『風景写真』編集長 石川薫 ×
D850開発 設計責任者
村上 直之
対談レポート

CROSS TALK

対談ムービー

MOVIE

01/ 04

ベテラン編集長と生粋のエンジニアが、
風景写真の多様性を見つめる対談。

石川薫(いしかわ かおる)氏は、日本の風景写真における新しい可能性を探り続けるオピニオンリーダーであり、雑誌『風景写真』の編集長である。そして村上直之(むらかみ なおゆき)は、銀塩フィルムの時代から現在まで、カメラボディーの最先端メカニズムに挑み続けるエンジニアであり、D850の開発・設計責任者を務めた。定石から変化し多様化していく風景写真の表現において、いま、高画素機に求められる性能、機能とは何か、その問いへの回答となるD850について語り合った。

写真雑誌・隔月刊『風景写真』

写真上:石川薫 編集長
写真下:第一設計部 部長 村上直之

02/ 04

4575万画素とISO 64‐25600の両立。
風景写真の新たな撮影領域を開く。

対談では高画素機でありながら、高感度性能が向上したことについても語られた。D850は裏面照射型CMOSセンサーを採用し、入射光をより効率的にフォトダイオードへ導くことで、有効画素数4575万画素と高画素でありながらISO 25600を達成している。さらに、センサーの感度とフォトダイオードに蓄積する光の情報量を最適化することでベース感度ISO 64を実現。光の少ない状況でも、逆に光の多い場合でも、安心して撮影に挑むことができる。

写真上:ISO 6400で撮影された作品
写真下:ISO 64で撮影された作品

03/ 04

奥行きのある風景全体をシャープに捉える、
「フォーカスシフト撮影」。

動画では紹介されていないが、D850は「フォーカスシフト撮影」が可能となっている。これは、奥行きのある風景などで、手前から奥までピントが合った画像を作成する深度合成※の素材を簡単に撮影できる機能。ピントが合っている位置を撮影開始時の位置から無限遠に向かって自動的にずらした画像を最大300コマまで得られる。4575万画素の解像力で目の前の景観すべてをシャープに描ききる。そのような、風景写真のユニークな表現を可能にする機能だ。

※深度合成には他社製の編集ソフトが必要。

写真:奥行きのある風景の手前から奥まで、順番にピントを送って撮影

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自然が被写体となる風景写真。
だからこそ、高い堅牢性と信頼性が求められる。

石川編集長は、伝統とも言えるニコンのカメラのタフネスについても語った。岩場や険しい道を移動して撮影ポイントに向かう。そして、悪天候や塵、埃などに悩まされることもある風景写真の撮影。D850は、ボディーに軽量で堅牢なマグネシウム合金を使用し、高い剛性と耐久性を保ちながらも質量の増加を最小限に抑えている。接合部には効果的なシーリングを施し、悪天候でも安心して撮影できる高い防塵・防滴性能を確保。また、制振性を高めた高耐久性、高精度のシャッターユニットは、カメラに実装された状態で20万回におよぶ稼働テストをクリアーしている。

編集者として、エンジニアとして、それぞれが多くの経験を持つふたりに共通していた意識は、“風景を撮る”ということに対する、真摯な研究心、探求心であると感じた。

写真上:マグネシウム合金使用の堅牢なボディー
写真下:高耐久性、高精度シャッターユニット

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