Nikon Imaging
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NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

製品特長

極めて高い解像力と滑らかで美しいボケを実現

開放F値1.2の卓越した光学性能により、Z マウントならではの描写力と大きく美しいボケを実現。ピント面の解像感と、そこから前後の奥行きを感じさせる滑らかなボケのグラデーションとの優れたバランスにより、ドラマティックで立体感のある表現が得られます。

焦点距離:50mm シャッタースピード:1/400秒 絞り:f/1.2 フォーマット:ニコンFXフォーマット
© Kyoko Munakata

多数の凸レンズを凹レンズで挟み込んだ対称型のレンズ群を絞り前後に対称に配置し、さらにその前後を凹レンズで挟み込んだ、大口径Z マウントならではの理想的なレンズ構成を実現。光を無理に屈折させずにイメージセンサー(撮像素子)へと届けるため、収差を極めて少なく抑えています。これにより、ポートレート撮影時には、顔の輪郭から繊細なまつ毛の先まで、立体的で美しい描写が可能。また、高い像面平坦性と極めて少ない歪曲収差を達成。動画撮影時のフォーカスブリージングも大幅に抑制しています。

焦点距離:50mm シャッタースピード:1/640秒 絞り:f/1.2 フォーマット:ニコンFXフォーマット
© Akiomi Kuroda
レンズ構成図

複雑で緻密な被写体も、絞り開放から圧倒的な解像力で精緻に描きます。画像の中心部から周辺部まで画質の均一性が高く、フレーミングの自由度も一段と高まります。

ピントを合わせた目はもちろん、画像の周辺部のチュールの質感まで精緻に描写

焦点距離:50mm シャッタースピード:1/500秒 絞り:f/1.2 フォーマット:ニコンFXフォーマット
© Kyoko Munakata
赤枠内を拡大

精緻に描きたい都市の景観も、隅々まで鮮明に描写

解像比較[f/1.2時、画像周辺部]

NIKKOR Z 50mm f/1.2 Sは解像感が高く、拡大しても、ビルのディテールや壁の質感、道路の植栽などの描写がクリアー。

解像比較[f/1.4時、画像周辺部]

NIKKOR Z 50mm f/1.2 Sは画像の中心部だけでなく、周辺部も像面平坦性が高いため、フレーミングの自由度が拡大。

Z マウントシステムだからこそ実現できた大口径ならではの、浅い被写界深度を活かした大きなボケが得られます。ピント面から徐々に大きくなる滑らかなボケの美しいつながりと、徹底的にこだわり抜いて設計した後ボケの柔らかさにより、自然な立体感が感じられるような描写を実現。玉ボケのエッジの色付きも極めて少なく、開放F値1.2を活かした大きくクリアーな玉ボケを撮影できます。

焦点距離:50mm シャッタースピード:1/125秒 絞り:f/1.2 フォーマット:ニコンFXフォーマット
© Kyoko Munakata

ピント面から続く自然なボケ味が、立体感のある描写を実現。

ボケ比較[f/1.2時、撮影距離:約0.45m付近]

NIKKOR Z 50mm f/1.2 Sは、芯のない柔らかな後ボケを実現。
他社ミラーレスカメラ用レンズは、二線ボケのような現象が起きているため、ボケが硬く見えます。

ボケ比較[f/1.4時、撮影距離:約0.45m付近]

NIKKOR Z 50mm f/1.2 Sは、同じ焦点距離の他社ミラーレスカメラ用レンズで発生しやすい二線ボケや芯がなく、柔らかな後ボケが得られます。

後ボケの柔らかさに徹底的にこだわった設計で、より空気感のある描写が可能に

ボケ比較[f/1.2時、撮影距離:約2m付近]

ボケ比較[f/1.4時、撮影距離:約2m付近]

3枚の非球面レンズで、絞り開放でもサジタルコマフレア※を効果的に抑制します。開放F値から撮像範囲全域で色にじみが少ない点像を実現。画像周辺部の点像も美しく、光源の変形や収差による色付き、ボケの不自然さも抑えられており、肉眼で見る以上の美しさで夜景を描写できます。

画像周辺部の点光源の像が翼を広げた鳥のような形ににじむ収差。

EDレンズ(2枚)を効果的に配置した光学系により、至近から無限遠まで軸上色収差を効果的に補正。被写体と背景に輝度差のあるシーンで、開放絞りで撮影した際に発生しやすい色付きを抑え、解像感の高い画像が得られます。

通常レンズ
色のにじみが解像力を低下させる
EDレンズ
プリズムの色分解作用を少なくし色にじみを効果的に低減

線対称を突き詰めた理想的な光学設計と非球面レンズ(3枚)の採用により、歪曲収差を効果的に抑制。カメラボディーのゆがみ補正をOFFにしても、像のゆがみが極めて少ない画像が得られます。

ナノクリスタルコートに加え、レンズ面に対して垂直に入射する光に対して高い効果を発揮するアルネオコートを採用しています。アルネオコートはレンズ面に対して垂直に入射する光に高い効果を発揮し、ナノクリスタルコートと併用することで、可視光全域で安定した超低反射率を実現。入射光に起因するゴースト、フレアの低減に大きな威力を発揮し、画面内に太陽などの強い光源があっても抜けの良いクリアーな描写が得られます。

