
助川 康史
春色に染まった列車を撮りたい。
そのための試行錯誤を愉しむ。
撮影は、発想とボディーとレンズのパズルかも知れない。
房総から菜の花の開花だよりが届くと、いすみ鉄道の沿線は鉄道ファンだけでなく、多くの写真愛好家で賑わう。この時も大多喜~小谷松の土手は菜の花の最盛期。手前をぼかしつつ土手の花をボリューム感いっぱいに表現するため、レンズにはFマウントのAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRを選ぶ。 Z 7にマウントアダプターFTZを装着し、さらにAF-S TELECONVERTER TC-14E IIIを加え、焦点距離650mmの超望遠で切り取り、圧縮効果も狙う。列車のピント合わせはAF-CのワイドエリアAF(S)でZ 7任せだ。やがて踏切が鳴り菜の花色の列車が姿を現した。春の香りを愛でながら私はシャッターボタンに指をかけた。
撮影情報
- レンズ
- AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR + マウントアダプター FTZ + AF-S TELECONVERTER TC-14E III
- 画質モード
- 14bit RAW
- 撮影モード
- マニュアル
- シャッタースピード
- 1/800秒
- 絞り
- f/8
- ホワイトバランス
- 晴天
- ISO 感度
- 400
- ピクチャーコントロール
- ビビッド
