
萩原 俊哉
太陽を背に純白の枝が広がる。
わずかな寿命の光の樹を、逆光に負けることなく捉えた。
志賀高原にある某ロッジでは厳冬期になると前庭の木々がすべて霧氷で覆われる。早朝、霧氷が落ちてしまう前のわずかな時間に撮影ができるのは宿泊者の特権だ。スノーシューを履いて新雪に足を踏み入れ、光が強くなる頃合いを見計らって逆光にカメラを向ける。狙いは朝日に輝く霧氷。折しも川靄が立ち昇り始めた。ファインダーを覗くと、逆光であっても視認性が高く、さらに周囲が明るい雪面でも良好に被写体を確認できる。川靄が背景に広がるタイミングでシャッターをきった。太陽はまだ低く有害光が入りやすい条件であったが、NIKKORレンズとZ 7だからこそ、写しとめることができた一枚である。
撮影情報
- レンズ
- AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR + マウントアダプター FTZ
- 画質モード
- 14bit RAW
- 撮影モード
- 絞り優先オート
- シャッタースピード
- 1/8000秒
- 絞り
- f/2.8
- ホワイトバランス
- 晴天
- ISO 感度
- ISO 100
- ピクチャーコントロール
- スタンダード
