
萩原 俊哉
盛りの黄葉と枯れたような白い木肌。
ダケカンバが描いた情景の美しさを慎重に切り取り、一副の画に仕上げる。
10月中旬を越えると志賀高原平床ではダケカンバも黄葉の盛りを過ぎる。もう葉を落とし始めた幹の繊細さと、まだ黄色い葉を揺らす林のコントラストがとても美しい。大口径望遠レンズでデザイン的な魅力が際立つ部分だけを正確に切り取る。ファインダー、画像モニターともに視野率約100%だから、画面の隅々までチェックできシビアな追い込みが可能だ。この風景の細やかさを存分に描写したいと考え、絞りはf/8を選択した。4575万画素のZ 7は、画面の周辺に至るまで、この日本画のような繊細な情景を描ききる。大自然の創造した芸術を余すことなく表現できた。
撮影情報
- レンズ
- AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR + マウントアダプター FTZ
- 画質モード
- 14bit RAW
- 撮影モード
- 絞り優先オート
- シャッタースピード
- 1/3秒
- 絞り
- f/8
- ホワイトバランス
- 自然光オート
- ISO 感度
- 100
- ピクチャーコントロール
- 風景
