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NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S

製品特長

ダイナミックな映像表現が楽しめる超望遠400mmレンズ

撮像範囲[FX](フルサイズ/FXフォーマット)時は焦点距離400mm。野鳥や野生動物、航空機、スポーツなど、様々な離れた被写体を引き寄せて迫力のある画づくりができます。
撮像範囲を[DX](APS-Cサイズ/DXフォーマット)に設定すると、焦点距離600mm相当の画角で撮影可能。またZ 9との組み合わせでは、動画から切り出すことで920mm相当※1の画角で撮影した画像が得られ、400mmでは届かない遥か遠くの小さな被写体をぐっと引き寄せ、克明に描き切ることができます。
さらに、Z TELECONVERTER TC-1.4x、TC-2.0x(いずれも別売)を装着することで、焦点距離を560mm、800mmまで拡大できます※2。

Z 9で[画像サイズ/フレームレート]を[3840×2160 120p]、[3840×2160 100p]、[1920×1080 120p]、[1920×1080 100p]に設定している場合に、[撮像範囲設定]を[DX]に設定すると、FXフォーマットの焦点距離の約2.3倍(920mm)に相当する画角になります。
被写体や周囲の明るさ、フォーカスポイントの位置によっては、オートフォーカスでピントが合いにくい場合や、フォーカスエイドがちらついて表示される場合があります。
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S 01
焦点距離:400mm シャッタースピード:1/2000秒 絞り:f/4.5 ISO:250 フォーマット:フルサイズ/FXフォーマット
© Jaanus Ree
© Michelle Valberg

焦点距離600mm相当の画角にクロップ
(撮像範囲[DX]設定時)


不意に訪れたシャッターチャンスにも、撮像範囲を[DX]に設定することで、レンズを交換することなく被写体を引き寄せ、大きく捉えられます。クロップしても優れた光学性能はそのまま発揮され、解像感の高い画像が得られます。
© Ken Goshima

焦点距離800mm
(Z TELECONVERTER TC-2.0x使用)


Z TELECONVERTER TC-1.4x、TC-2.0xを使えば焦点距離を560mm、800mmに拡大し、遥か遠くの被写体もより大きく撮影可能。望遠の圧縮効果がより高まるため、背景を主要被写体に引き寄せ大きく捉えた、印象的な写真も撮影できます。

明るい単焦点超望遠レンズならではの浅い被写界深度により、ピント面のきわめて高い解像と、そこからなだらかに溶けていく大きなボケの組み合わさった立体感のある描写が得られます。明るいF値に設定することで、動体を写し止めるためにより速いシャッタースピードで撮影したり、よりノイズの少ない鮮明な写真を得るために低いISO感度で撮影したりすることも可能となり、撮影表現の幅が広がります。

NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S 02
焦点距離:400mm シャッタースピード:1/2000秒 絞り:f/4.5 フォーマット:フルサイズ/FXフォーマット
© Michelle Valberg

軽量・小型による高い機動性と手持ち撮影に適した優れた重量バランス

クラス最軽量※1約1160g(三脚座なし)、全長※2約234.5mm。NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR Sに比べて約50%も軽量です。さらに、レンズの重心をカメラボディー側に近づけることで優れた重量バランスを実現。じっと構えてチャンスを待つ間にも疲れにくいほか、飛行機の流し撮りなどでカメラを左右に振るときにもレンズの重さが気にならず、焦点距離400mmの超望遠撮影を手持ちで快適に行えます。山岳部での野鳥や野生動物の撮影などにもより軽装で臨めるため、撮影場所までの移動の負担や長時間の撮影による疲労も軽減され、より集中して被写体に向き合うことができます。

2022年6月29日現在、発表済みの焦点距離400mmを含む、開放F値4.5以下の35mmフィルムサイズ相当の撮像素子を搭載したレンズ交換式カメラ用交換レンズにおいて。ニコン調べ。
レンズマウント基準面からレンズ先端まで。

