鮮やかなピンクが印象的な壁面を背景に、演奏に集中するミュージシャンを焦点距離24mmでダイナミックに捉えました。刈り込んだ髪やひげの1本1本、帽子の細かい編み目も精密に解像。使い込んだトランペットの質感もリアルに再現しています。

大好きな父親に抱きかかえられていることを自慢するかのような、少女の表情が印象的な一枚。広角端24mmでの撮影ながら、絞り開放の自然で美しい背景のボケが、髪や産毛の1本1本までシャープに解像した子供たちを際立たせています。

雪に埋もれた戸隠神社奥社参道の杉並木の情景を、ズームの中間域61mmで撮影。ピント面でシャープに捉えた杉は、高い解像力で特徴的な木肌の細部まで克明に描写され、立体感も質感もリアルに再現されています。

広角24mmで広く捉えた、延々と連なる樹氷が山腹を覆う蔵王の雄大な風景。雲間から射す柔らかい陽光で生じた雪面や樹氷の淡いコントラストも、日陰のさらにコントラストが低い部分も、絞り開放ながら高い解像力で階調豊かに描写しています。

画面中央に捉えた夕陽を背景に撮影。レンズに向かって真っすぐに強い光が差し込むゴーストやフレアが発生しやすい状況ながら、「アルネオコート」と「ナノクリスタルコート」の相乗効果で画面全体に抜けがよく、情景をクリアーに再現しています。

立ちのぼる白い湯気と、染色機の硬質な金属とのコントラストが印象的。収差が発生しやすい光が反射する金属の表面にも不自然な色付きはなく、質感を忠実に再現しています。さらに、開放F値2.8の大きく自然なボケ味が、空間の奥行きを感じさせます。

均一な張り具合で織機にかかるよう重りが下げられた糸を、望遠端70mm、絞り開放で近距離から撮影。色ずれが発生しやすいハイコントラストなシーンながら収差は効果的に抑えられており、ピント面のシャープな像にも、美しくぼけた奥の像にも色のにじみは見られません。