色収差を徹底的に抑制することで実現した、被写体を等倍で捉えてもピント面前後の色にじみや縁に色づきがない美しいボケ。Z マウントのS-Lineレンズだからこそ実現できた高い解像性能が生み出す、無限遠から等倍まで、絞り開放でも画像周辺部まで非常に鮮明な描写。そのコントラストが、多様な撮影シーンで極めて印象深い表現を可能にします。
大口径、ショートフランジバックでレンズマウントとして究極のバランスに到達した、Z マウント。その恩恵で、これまで高い評価をいただいてきたAF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDを大きく上回る高い光学性能を実現しています。
Z マウントの大口径、ショートフランジバックを活かして、後玉に大口径非球面レンズを採用し、センサー近くに配置。さらに3枚のEDレンズを採用することで、ニコン伝統の中望遠マイクロレンズの仕様を踏襲しながら極めて高い光学性能を実現しています。
後玉に大口径非球面レンズを配置することで像面湾曲を効果的に補正し、撮影距離を問わず画面周辺部まで高い解像力を実現。思いのままのフレーミングで常に高画質が得られます。
EDレンズ(3枚)を効果的に配置した光学系により、至近から無限遠まで軸上色収差を徹底的に補正。特に至近撮影で目立ちやすいピント面前後の色づきを抑え、解像感の高い画像が得られます。
複数のAF用駆動ユニットの連携で複数のフォーカス群の位置をミクロン単位で厳密に制御するAF駆動方式。「マルチフォーカス方式」を採用することで、一般的に収差が発生しやすいとされる至近距離の被写体に対しても、収差の少ない優れた解像力を発揮します。撮影距離を問わず、画像の最周辺部まで、絞り開放から高い結像性能が得られます。また、レンズの移動量が大きくなるマクロ撮影時にも高速・高精度AFでのピント合わせが可能。快適な撮影を実現します。
暗いシーンでもより低い感度で撮影できるため、一段とノイズの少ない高画質が得られます。また、室内などの薄暗いシーンでもより高速のシャッタースピードを使用でき、VR機構と併せて手ブレを効果的に補正できるだけでなく、被写体ブレも抑えられます。さらに、大きな美しいボケが得られ、シャープに捉えた被写体を印象的に際立てる表現も容易です。
ニコン独自の反射防止コーティング技術である「ナノクリスタルコート」と「アルネオコート」の両方を採用することで、あらゆる入射光に起因するゴースト、フレアを効果的に低減。画面内に強い光源を入れてドラマチックな表現をしたい場合でも、抜けの良いクリアーな画像が得られます。
ナノクリスタルコートは、他の多層膜コーティングに比べて反射率をさらに低く抑えており、より広い波長域、角度範囲での反射防止が可能です。
レンズ面に垂直に入射する光に対してナノクリスタルコートと同等以上の威力を発揮し、ナノクリスタルコートと併用することで、入射光に起因するゴースト、フレアを効果的に低減します。アルゴリズムを最適化したニコン独自の薄膜製造技術により、高密度かつ均一なコーティング膜厚で限りなく設計値に近い反射率を高品質で達成し、可視光全域で安定した超低反射率を実現しています。
新開発の小径・高トルクSTM(ステッピングモーター)と「マルチフォーカス方式」の採用により、レンズの移動量が大きくなる近接撮影時でも快適な撮影を実現する、高速、高精度なAF。フォーカスの送り量を細かく調整してマクロ撮影でも思い通りにピント合わせができる、操作感の高いMF。思い通りのポイントに、シャープなピントが得られる高いフォーカス性能を実現しています。
新開発の小径・高トルクSTM(ステッピングモーター)を採用。静音性に配慮しながら、高速・高精度なAFを実現しています。
マクロ撮影など至近距離で撮影する場合に、AF駆動の範囲を最短撮影距離の0.29mから0.5mの間に制限することができます。マクロ撮影時に、ピントがより合わせやすくなります。
撮影距離の遠近によって有効F値(使用できる絞りの範囲)が変わるマイクロレンズの特性に最適化した、新開発のAFアルゴリズムを採用。有効F値が変わっても、高いAF精度を発揮します。
NIKKOR Z レンズの高い設計基準と新開発の小径・高トルクSTM(ステッピングモーター)に連動する、新規の駆動機構を採用しています。このため、MF時にも高い操作感でフォーカス送り量を細かく調整でき、ピント位置を微調整したいマクロ撮影でも、思い通りのポイントにシャープなピントが得られます。
