
三好 和義
時の流れと光を操り、目に見えない世界を描く。
『Z 7』は大判カメラをも凌駕する力に満ちている。
大きな岩の上からこの風景を眺めた。滝の音、水の流れ、新緑の光、谷を渡る風が僕を包む。この感触のすべてを写し撮りたいと思った。Z 7にNIKKOR Z 14-30mm f/4 Sを装着し、さらに濃いNDフィルターを付け三脚に据える。水の色を活かすためホワイトバランスを色温度4000Kに設定し、手前の岩が白トビしないようアクティブD-ライティング[標準]を選ぶ。フィルターによって光が制限されているが、ローライトAFのおかげでフォーカスも問題ない。そしてシャッタースピード30秒で撮る。徳島県那賀郡、大轟の滝。心に感じた風景の隅々までを描ききった。この表現は大判カメラでも難しいと思う。
撮影情報
- レンズ
- NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
- 画質モード
- 14bit RAW
- 撮影モード
- 絞り優先オート
- シャッタースピード
- 30秒
- 絞り
- f/11
- ホワイトバランス
- 色温度(4000K)
- ISO 感度
- 100
- ピクチャーコントロール
- 風景
