーブルフォトも席を立って撮る必要がありません。何気ない情景も、明るいマイクロレンズ特有の大きく美しいボケで印象的に表現できます。

0.16mの最短撮影距離まで近づき、10セント硬貨を等倍で撮影。軸上色収差が効果的に抑えられているので、溝が刻まれた縁にも、レリーフの明暗の境目にも色にじみや色づきはまったく見られず、金属の質感がリアルに再現されています。

凛として咲く、一輪の花としての存在感を表現するため、思い切り近づいて大きく捉え、花弁、おしべ、めしべのすべてが被写界深度内に収まるように絞り込んで撮影。高い解像感で描き出されたリアルな質感と、濁りのない鮮やかな黄色が印象的です。

人の目の視野に近いと言われる焦点距離50mmの画角は、人物の表情も程よい距離感で捉えられます。唇にノンパレルをいっぱい付けておどける少年。柔らかく美しくぼけた背景が、シャープに捉えた楽しい表情を引き立てています。

かすかな寝息が聞こえるほど近くに寄って撮影。眉やまつ毛、肌のきめを緻密に描写しており、すべすべとした肌の質感まで伝わってくるよう。右頬の柔らかく溶けていくような美しいボケが、自然な奥行きを感じさせます。