対応カメラ※との組み合わせ時、MFでピント位置を至近側から無限遠側まで移動させるために必要なフォーカスリングの回転角度を、90度~720度の範囲で12段階、カメラのカスタムセッティングで設定可能。リングを回す速さにかかわらず、ピント位置が回転角度に応じて移動するため、動画撮影で何度も同じシーンを撮影する場合などに目的の位置により容易にピントを合わせることができ、MFでのピント合わせの失敗を防げます。
最短撮影距離はわずか0.29mと短く、被写体にグッと近づいて撮影できます。撮影距離が短くなるほど被写界深度が浅くなるのを利用して近くの背景も大きくぼかし、ピント面の高い解像感と美しいボケとのコントラストが印象的な、ダイナミックな表現が可能です。
補正効果の高い手ブレ補正(VR)機構を内蔵した、開放F値2.8※の明るい中望遠マイクロレンズです。普通のレンズよりも近距離側にピントが合う範囲が広い、マイクロレンズならではの広い撮影距離範囲と、中望遠105mmの焦点距離を活かして、マクロ撮影から風景写真やポートレートまで多様なジャンルの撮影で、手ブレを気にせず幅広い表現が可能です。
色収差を徹底的に抑えた上でAF精度も大きく向上させ、さらに、補正効果4.5段※の手ブレ補正(VR)機構も搭載。手ブレの影響が大きく出やすいマクロ撮影や光量の少ないシーンの撮影でも、手ブレを気にせずに撮影できます。
Zシリーズカメラのボディー内手ブレ補正機構と協働して、Yaw、Pitchに加え、撮影倍率が大きくなるにつれて影響が大きくなる上下、左右のブレ、そして動画撮影時に特に目立つRollの計5軸のブレを補正。幅広い状況下で高い効果を発揮します。
マクロ域に限らない、大きく美しいボケとピント面の高い解像感。中望遠105mmの焦点距離を活かして、風景やポートレートなどでも、ボケと解像感のコントラストが際立つ、印象的な表現が可能です。
AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDを上回る光学性能を達成しながらも、携行性に優れた軽量設計で、Zシリーズの高い機動力をサポート。また、高い堅牢性、耐久性、防塵・防滴性能を確保しており、多様なシーンで安心して撮影に集中できます。
格段に進化した光学性能で高画質を実現した、開放F値2.8の大口径中望遠等倍マイクロレンズでありながら、質量はわずか約630g。携行性に優れた軽量設計を実現しています。Z 7IIとの組み合わせでは、AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDとD850の組み合わせより約420gも軽量。機動性の高い快適な撮影をサポートします。
鏡筒の可動部分をはじめ随所にシーリングを施し、さらにレンズマウントゴムリングを採用して高い防塵・防滴性能を確保しています※。また、レンズ最前面には、優れた防汚性能で汚れが付着しにくく、付着した場合も簡単に拭き取り可能なフッ素コートを採用。花を撮影する際に、花粉や汚れがついてしまっても簡単に拭き取れるので、レンズ面が汚れることを恐れずに思い切って近寄れます。
駆動機構付き絞り羽根ユニットをレンズ本体に搭載。ボディー側からの電気信号による高精度な絞り制御ができ、連続撮影時も含めて常に安定した露出制御(AE)が可能です。
フィルター径は62mm。AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDに使用していたフィルターをお持ちの場合は、そのままお使いいただけます。
静止画同様の卓越した解像力や大きく美しいボケが得られるだけでなく、動画撮影での使いやすさも追求。高い動画性能を発揮します。AFはさらなる静音化を実現。絞りやISO感度、露出の滑らかな設定操作ができる「コントロールリング」も搭載しています。
また、フォーカスを手前から奥、奥から手前に移動させるときに発生する画角変動(フォーカスブリージング)を抑制※しており、フォーカス時の画角変動を気にせず、撮影に集中できます。
AF機構と絞り機構にSTM(ステッピングモーター)を採用し、静音化を実現。さらに、コントロールリングをクリックレスとすることで動画撮影時の操作音に配慮しており、レンズや絞りの駆動音、リングの操作音が動画に入り込むことを気にせず撮影できます。
NIKKOR Z レンズに共通で採用している「コントロールリング」をフォーカスリングとは別に搭載しており、絞り(パワー絞り)、ISO感度、露出補正のいずれかを割り当て可能。いずれのリングもスムーズな操作感触を実現しており、設定を滑らかに変更した自然な映像が得られます。
滑らかでチラつきにくい絞り制御により、明るさの変化が自然な映像を実現しています。
フォーカスシフト撮影でも全ての撮影距離で高い解像を維持。色にじみもなく、合成後も解像感の高い画像が得られます。