
助川 康史
どこまでも折り重なる紅葉の大風景に高画素で挑む。
豊かな表現設定で、その色彩やディテールを鮮明に留める。
列車の奥羽山脈越えが狙える、仙山線の作並~奥新川区間は有名な撮影地だ。奥新川へ向かう峠道を進み続けると急に眼下に絶景が広がる。ここは新緑もいいが、やはり錦秋のころが最高だ。この大風景のディテールと空気感を捉えるなら高画素機であるZ 7が最適だろう。曇り空で若干鮮やかさが失われているためピクチャーコントロールを[ビビッド]に設定し、[ミドルレンジシャープ]、[輪郭強調]をプラスに調整、[彩度]をさらに上げて鮮やかさを強調した。彩度を強くしても色が破綻しにくいのは、優れた画像処理エンジンのおかげ。雪国が冬へ向かう前に見せる刹那の賑わいを残すことができた。
撮影情報
- レンズ
- AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR + マウントアダプター FTZ
- 画質モード
- 14bit RAW
- 撮影モード
- マニュアル
- シャッタースピード
- 1/320秒
- 絞り
- f/8
- ホワイトバランス
- 曇天
- ISO 感度
- 400
- ピクチャーコントロール
- ビビッド
