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Z 9

決定的瞬間をより確実に捉える力

決定的瞬間を捉えるためのReal-Live Viewfinder【NEW】

Z 9は、従来の電子ビューファインダーでは見られなかった瞬間や、一眼レフカメラのミラーアップによる像消失で見ることができなかった瞬間まで、そのすべてを表示するReal-Live Viewfinderを世界で初めて※1搭載。ファインダー像の消失が起きないよう同一画像を表示する従来のブラックアウトフリー撮影とは異なり、実際の被写体の動きを常にそのまま表示します※2。アスリートの一挙手一投足を滑らかな表示で漏らさず確認できるので、最高の一瞬を逃しません。

2021年10月28日現在、デジタルカメラにおいて。ニコン調べ。
シャッタースピードなどの設定条件により見え方が異なります。
Real-Live ViewfinderとダイナミックAFを組み合わせることにより、顔検出が難しい水泳の自由形のようなシーンでも決定的瞬間を確認しながら撮影できます。

© 松尾 憲二郎
Z 9動画

ニコン新開発のデュアルストリーム技術によって、メモリーカードに記録するための静止画画像データと、電子ビューファインダー、画像モニターに表示するライブビューデータを個別に同時処理できます。これによりライブビューに特化した処理ができるため、一つひとつの瞬間を逃さず見られるReal-Live Viewfinderを可能にしています。

Z 9は有効画素数4571万画素、ニコン独自の積層型CMOSセンサーを新搭載。Z 7II比、約12倍の高速読み出しで、ローリングシャッターによるひずみを極限まで抑制する世界最速※のスキャンレートを達成しており、メカシャッターの要らない構造を実現しています。これにより、常にレリーズが静かでシャッター耐久性を気にせず大量の撮影が可能です。

2021年10月28日現在、3000万画素以上のイメージセンサー搭載のミラーレスカメラにおいて。ニコン調べ。

Z 7II比で約10倍の高速処理を実現する新画像処理エンジンEXPEED 7を搭載。積層型CMOSセンサーから出力したデュアルストリームデータの個別処理を可能にしてReal-Live Viewfinderを実現したほか、高性能なAF、約120コマ/秒のハイスピードフレームキャプチャー+、8K UHD 30p内部記録、4K UHD 120pなど、先進的な機能を数多く提供します。

周囲が明るく、これまで被写体のディテールを確認しにくかった状況でも、新たに搭載した輝度を3000cd/m2まで調整できるQuad-VGAパネルにより、被写体をクリアーに確認できます。真夏のビーチや晴れた雪原などの非常に明るいシーンでもはっきり確認でき撮影チャンスを逃しません。[ファインダーの明るさ]は、[オート]だけでなく手動で調整することも可能。ファインダー表示サイズを[小さめ]に設定できるので、眼鏡を掛けていても画面全体を見ることができます。

2021年10月28日現在、ミラーレスカメラにおいて。ニコン調べ。
Z 9の高輝度パネルのEVF表示イメージ
従来輝度パネルのEVF表示イメージ

ひとの目の限界を超えて一瞬を捉える最高120コマ/秒のハイスピードフレームキャプチャー+※

飛込競技の着水の瞬間や、テニスのレシーブでボールが変形した瞬間などを捉えるため、Z 9はハイスピードフレームキャプチャー+※を新搭載。レリーズモードダイヤルをクイック設定ポジションに合わせ、メインコマンドダイヤルで[C120]に設定すると、約120コマ/秒で約11メガピクセルの静止画を撮影できます。驚きの一瞬が、報道・スポーツ用途で求められる適切な画像サイズで得られます。約30コマ/秒で約45メガピクセルの静止画を撮影できる[C30]、APS-Cサイズ/DXフォーマットで[C120]と同様に動く被写体をなめらかなファインダー像で追いながら約60コマ/秒の撮影ができる[C60]も選べます。

AF/AE追従。JPEG NORMALに固定。撮影可能コマ数は高速連続撮影よりも少なくなります。推奨カードのご使用をおすすめします。
© 松尾 憲二郎

決定的瞬間をさらに確実に捉える「プリキャプチャー」機能【NEW】

「ハイスピードフレームキャプチャー+」で静止画を撮影する際、シャッターを押してから最大1秒間まで遡って記録する「プリキャプチャー」機能をフルサイズミラーレスカメラとして初めて採用。例えば、シャッターボタンを半押しした状態をキープし、バッターがボールを打った瞬間を確認してからシャッターボタンを全押ししても、バットがボールを捉える瞬間を撮影できます。プリキャプチャー時間(プリキャプチャー機能がキャンセルされるまでの時間)が300秒と長く※、狙いの瞬間を余裕をもって待つことができます。
また、「ハイスピードフレームキャプチャー+」の撮影時の画面表示を改善し、「撮影タイミング表示」機能を追加。シャッタータイミングが視覚的に確認できます。さらに、撮影した画像を再生する際、連続撮影した一連の画像は、各画像の先頭にジャンプ可能。スポーツや野鳥などの撮影で高速連続撮影を多用するフォトグラファーに、より快適なワークフローを提供します。