遠方の被写体を克明に描き切る、単焦点ならではの高い光学性能

スーパーEDレンズ、EDレンズにより遠距離から至近まで軸上色収差を大幅に低減し、さらにSRレンズにより補正が難しい短波長の光を制御して色収差を高度に補正。絞り開放から画像全域で色にじみが極めて少なく、シャープなピントが引き立つ、抜けの良いクリアーな画像が得られます。
また、Z TELECONVERTER TC-1.4x/TC-2.0x(いずれも別売)使用時にも光学性能を活かしながら望遠領域を拡大でき、高い解像感が得られます。

焦点距離:400mm シャッタースピード:1/400秒 絞り:f/4.5 ISO:64 フォーマット:フルサイズ/FXフォーマット 
© Ken Goshima

解像比較[400mm、絞り開放、遠景]

赤枠内を拡大

NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S
AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR + AF-S TELECONVERTER TC-14E III + FTZ II

NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sは細かなパターンまで高いコントラストで克明に描写。同クラスの AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR + AF-S TELECONVERTER TC-14E III に優り、上位レンズであるNIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S に迫る光学性能を実現しています。

SRレンズ

青より短い波長の光を大きく屈折させる特性を持つ、ニコン独自開発の特殊高分散ガラスを使用したレンズ。補正が難しい短波長の光を制御することで、各波長の光をより高度に集光できるようにし、高精度な色収差補正が可能になります。また、通常の光学ガラスと同様に使用できるためレンズ構成の自由度が向上し、高い光学性能を実現しながらレンズの軽量・小型化にも寄与します。

スーパーEDレンズ

EDレンズよりもさらなる低分散を実現したスーパーEDレンズは、2次スペクトル除去能力などの諸性能も極めて高く、優れた色収差補正能力を発揮。EDレンズとの相互作用で高い光学性能を実現します。

EDレンズ

プリズムの色分解作用を少なくするED(特殊低分散)ガラスを使用したレンズです。EDガラスは低分散で、しかも結晶素材の蛍石のように異常部分分散性を有し、2次スペクトルの低減が可能。通常の光学ガラス使用のレンズでは焦点距離が長くなるほど補正が困難になる焦点ずれを効果的に低減します。

ナノクリスタルコートの採用で、絞り開放からゴースト、フレアを効果的に抑制。逆光などの撮影でもクリアーな画像が得られます。

従来の多層膜コーティング
ナノクリスタルコート

ナノクリスタルコートは、他の多層膜コーティングに比べて反射率をさらに低く抑えるとともに、より広い波長域、角度範囲での反射防止を可能としました。

レンズ径が大きく重くなりやすいレンズ先端側で色収差補正力の高いSRレンズとスーパーEDレンズを組み合わせ、かつ3枚目以降のレンズをレンズ先端から遠ざけることで径の大きなレンズの枚数を削減。さらに、比較的レンズ径が小さいマウント側のレンズ枚数を増やし、残存する収差を丁寧に取り除くことで、高い光学性能と軽量・小型化を両立させました。

狙った被写体をシャープに捉える捕捉力

レンズ交換式カメラ用NIKKORレンズ史上最高レベルの5.5段の高い手ブレ補正効果が得られる、レンズシフト方式VR機構を内蔵。手ブレの影響を受けやすい望遠撮影や光量の少ないシーンでの撮影でも、安心して撮影できます。
ファインダー像でブレ補正効果が得られ、連続撮影時のファインダー像も安定する[SPORT]モードを搭載しており、軽量・小型設計と相まって、動きの速い、また動きの変化が激しい被写体も追いやすく、流し撮りも快適。​連続撮影速度の低下もなく、露光前センタリング※2がないため意図した構図での撮影も容易です。
また、シンクロVR対応カメラとの組み合わせでは、カメラボディー内のセンサーシフト方式VRと、レンズ内のレンズシフト方式VRが連動するシンクロVRが適用され、より高い6.0段※1の補正効果が得られます。

