
助川 康史
白い絶景の中に音もなく現れた。
凍てつく大自然と小さな車両を『Z 7』が克明に描ききる。
今年も、シベリアから強い寒気団が訪れた。北の最果てを目指す宗谷本線の塩狩峠も白い絶景へと姿を変える。この厳しくも美しい眺めを圧縮して切り取るため、レンズはAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRを選んだ。マウントアダプター FTZを使えば高解像なFマウントの超望遠ズームを今までと変わらず使えることがうれしい。しかも、このカメラの有効画素数4575万画素が生み出す緻密な描写力はまったく損なわれない。やがて音もなく単行の気動車が現れた。心を落ち着かせてシャッターをきる。撮影後すぐ確認すると、息さえ凍りつく極寒の中で体の芯が熱くなるのを感じた。
撮影情報
- レンズ
- AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR + マウントアダプター FTZ
- 画質モード
- 14bit RAW
- 撮影モード
- マニュアル
- シャッタースピード
- 1/500秒
- 絞り
- f/8
- ホワイトバランス
- 晴天
- ISO 感度
- 200
- ピクチャーコントロール
- ビビッド