ファームウェア Ver.4.00で30秒から300秒に延長。

撮影の自由度を高め可能性を広げる「オートキャプチャー」※1

設定した撮影条件※2に合う被写体をカメラが認識すると、自動で連続撮影または動画撮影を行います。撮影条件は、[モーション](被写体の動く方向・速さ・サイズ)、[被写体検出](検出する被写体の種類・サイズ)、[距離](被写体までの距離範囲)の3つのモードで調整可能。複数のモードを組み合わせることで撮影条件をより具体的にし、撮影コマ数を抑えることもできます。
あらかじめピントを合わせておく必要があった従来の無人撮影とは異なり、Z 9の優れたAF性能を活かして、被写界深度が浅くても被写体をシャープに撮影可能。カメラ位置の制限、シャッタータイミングのずれ、接続エラーなどから解放され、一人で複数のカメラを使うフォトグラファーやビデオグラファーは、留まることができないカメラポジションからでも、よりユニークでクリエイティブなアングルで、見逃せない瞬間を撮影できるようになります。また、野生動物など遭遇が予測できない被写体も、カメラを放置して撮影可能。撮影の機会が格段に広がります。

ファームウェア Ver.4.00で搭載。
FXフォーマット時のみ。NIKKOR Z レンズ以外のレンズでは機能が制限される場合があります。
本機能は、設定した条件に完全に対応するものではありません。
Joel Marklund

一連の長い動きを初めから終わりまで追える約20コマ/秒の高速連続撮影

Z 9ではCFexpress Type Bの高速書き込みによって、JPEG FINE(L)または高効率RAW※1設定時、約20コマ/秒で1000コマ以上※2の連続撮影が可能です。さらに、「RAW(高効率)+ JPEG BASIC(サイズ L)」の分割記録で約20コマ/秒で撮影する場合には、世界最長※3の約15秒※2まで連続撮影可能。「RAW(高効率★)+ JPEG BASIC(サイズ L)」または、「JPEG FINE(サイズ L)+ JPEG BASIC(サイズ S)」の分割記録で約20コマ/秒で撮影する場合は、約8秒※2まで連続撮影できます。卓越したAF性能と相まって、一連の長い動きもバッファーを気にすることなく、最初から最後まで詳細に記録できます。

JPEGはJpeg L Fine時、RAWは高効率RAW(★マーク無し)時。いずれもProGrade Digital COBALT 1700R 325GBカード使用時。
装着レンズNIKKOR Z 50mm f/1.8 S、メモリーカードProGrade Digital COBALT 1700R 325GBを使用した場合。「スロット2の機能」を「バックアップ記録」に設定した場合や「自動ゆがみ補正」を「ON」に設定した場合などの連続撮影可能時間は減少します。
2021年12月28日現在、発売済みの有効画素数3000万画素以上のイメージセンサー搭載のミラーレスカメラで、「RAW + JPEG」分割記録で約20コマ/秒の高速連続撮影時において。ニコン調べ。
© JEFF PACHOUD

幅広いシーンで使用できるサイレントモード

メカシャッター非搭載のZ 9は、シャッター無音※でレリーズ可能。さらなる静音撮影が求められるシーンでは、サイレントモードに設定することで、VRロック音やメニュー操作音を抑制できます。ゴルフやテニス、動画撮影現場でカメラが回っている時など、音を立てることができないシーンでも静止画撮影が可能。フリッカー低減も併用できるため、演劇や記者会見などの屋内のイベントも安心して使用できます。

必要に応じて電子シャッター音の設定やレリーズタイミングを表示することも可能です。
© 松尾 憲二郎

映像表現を広げるシャッタースピード1/32000秒と大口径NIKKOR Z レンズ

NIKKOR Z レンズによる映像制作の魅力のひとつに、絞り開放でも色収差がなく、自然なボケ味を活かした映像表現があります。Z 9は、ISO感度64とシャッタースピード1/32000秒を組み合わせることで、晴天の砂浜や雪原といった非常に明るいシーンでも大口径レンズの開放絞りで撮影可能。屋外のコマーシャル撮影やファッション撮影においても、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、NIKKOR Z f/1.8 S単焦点レンズシリーズといった明るいレンズのポテンシャルをフルに引き出せます。

© 網中 健太

さらに向上した静止画画質

常用感度はISO 64~25600。1段(ISO 32相当)までの減感、2段(ISO 102400相当)までの増感、感度自動制御が可能。高感度時には、夜空などの平坦な部分と、ライトアップされた建物などのディテールとで異なる強度のノイズ処理を行い、細部の高い解像感をそのまま保ちながら、夜空に発生しがちなざらざらとしたノイズを効果的に軽減します。