CIPA規格準拠。[NORMAL]モード使用時。35mmフィルムサイズ相当の撮像素子を搭載したミラーレスカメラ使用時。
露光前センタリング:露光時のVR光学系の移動量を全方位に等しく最大限確保するため、直前のブレ補正で端に寄ってしまったVR光学系を、露光直前に、瞬時に光軸の中心に戻す機能。VR光学系が動くため、わずかに構図が変わることがあります。
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S 03
焦点距離:400mm シャッタースピード:1/25秒 絞り:f/4.5 ISO:1600 フォーマット:フルサイズ/FXフォーマット
© Ken Goshima

AF駆動には静粛性とレスポンスに優れたSTM(ステッピングモーター)を採用。高速、高精度なAFが、静止画、動画を問わず、ウインドサーフィンのようなダイナミックな動きのある被写体も的確に捕捉します。静粛性にも優れており、野鳥や野生動物などの静けさが求められる撮影シーンや動画撮影時でもレンズ駆動音を気にせず撮影できます。

NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S 04
焦点距離:400mm シャッタースピード:1/3200秒 絞り:f/4.5 ISO:250 フォーマット:フルサイズ/FXフォーマット
© Jaanus Ree

優れた操作性と信頼性

操作部材は他のNIKKOR Z単焦点超望遠レンズと一貫性を持たせた位置に配置。左手でホールドする位置には、より快適に保持できるよう滑り止めのラバーを採用。また、ローレット※加工や小さな凹みなどの感触が、視覚に頼らない操作をアシストします。多彩な機能を割り当てられるコントロールリングとレンズ版のファンクションボタン(L-Fn/L-Fn2)も搭載しており、高い操作性とカスタマイズ性で快適な撮影をサポートします。

滑り止めを目的とした、フォーカスリングやコントロールリングに施された凹凸形状。

予め、メモリーセットボタンで特定のピント位置をレンズに登録し、[フォーカス位置の呼び出し]を割り当てたボタンを押し続けている間、登録した位置にピントをセットできます。決まったピント位置で頻繁に撮影する場合に便利です。

メモリーリコール機能に対応しているカメラに装着されている場合のみ使用可能(対応カメラ:Z 9、Z 7II、Z 6II、Z 30:2022年6月29日現在)。メモリーリコール機能を使用するためには、カメラのファームウェアを最新のものに更新してください。

鏡筒の可動部分をはじめ随所にシーリングを施し、さらにレンズマウントゴムリングを採用して、高い防塵・防滴性能を確保しています。また、レンズ最前面には、優れた防汚性能で汚れが付着しにくく、付着した場合も簡単に拭き取り可能な、フッ素コートも採用。過酷な条件下でも安心して撮影に集中できます。

すべての条件で完全な防塵・防滴を保証するものではありません。
フッ素コートの効果イメージ図
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S動画
動画の解像度は閲覧するデバイスや回線速度に応じて調整される場合があります。

撮影体験をさらに高めるその他の機能

エルゴノミクスと実用性を兼ね備えた形状、操作部材の配置など高い操作性を確保しながら、コンパクトでメリハリのある、軽快な大口径フォルムを実現しました。鏡筒中ほどにダークシルバーラインを設け、精悍さをアピール。さらに、側面の金属製「Sバッジ」がNIKKOR Z レンズS-Lineのアイデンティティーを主張します。

Z 7IIに装着時

静止画撮影だけでなく、動画撮影でも優れた操作性を追求しています。ピントや明るさがゆっくりと滑らかに変化する映像をもたらすスムーズな操作感のコントロールリングは、クリックレスとすることで動画撮影時の操作音に配慮。また、フォーカスを手前から奥、奥から手前に移動させるときに発生する画角変動(フォーカスブリージング)を抑制しており、フォーカス時の画角変動を気にせず、撮影に集中できます。さらに、チラつきにくいスムーズな絞り制御で、明るさが滑らかに変化する自然な映像が得られます。

NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S動画
NIKKOR Z フォーカスブリージング比較ムービー
動画の解像度は閲覧するデバイスや回線速度に応じて調整される場合があります。
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