ナノクリスタルコート

ナノクリスタルコートは、他の多層膜コーティングに比べて反射率をさらに低く抑えるとともに、より広い波長域、角度範囲での反射防止を可能としました。

従来の多層膜コーティング
ナノクリスタルコート

アルネオコート

アルゴリズムを最適化したニコン独自の薄膜製造技術により、高密度かつ均一なコーティング膜厚で限りなく設計値に近い反射率を高品質で達成し、可視光全域で安定した超低反射率を実現しています。

従来の多層膜コーティング
アルネオコート

開放F値1.2から発揮する高いAF性能

ピントの合わせにくい開放F値1.2でも、STM(ステッピングモーター)を採用したマルチフォーカス方式のAF駆動系により、高速・高精度なAFを実現します。ポートレート撮影時には、Z ボディーの瞳AFを使用すると瞳へのピント合わせも容易。浅い被写界深度でも、鮮明な画像が得られます。

NIKKOR Z 50mm f/1.2 S 01
焦点距離:50mm シャッタースピード:1/1250秒 絞り:f/1.2 フォーマット:ニコンFXフォーマット
© Kyoko Munakata

複数のSTM(ステッピングモーター)の連携で複数のフォーカス群の位置を高い精度で厳密に制御するAF駆動方式です。「マルチフォーカス方式」を採用することで、一般的に収差が発生しやすいとされる至近距離の被写体に対しても、収差の少ない優れた解像力を発揮。ポートレートなど、近い距離から焦点距離、撮影距離を問わず、画像の最周辺部まで、絞り開放から高い結像性能が得られます。

画像はイメージです。

大口径のZ マウントによって実現したSTM(ステッピングモーター)の複数搭載により、AF駆動での高い駆動力と静音化を両立しています。回転トルクを強化した高い駆動力で明るいレンズならではの大口径レンズも制御可能になり、高い結像性能とさらなる高解像描写を実現。より静粛でスムーズなAF制御を実現しています。動画撮影時にゆっくりフォーカシングを行う際にもカクつくことなく、スムーズなAFが可能。静止画/動画を問わず、開放F値1.2の世界を存分に楽しめます。

2020年9月16日時点で発表済みの、開放F値1.2のレンズ交換式フルサイズ(ニコンFXフォーマット)デジタルカメラ対応交換レンズにおいて。ニコン調べ。
NIKKOR Z 50mm f/1.2 S動画
NIKKOR Z 50mm f/1.2 S フォーカス送り比較ムービー

MF時のリニア操作が可能

対応カメラ※との組み合わせ時、MFでピント位置を至近側から無限遠側まで移動させるために必要なフォーカスリングの回転角度を、90度~720度の範囲で12段階、カメラのカスタムセッティングで設定可能。リングを回す速さにかかわらず、ピント位置が回転角度に応じて移動するため、動画撮影で何度も同じシーンを撮影する場合などに目的の位置により容易にピントを合わせることができ、MFでのピント合わせの失敗を防げます。

対応カメラ:Z 9、Z 7II、Z 6II(2022年12月20日時点)

使いやすさを追求した高い動画性能

静止画同様の解像力を楽しめるだけでなく、動画撮影での使いやすさも追求しています。AFではフォーカシング時のカクツキを抑え、さらなる静音化を実現。フォーカシング時にピント位置の移動に伴って画角が変化する「フォーカスブリージング」の抑制にも対応しており、フォーカス時の画角変動を気にせず撮影に集中できます。また、チラつきにくい絞り制御により、明るさの変化が自然な映像を実現します。

NIKKOR Z 50mm f/1.2 S動画
NIKKOR Z 50mm f/1.2 S フォーカスブリージング比較ムービー

AF駆動にSTM(ステッピングモーター)を採用することで、より一層の静音化を実現。レンズ駆動音を気にせず撮影できます。また、コントロールリングをクリックレスとし、動画撮影時の操作音にも配慮しています。

コントロールリングに、[絞り値][露出補正] [ISO感度]※のいずれかを割り当て可能。滑らかな操作感により、動画や静止画の撮影操作がスムーズかつ静粛に行えます。コントロールリングを回転させることで、カメラで設定した機能を利用できます。

Z 7 / Z 6の場合、ファームウェアをVer.2.10以降にバージョンアップする必要があります。

撮影情報を容易に確認できるレンズ情報パネル

絞り値、撮影距離と被写界深度などの情報を確認できるレンズ情報パネルを搭載。ファインダーを覗くことなく、さまざまな情報の確認が容易に行えます。

好みの操作を割り当てられるL-Fnボタン

カメラボディーのFn1/Fn2ボタン同等の機能から選べるため、それぞれのファンクションボタンの連携を考慮した機能の割り当てができ、操作性の向上が図れます。

高い利便性と操作性

埃や水滴の侵入を防ぐシーリングをレンズ鏡筒の可動部分をはじめとする随所に施し、さらにレンズマウントゴムリングを採用。高い防塵・防滴性能※を実現しています。

すべての条件で完全な防塵・防滴を保証するものではありません。

駆動機構付き絞り羽根ユニットをレンズ本体に搭載。ボディー側からの電気信号による高精度な絞り制御ができ、連続撮影時も含めて常に安定した露出制御(AE)が可能です。

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