連続撮影した動体をカメラ内で1枚の静止画に合成する「比較動合成」

連続撮影した画像から合成したい画像を選択(最大20コマ)すれば、選択した画像の中で被写体が動いている部分をカメラが自動で判別して重ね合わせ、1コマのJPEG画像に合成。パソコンで後処理をすることなく、被写体の動きをドラマチックに表現できます。

より簡単に、より効果的になったホワイトバランス制御

プリセットマニュアルデータは、撮像範囲(フルサイズ/FXフォーマット)の約0.5%という、さらに狭い範囲のターゲットから取得可能。白い部分を見つけるのが難しいスタジアムでのスポーツイベントの撮影などで、非常に有効です。色温度設定時には、選択したケルビン値に応じてA(アンバー)-B(ブルー)軸、G(グリーン)-M(マゼンタ)軸での変更が可能。また、オートホワイトバランスの対応性能も向上し、スポーツシーンにありがちな急激なシーンチェンジの後でも、状況に応じて適切なホワイトバランスをより確実に提供します。静止画再生時に、ホワイトバランスモードをオート、自然光オート、プリセットマニュアルに設定して撮影した画像の撮影情報画面とRGBヒストグラム画面で、撮影時に制御された色温度値を確認することもできます。

顔情報を使用した調光

i-TTL-BL調光時にも、人物の顔を検出した場合には顔の明るさを考慮して発光量を制御します。従来の制御では調光オーバーになることがあった、人物が小さめで背景が遠いシーンでも、発光量をより適切にコントロール。自然な明るさの画像が得られます。

© CHRISTIAN AMMANN

高画質をサポートする充実機能

オートホワイトバランスまたは[自然光オート]使用時、[AE-L/AWB-L(ホールド)]機能を割り当てたカスタムボタンを押してホワイトバランスを固定可能(オートホワイトバランスロック)。自然光と人工光が混在するような不安定な光源下でも、安定したホワイトバランスが得られます。

表現意図に応じて使い分け、イメージどおりの画づくりができる「ピクチャーコントロールシステム」。アウトプットのサイズや鑑賞距離に応じて最適なシャープネスを実現できる、[輪郭強調]、[ミドルレンジシャープ]、[明瞭度]の3つの調整機能を搭載しています。これらを併用して、画面内の様々なテクスチャーをきめ細かくシャープに見せたりソフトに見せたりすることが可能。[輪郭強調][ミドルレンジシャープ][明瞭度]ともに、静止画・動画を問わず有効です。

静止画、動画で独創的な表現を可能にする、下記20種類の[Creative Picture Control]を搭載しています。効果の度合いも調整できます。

ドリーム、モーニング、ポップ、サンデー、ソンバー、ドラマ、サイレンス、ブリーチ、メランコリック、ピュア、デニム、トイ、セピア、ブルー、レッド、ピンク、チャコール、グラファイト、バイナリー、カーボン

ドリーム / モーニング / ポップ / サンデー

ソンバー / ドラマ / サイレンス / ブリーチ

メランコリック / ピュア / デニム / トイ

セピア / ブルー / レッド / ピンク

チャコール / グラファイト / バイナリー / カーボン

画像はイメージです

1/8000秒~1/30秒の間で、シャッタースピードを通常より細かいステップ幅で調整できる「高周波フリッカー低減」機能。フリッカーの周期と一致するシャッタースピードを探すことが可能になり、シャッタースピードをコントロールすることでフリッカー縞の発生を抑えることができます。高周波LED使用のビルボードに囲まれた劇場やスポーツスタジアムなどでも、ちらつきの少ないきれいな静止画や動画を撮影できます。

静止画撮影時は撮影モードSまたはM、動画撮影時は撮影モードMで使用可能。

被写界深度を深くしてよりシャープな画像を得ようと絞りを絞り込みすぎると、回折現象によってピントは合っているのに画像の解像感が低下してシャープさが失われることがあります。「回折補正」はこの解像感の低下を補正し、絞り込んだ撮影でも画像のシャープさを保ちます。

逆光時の撮影等で、空のグラデーションなどのハイライト部とシャドー部の輝度差の大きい場合でも、白とび、黒つぶれの両方を抑えながら適度なコントラストを保ち、見た目に近いトーンを再現します。効果の度合いを強くしても色相がずれたりせず、優れた色再現性を維持します。「HDR合成」と異なり画像合成のプロセスを伴わないため、人物などの動きのある被写体にも有効です。

明暗差が激しいシーンでも、シャドー部からハイライト部までノイズが少なく階調豊かな画像が得られます。1回のレリーズで露出が異なる画像を2コマ撮影し、瞬時に自動合成。この一連の自動処理で、よりダイナミックレンジの広い画像を生成。風景や静物など、動きの少ない被写体に効果的です。

「HDR」での撮影には三脚のご使用をおすすめします。
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