ニューヨークのダンボ地区から眺める、マンハッタンブリッジ。広角16mmのパースペクティブで遠近感を強調した両サイドのビルが、画面中央で明るい空を背景にそびえる橋の姿に見る人の視線を導きます。レトロなビルの質感、橋桁、主塔の特徴ある構造や装飾などを高解像で描写。広角で気になる像面湾曲も抑らえれています。

真剣な眼差しで何かをじっと見つめる幼子。その一途な表情を、彼女の気をそらさないように望遠端50mm※で捉えました。ピント面は極めて解像感が高く、傾き始めの陽光に照らされた髪の柔らかさ、肌の温もりやすべすべとした手触りまでが伝わってきます。美しくぼけた背景が、まるでその可愛い姿を優しく包み込んでいるようです。

ニューヨーク、日没後のマンハッタンを手持ちで撮影。4.5段※（CIPA規格準拠）の高い手ブレ補正効果によって、1/15秒という低速シャッターでの手持ち撮影ながら、手前の桟橋や高層ビル群のシルエット、無数の街灯りなどを、ぶれることなくシャープに捉えています。

真上から、最短撮影距離の約20cmまで近づいて撮影したチェスの駒。非常にシャープなピント面は、木彫りの木目や削り跡まで克明に描写しています。そこから盤面に向かって滑らかに広がっていく自然なボケが、この小さな世界に不思議な奥行きを生み出しています。被写体に思い切り近づいて撮ることの楽しさを教えてくれる一枚です。

兵庫県、城崎。浴衣姿の女性が佇む日本庭園を広角16mmで撮影。石橋や石畳の質感、マツやモミジなどの植栽のディテール、日本家屋の軒や瓦、杉皮張りなどの細部までを克明に描写。石橋に佇む女性の、肌の透明感や浴衣の質感も見事に再現しています。